川の外科医、福留脩文さんを偲ぶ
鏡川漁協の高橋徹組合長から紹介される故・福留脩文さん
車いすから立ち上がって話される故・福留脩文さん
環境に配慮した改修技術で河川を再生させて、「川の外科医」として多くの人に知られる福留脩文さん(西日本科学技術研究所所長)が、昨年12月10日に急逝されました。
昨年6月15日の「鏡川流域ネットワーク」の再出発に際して、鏡川漁協の高橋徹組合長にお世話いただき、「効果的な魚道の再生を図り、100万匹の天然アユがのぼる鏡川に」と題して福留脩文さん(西日本科学技術研究所所長)に記念講演をしていただきました。
高知市鏡庁舎隣の中山間地域構造改善センターの会場へ、東京から直行しました…と、奥さんが腰を痛めている福留さんの車いすを押して、駆けつけてくださいました。
長くは立っておれないので・・・と、途中で実務を担当されている同社の藤田真二さんにバトンタッチをされましたが、工事現場の写真を駆使して参加者に分かりやすく説明され、大変好評でした。
また、講演を聞きに来られた佐川町の土本鋼さんを紹介していただき、福留さんが手がけられた佐川町でのホタルの棲める川づくりの紹介発表も実現しました。
鏡川流域ネットワークでは、今後一層、福留脩文さんにもご指導いただきながら、鏡川の環境保全に取り組む事にしておりましたので、残念でなりません。
ご冥福を祈りながら、川の外科医、故・福留脩文さんの志を継いで、一人でも多くの皆さんと一緒に鏡川の環境保全に取り組みたいと思います。
四万十川財団の理事として、福留さんと同席していたころを思いながら・・・
(鏡川流域ネットワーク副代表 坂本耕平)