高知県メタンハイドレート開発研究会

土佐湾沖の海底にあるメタンハイドレートを掘り出す国家プロジェクトを、高知県に誘致する開発研究会を立ち上げました

7月20日海の日、自由民権記念館で、メタンハイドレートの会が講演会を開催 

2015-07-18 | 開発研究会の動き

2015年7月20日海の日、自由民権記念館で、メタンハイドレートの会が講演会を開催 

 

 

高知県メタンハイドレート開発研究会 問い合わせ・連絡先 

鈴木朝夫・理事長(携帯 090-3461-6571 s-tomoo@diary.ocn.ne.jp 高知工科大学名誉教授・東京工業大学名誉教授)

坂本耕平・事務局長(携帯 090-2781-7348 tukasa1@ir.alptec.net  “高知をもっと元気にするボランティア集団”「高知ファンクラブ」運営事務局)

 

 メタンハイドレート の取り組み 記事 目次 

 


7月21日海の日、自由民権記念館で、メタンハイドレートの会が講演会を開催 

2014-07-12 | メタンハイドレート通信

高知県メタンハイドレート開発研究会 主催の第7回講演会のご案内  (参加無料)

 

とき: 2014年 7月21日(月・海の日 祝

    午後2時~4時30分 

ところ:高知市立自由民権記念館 

    高知市桟橋通4丁目 088-831-3336)   交通アクセス

土佐湾沖の海底にあるメタンハイドレートを掘り出す国家プロジェクトを、高知県に誘致して、日本を資源大国にすると共に、高知県の活性化の一つの起爆剤にする事を目的に、講演会を開催しています。

 

講演会次第

司会進行 黒岩正好氏(新エネルギー議員連盟副会長・高知県議会議員) 

〇講演1「高知海洋コアセンターと土佐湾沖のメタンハイドレート事情」(30分)

講師 徳山英一氏 (高知大学海洋コア総合研究センター長・特任教授)

〇講演2「エネルギー問題から見る国際関係」(60分)

講師 先川信一郎氏 (高知工科大学国際交流センター特任教授)

〇講演3「右肩下がりの下山の先はⅡ」(30分)

講師 鈴木朝夫氏 (東京工業大学名誉教授・高知工科大学名誉教授)

〇私の主張 (各5分程度)

①   井口 昇氏(高知市瀬戸東町)

②   川添俊一氏(高知市上町)

〇質問や情報交換の時間 (15分)

閉会あいさつ 浜田英宏氏(新エネルギー議員連盟会長・高知県エコ議員連盟会長・高知県議会議長)

  

 日本近海のメタンハイドレート予想分布図

「燃える氷」メタンハイドレートとその結晶構造

 

メタンハイドレートを掘り出す国家プロジェクトの拠点を、高知県に置く事の優位性は!

〇高知県の立地条件 (地の利を活かす)

 (1)高知新港・FAZがある。 (2)高知大学に「海洋コア総合研究センター」が誘致されている。 (3)高知龍馬空港も2500mの滑走路になっている。 (4)高速道から伸びる高規格道が、FAZや空港を結んでくれる。 (5)海岸近くに多くの平地がある。

 

高知県メタンハイドレート開発研究会 問い合わせ・連絡先 

鈴木朝夫・理事長(携帯 090-3461-6571 s-tomoo@diary.ocn.ne.jp 高知工科大学名誉教授・東京工業大学名誉教授)

坂本耕平・事務局長(携帯 090-2781-7348 tukasa1@ir.alptec.net  “高知をもっと元気にするボランティア集団”「高知ファンクラブ」運営事務局)

 

 メタンハイドレート の取り組み 記事 目次 


2月1日高知県民文化ホールで、講演会「海からの め・ぐ・み ~海は宝の山~」 が開催されます

2014-01-19 | メタンハイドレート通信

2月1日(土)高知県民文化ホールで、

講演会「海からの め・ぐ・み ~海は宝の山~」 が開催されます。

 

高知大学海洋コア総合研究センターと、海洋研究開発機構高知コア研究所の共同主催で、

2014年 2月1日(土)13時から16時、高知県民文化ホールで、講演会「海からの め・ぐ・み ~海は宝の山~」 が開催されます。

高知大学や海洋研究開発機構が実施している世界最先端の研究が紹介される講演会で、私は今から楽しみにしております。

講演内容などの詳細はこちらからご覧ください。

http://www.kochi-core.jp/news/kccceminar2.pdf

 

 高知県メタンハイドレート開発研究会


11月3日(日)、高知コアセンター 一日公開のお知らせです

2013-10-31 | 事務局からのお知らせ

11月3日(日)、平成25年度 高知大学物部キャンパス 一日公開

高知コアセンター 一日公開(9時から15時)のお知らせです

詳細は下記をご覧ください。

 

メタンハイドレート の取り組み 記事 目次 

ブログ高知県メタンハイドレート開発研究会


第6回講演会・・・その1 開会と資源エネルギー庁の上條課長補佐の講演

2013-08-07 | 講演などの資料

第6回高知県メタンハイドレート開発研究会の講演会を、2013年 7月25日(木)、高知会館で開催しました。

とき: 2013年 7月25日(木)、午後2時~4時30分 

ところ: 高知会館 二階「白鳳の間」

7月25日高知会館で、 資源エネルギー庁の課長補佐をお迎えして講演会を開催します

その1 開会と資源エネルギー庁の上條課長補佐の講演

司会進行をお願いしている 桑名龍吾(高知県新エネルギー議員連盟事務局長・県議会議員)さんより、 開会のご挨拶を兼ねてスタートしていただきました。

高知県新エネルギー議員連盟事務局長という立場から、2年前の第1回設立記念講演会でも司会を務めていただいており、また先日は尾崎知事との面談当日の橋渡しをしてくれるなど、何かとお世話になっており、高知県メタンハイドレート開発研究会の取り組みを熟知した、余裕の司会を展開していただきました。

昨日7月11日、土佐湾沖のメタンハイドレートで 尾崎知事と面談しました

 

 

 

講演1 「メタンハイドレート開発の状況と今後の見通し」 

講師 上條 剛 (経済産業省・資源エネルギー庁・燃料部石油・天然ガス課課長補佐) 

上條課長補佐は、3月にメタンの試験試掘に成功した熊野灘沖の取り組みを、画像を使いながら分かりやすく説明されました。

参加者からのアンケート、感想文の中でも 皆さんが知りたかったことに答える講演内容で、良かった・・・との声が多数ありました。

後の質問コーナーでも、上條課長補佐の講演内容での質問が多くあり、関心の高さを示しておりました。

4月に閣議決定された「海洋基本計画」では、平成30年(今後5年間)までにメタンハイドレートを掘り出す技術整備を整えて、平成30年代後半(35年~39年)には商業化に向けた民間企業を含むプロジェクトを展望しております。

成長戦略の重要な柱の1つに掲げられた次世代エネルギーとしての、メタンハイドレートなど・・・課題は山積しておりますが、自国のエネルギー資源として、期待は膨らみます。

講演会後に開催した、当会の役員や高知市の幹部の皆さんとの交流会の場でも、資源エネルギー庁の担当部署としてのプレッシャーを感じながらも、やらなくては…という心意気も強く感じたことでした。

お忙しい中を高知まで足を運んでいただき、素晴らしい講演をしていただいたことに、講演を聞きに来てくださった皆様と共に、感謝申し上げたいと思いました。

 

 

 

 

 

第6回講演会・・・その1 開会と資源エネルギー庁の上條課長補佐の講演

第6回講演会・・・その2 中嶋高知市副市長の講演と鈴木朝夫理事長の講演

活力は土佐沖の海底より出づ・・・高知と海底資源~メタンハイドレートを中心に~ 

第6回講演会・・・その3 私の主張  山本忠さん、前田祐司さん  

第6回講演会・・・その4 質問コーナー、そして閉会

 

メタンハイドレート の取り組み 記事 目次 

ブログ高知県メタンハイドレート開発研究会


第6回講演会・・・その2 中嶋高知市副市長の講演と鈴木朝夫理事長の講演

2013-08-07 | 開発研究会の動き

第6回高知県メタンハイドレート開発研究会の講演会を、2013年 7月25日(木)、高知会館で開催しました。

とき: 2013年 7月25日(木)、午後2時~4時30分 

ところ: 高知会館 二階「白鳳の間」

7月25日高知会館で、 資源エネルギー庁の課長補佐をお迎えして講演会を開催します

その2 中嶋高知市副市長の講演と鈴木朝夫理事長の講演 

 

 

 「高知市新エネルギービジョンと土佐湾沖のメタンハイドレート」

講師 中嶋重光 (高知市副市長)

高知県メタンハイドレート開発研究会では、2013年4月17日(水)、

高知市の中嶋副市長(産業経済省から来られている)との面談を実施しました。

3月議会での、執行部側から中嶋副市長がメタンハイドレートについての答弁・・・「高知新港を活用した商業化が進めば、本市への経済効果は大きい」を幾つかの項目を挙げて・・・や、

岡崎市長の「土佐沖に眠る埋蔵量が日本で一番多いと想定されており、・・・今の日本の使用量の80年分が土佐沖にあるとも言われている・・・」(議会説明)など、

3月22日付けの高知新聞に、「海底メタン導入明記」の見出しでも報じられておりましたように、新エネビジョンとして県市が連携して進めていく方向・・・などについて、当会からの要望も含めてお話しすることが出来ました。

 4月17日、高知市の中嶋副市長(産業経済省から来られている)との面談を実施しました

 

今回実現した、上條 剛 経済産業省・資源エネルギー庁・燃料部石油・天然ガス課課長補佐をお迎えして、講演会を開くことが出来たのも、経済産業省から来られている中嶋高知市副市長との面談がきっかけとなりました。

高知市の新エネルギービジョンや新エネルギー課の取り組みなど、目を見張るものを感じています。

 

 

 

 

 

「活力は土佐沖の海底より出ず」 

講師 鈴木朝夫 (東京工業大学名誉教授・高知工科大学名誉教授)

 鈴木朝夫先生の講演内容は、ブログ「高知県メタンハイドレート開発研究会」にアップしています。

活力は土佐沖の海底より出づ・・・高知と海底資源~メタンハイドレートを中心に~

 

3人の講演内容は、会場で資料も配布するなど、大変わかりやすいものになったと思っております。

上條資源エネルギー庁課長補佐や中嶋高知市副市長の資料づくりなどでは、高知市の新エネルギー課にも大変お世話になりました。 

 

 

第6回講演会・・・その1 開会と資源エネルギー庁の上條課長補佐の講演

第6回講演会・・・その2 中嶋高知市副市長の講演と鈴木朝夫理事長の講演

活力は土佐沖の海底より出づ・・・高知と海底資源~メタンハイドレートを中心に~ 

第6回講演会・・・その3 私の主張  山本忠さん、前田祐司さん  

第6回講演会・・・その4 質問コーナー、そして閉会

 

メタンハイドレート の取り組み 記事 目次 

ブログ高知県メタンハイドレート開発研究会


活力は土佐沖の海底より出づ・・・高知と海底資源~メタンハイドレートを中心に~

2013-08-07 | 開発研究会の動き

高知県メタンハイドレート開発研究会講演会(2013/7/25)、於:高知会館

活力は土佐沖の海底より出づ

 高知と海底資源~メタンハイドレートを中心に~


                                  鈴木 朝夫(高知工科大学・東京工業大学名誉教授)
   
    4月26日(金)に資源エネルギー庁から出された「海洋基本計画」が閣議決定された。これによると「平成30年代後半(2023~28年)に民間が主導する商業化プロジェクトが開始されるよう、国際情勢をにらみつつ技術開発を進める。」となっている。
   5月18日(土)のNHK週間ニュース深読み「注目の海洋エネルギー」を見た人も多い  と思う。地球深部探査船「ちきゅう」が愛知・三重沖での試験掘削に大成功した後、  佐渡沖に移動していると報じていた。浮体式洋上風力発電の可能性にも触れていた。
   8月に開催されるマンガ甲子園の一つのテーマは「海底資源」である。どんな作品が  生まれるか楽しみである。
  5月26日(日)のKUTVの「夢の扉+NEXT DOOR」で、{世界初成功!次世代エネ  ルギー「メタンハイドレート」海洋産出!、 ~日本をエネルギー自給国に!、海面  下1300m、男たちの12年の闘い~}の放映があった。ご覧の方も多いと思う。
  メタンハイドレートを中心に各種エネルギーの世界的な事情を述べ、宝の海の鉱物資  源にも話を進める。子供・孫達のためには何を成すべきか、過疎化が進む高知だから  の可能性を探ることになる。

{蓄積エネルギー資源の掘削法} 固体の石炭:固体を掘り出す。液体の石油:液体が湧き出る、液体を汲み出す。気体の天然ガス:気体が噴き出す、気体を吸い出す。固体のメタンハイドレート:固体を気体(メタン)と液体(水分子)に分離し、気体として地上に取り出す。石炭、石油、天然ガスの従来のエネルギー資源との大きな違いがここにある。

{MH21フェーズ2}   研究開発の第2段階に相当する2010年からは海洋産出試験の実施に向けた事前調査や設備検討などの準備段階に入る。2012年後半から東部南海トラフ上の渥美半島沖で1000mの海底から300m掘削し、メタン採取を行う予定である。また、東部南海トラフ以外の海域の調査、長期生産性や生産障害の解決、経済的・効率的な産出技術の確立が目標となっている(2009~2015)。商業的産出が目的の「フェーズ3」に移行する予定である。(2016~2018)。

{減圧法によるメタン回収} 日本のMH21開発計画では減圧法が採用されている。ハイドレート堆積層に水平抗を堀り、発生する水を汲み上げて圧力を低下させ、これにより発生するメタンを吸い上げる。この分解は吸熱反応であり、周囲の温度を低下させる方向に動く。しかし堆積層の周囲の地熱により溶解が進み、圧力低下を持続させる。問題は減圧効果の範囲と持続時間にある。生産性障害になるのは、氷の生成であり、自己保存性が裏目になる。温水圧入や抗井加熱などの加熱法との併用が試みられている。出砂も問題であり、海底や地上に大量の堆積粒子汚泥を取り出すことになる。

{加熱法(その場局所加熱)の新掘削法}   高知県企業からのこの特許のメタンハイドレート分解・回収装置の基本は「加熱法」である。掘削先端・その場局所燃焼加熱・超臨界水循環・減圧・押上圧送方式と呼べる。地上からは、空気(酸素)、可燃ガス(スタート時)、水、そして制御信号を送り込み、地上へは、回収メタンガス、燃焼排気ガスを取り出すことになる。掘削先端近くに置いたガスタービン発電装置で、その場で発生のメタンを地上からの酸素で燃焼し、それで電力を供給し、各種の熱エネルギー発生装置の電源とする。ヒーター熱による蒸気発生、高周波加熱による過蒸気生成、メタン押し上げのための超臨界水の発生、衝撃波発生によるMH層の破砕、マイクロ波発生などの各種の刺激の電源になる。

{自己保存効果} ハイドレートが安定に存在できない常温・常圧であっても、メタンを放出して残された水は氷結して表面を覆う。これは、メタンと水に分離する反応が吸熱であることによる。この氷が保護被膜の作用をして反応を遅らせ、常温でも比較的安定である。しかし、このことがメタン採掘に際して抗井を氷結閉塞させる可能性を孕んでいる。

{固体・液体・気体}  一般に、物質に圧力を加えれば、体積は小さくなる。そして、気体は固体に変化(相転移)し、体積を減少させていく。物質の温度を下げれば、体積は縮小する。気体は液体に、液体は固体に相転移し、その時は発熱を伴なって温度を一定に保とうとするかのように振舞う。自然界では、外界からの変動を、自分自身を変化させて緩和しようとしている。

{安全保障} 国産のエネルギー資源、鉱物資源があることは極めて有利である。安全保障上だけではなく、外交交渉の切り札として有効である。

{NPO21世紀構想委員会とは}   真の科学技術創造立国を確立するため、研究テーマを掲げて討論する場として1997年にスタートした。会員はベンチャー企業、行政官庁、大学、マスコミの4極から参加している。会員数は約100人である。理事長は馬場錬成氏(東京理科大学大学院 知財財産戦略専攻 教授、元読売新聞論説委員)である。

{高知県メタンハイドレート開発研究会}  2011/7/18(海の日)に、平朝彦氏、臼井朗氏(高知大学教授)、木川栄一氏をお招きして記念講演会を開催し高知県での研究会を発足させる運びになった。2012/2/16には、木川栄一氏(海洋開発機構・高知コア研究所所長から海底資源研究プロジェクトのリーダーに栄転)に海洋資源の講演を頂いた。2012/7/7には設立一周年を記念して、木下正高氏(高知コア研究所所長)から、また門馬義雄氏(高知工科大学名誉教授)より「環境とエネルギーから見た50年後の地球」と題する講演を頂いた。
 昨年(2012/10/31)、グランキューブ大阪で開催された「計測展2012 OSAKA、計測と制御で創る未来の地球」で鈴木が招待講演を行った。タイトルは「新エネルギー資源の使い方~メタンハイドレート、地熱発電、そしてストレージ」である。
 昨年の末には、洲本商工会議所から十数名の視察を受け入れた。海洋開発機構・高知コア研究所の視察を中心にして、高知県の海洋開発に関連する意気込みの説明を行った。
 2013/3/9にはミニ講演会とし、「海底資源をめぐる最新情報(JAMSTECの海底資源研究)」題する木川栄一氏のお話を頂いた。    
 本日、7月25日(木)、高知会館において、経済産業省・資源エネルギー庁・燃料部石油・天然ガス課課長補佐 上条剛氏に「メタンハイドレート開発の状況と今後の見通し」、と題し、高知市副市長中嶋重光氏に「高知市新エネルギービジョンと土佐湾沖のメタンハイドレート」と題し、それぞれ講演を頂く運びとなった。
 国の行う壮大なプロジェクトに対して、高知県の民・産・官を挙げての受け皿は整った。この動きを隣接する沿岸地域だけではなく、県内全域にも伝え、あらゆる分野の県内企業の協力も得て、県民の智恵をお借りして、広く連携を図って行くことになる。

{地の利、高知}   滑走路2500mの高知龍馬空港・拡張の余地を残す高知新港(FAZ)・これらを結ぶ高速高知道、そして香南市・香美市・南国市・高知市・いの町が位置する香長平野は広い。これらは生産設備・試験設備・備蓄基地などの各種施設の立地条件を充分に満足するものである。今は、海洋研究開発機構所属の地球深部探査船「ちきゅう」の寄港が出来ることが素晴らしいことである。正に「活力は土佐沖の海底より出ず」である。

{海の利、土佐}   土佐湾沖の南海トラフのメタンハイドレートとそれに伴うリチウムの回収だけではなく、200海里の排他的経済水域内には各種の有望な海底鉱物資源の存在する可能性が高い。Ni、Co、Ptなどを含むコバルトリッチ・クラスト、Ni、Cu、Mnなどを含むマンガン団塊、そしてAu、Ag、Zn、Pb、Cuなどを含む熱水性鉱床である。

{人の利、龍馬}  高知には知の利がある。海洋研究開発機構(高知コア研究所)、高知大学、高知工科大学、県立高知大学、高知県産業技術委員会他がある。県内企業からの掘削に関する特許が認可された。付随した関連特許が山のように出てくるであろう。様々な関連するベンチャー企業も生まれてくるだろう。第二の龍馬たちに、第二の弥太郎たちに期待したい。

{日常的な情報共有}  本会では、メーリング・リストのメンバーを増やし、日常的に意見交換に参加できる場を充実していく使命がある。多くの方の登録カードへの記入をお願いする。参加費は無料である。(設立時にご寄付頂いた百万円が当面の運転資金である。)

{有識者会議の設置と活動} 県・県内自治体組織、県議会・市町村議会議員、経済・産業界、各種団体・知識人など各界の皆様によって設置するこの組織はメタンハイドレートを掘り出す国家プロジェクトを、高知県に誘致することが当面の目的である。日常的な情報交換により県民挙げての大きな運動として盛り上げていく役割を持っている。

{皆の智恵、心のゆとり} 芭蕉が奥の細道を旅することが出来たのは何故か。円空が木の中から仏を掘り出しながら各地を歩くことができた理由は。社寺に掲げる算額が各地で盛んに行われたのは何故か。能や歌舞伎の伝統芸能が各地に継承された意味は。八重咲き、枝垂れ、変わり葉が珍重され、茶の湯が行き渡る風流の文化の姿は何故。江戸時代は、武士、農民、職人、商人を問わず、あらゆる分野で智恵と知識と風流を共有していたのである。このような土佐を創りたいものである。
 
{産業振興計画}    橋本県政の始まった20年前から、県勢浮揚策を進めてきたが、低下傾向を最小に留める効果は認められる。そして、尾崎県政になり、「本県経済に重くのしかかる『積年の課題』」の解決に向けて、平成20年度に策定された産業振興計画の基本は県外市場に打って出る「地産外商」である。さらに今年度に追加されたのは「移住促進により、活力を高める」である。これを超える動きが期待できる。

{期待される変化}  国家プロジェクトの進展により、インフラの整備が進むことは確実に期待できる。人が集まる様々な核が発生することになる。中小企業として何を予想し、心の準備を進めるかは各人の智恵であり、研ぎ澄まされた感性による情報の察知である。

{それぞれの役割}   本年3月に策定された「高知市新エネルギービジョン」では、市民も、事業者も「新エネルギーの情報を自発的にキャッチし、理解を深めること」であり、行政は積極的な関わりを示すこととなっている。

              ----201□年の情報は----
  本会発足時に予定していた「メタンハイドレート国際戦略部会」は「有識者会議」の  義を経て201□年7月15日に発足した。メンバーは東京に本拠を置く「NPO21世紀  構想委員会」を始めとして、県内外の有識者で構成されている。エネルギー問題の世  界戦略について活発な議論を展開している。
  なお、同様に発足時の計画にある「メタンハイドレート開発技術部会」は既に各部門  の専門家を交え、さらに県内企業を加えて既に発足している(201□/6/1)。
    7月3日の政府発表によれば、より高度化した高知新港の埠頭の本格的な増設工事が  始まった。また来年度予算で深海掘削船「ちきゅうⅡ」の建造が決まったとのことで  ある。
    201□年3月15日付の新聞によれば、メタンハイドレートおよび海底資源掘削に関する採掘権申請のためと称して投資詐欺が発覚したことを報じている。儲け話には注意が必要である。 
    水熱合成の装置を利用してメタンハイドレートを人工的に作り出し、小学生から高校生を含む子供達にメタンハイドレートで遊んで貰うイベントが県内各地で開かれ、その様子がしばしば報道されるようになっている。    
   

             高知県メタンハイドレート開発研究会講演会(2013/7/25)、於:高知会館

 

 

第6回講演会・・・その1 開会と資源エネルギー庁の上條課長補佐の講演

第6回講演会・・・その2 中嶋高知市副市長の講演と鈴木朝夫理事長の講演

活力は土佐沖の海底より出づ・・・高知と海底資源~メタンハイドレートを中心に~ 

第6回講演会・・・その3 私の主張  山本忠さん、前田祐司さん  

第6回講演会・・・その4 質問コーナー、そして閉会 

 

ブログ 高知県メタンハイドレート開発研究会

メタンハイドレート の取り組み 記事 目次

鈴木朝夫のメタンハイドレートのこと、もっと知りたいコーナー 

 


第6回講演会・・・その3 私の主張  山本忠さん、前田祐司さん 

2013-08-07 | 開発研究会の動き

第6回高知県メタンハイドレート開発研究会の講演会を、2013年 7月25日(木)、高知会館で開催しました。

とき: 2013年 7月25日(木)、午後2時~4時30分 

ところ: 高知会館 二階「白鳳の間」

7月25日高知会館で、 資源エネルギー庁の課長補佐をお迎えして講演会を開催します

その3 私の主張 

①山本忠(幡多地区メタンハイドレート勉強会世話人) 

②前田祐司(高知新聞「読者の広場」投稿者・飲食業)

山本忠(幡多地区メタンハイドレート勉強会世話人)

 長年にわたって、幡多地区でメタンハイドレートの勉強会をされている様子が聞けました。

これまでの当会の講演会も欠かすことなく、参加されている熱心な山本さんです。

 

 

前田祐司(高知新聞「読者の広場」投稿者・飲食業)

高知市帯屋町1丁目のかき吉ビル1階で食堂「かき吉」をやられている前田祐司さん、 

県民にまた、次代を担う子ども達に夢と希望を与える土佐湾沖の「メタンハイドレート」について、熱く語られました。

聞いていた人の中で、感銘を受けた…という方が何人かおられました。感性に訴える話し方に、私も思わず引き付けられました。

 

 

 

 

第6回講演会・・・その1 開会と資源エネルギー庁の上條課長補佐の講演

第6回講演会・・・その2 中嶋高知市副市長の講演と鈴木朝夫理事長の講演

活力は土佐沖の海底より出づ・・・高知と海底資源~メタンハイドレートを中心に~ 

第6回講演会・・・その3 私の主張  山本忠さん、前田祐司さん  

第6回講演会・・・その4 質問コーナー、そして閉会

 

 

メタンハイドレート の取り組み 記事 目次 

ブログ高知県メタンハイドレート開発研究会


第6回講演会・・・その4 質問コーナー、そして閉会

2013-08-07 | 開発研究会の動き

第6回高知県メタンハイドレート開発研究会の講演会を、2013年 7月25日(木)、高知会館で開催しました。

とき: 2013年 7月25日(木)、午後2時~4時30分 

ところ: 高知会館 二階「白鳳の間」

7月25日高知会館で、 資源エネルギー庁の課長補佐をお迎えして講演会を開催します

その4 質問コーナー、そして閉会

閉会あいさつ 浜田英宏(高知県エコ議員連盟会長・新エネルギー議員連盟会長・高知県議会議員)

 

 上條課長補佐の講演内容で、熊野灘沖の試掘試験成功での質問が出されておりました。

 質問コーナーでも、上條課長補佐の講演内容での質問が多くあり、関心の高さを示しておりました。

 

 

 質問コーナーでも、上條課長補佐の講演内容での質問が多くあり、関心の高さを示しておりました。

 

 

 閉会あいさつ 浜田英宏(高知県エコ議員連盟会長・新エネルギー議員連盟会長・高知県議会議員)

全体をまとめていただいた、行き届いた閉会あいさつでした。さらに、新エネ議連会長の立場から今後に向けた取り組みの決意も披露されて、参加者の気持ちを代弁してくれたご挨拶でした。

 

 

 

 

 

第6回講演会・・・その1 開会と資源エネルギー庁の上條課長補佐の講演

第6回講演会・・・その2 中嶋高知市副市長の講演と鈴木朝夫理事長の講演

活力は土佐沖の海底より出づ・・・高知と海底資源~メタンハイドレートを中心に~ 

第6回講演会・・・その3 私の主張  山本忠さん、前田祐司さん  

第6回講演会・・・その4 質問コーナー、そして閉会

 

  

メタンハイドレート の取り組み 記事 目次 

ブログ高知県メタンハイドレート開発研究会


7月25日高知会館で、 資源エネルギー庁の課長補佐をお迎えして講演会を開催します

2013-07-24 | 事務局からのお知らせ

高知県メタンハイドレート開発研究会 主催の講演会のご案内  (参加無料)

 

とき: 2013年 7月25日(木)、午後2時~4時30分 

ところ: 高知会館 二階「白鳳の間」(高知市本町5-6-42 088-823-7123)

 

土佐湾沖の海底にあるメタンハイドレートを掘り出す国家プロジェクトを、高知県に誘致して、日本を資源大国にすると共に、高知県の活性化の一つの起爆剤にする事を目的に、講演会を開催しています。

 

講演会次第

司会進行 桑名龍吾(高知県新エネルギー議員連盟事務局長・県議会議員) 

講演1 「メタンハイドレート開発の状況と今後の見通し」 (30分)

  講師 上條 剛 (経済産業省・資源エネルギー庁・燃料部石油・天然ガス課課長補佐) 

講演2 「高知市新エネルギービジョンと土佐湾沖のメタンハイドレート」 (30分)

  講師 中嶋重光 (高知市副市長)

講演3 「活力は土佐沖の海底より出ず」 (30分)

  講師 鈴木朝夫 (東京工業大学名誉教授・高知工科大学名誉教授)

 

私の主張 (各5分程度)

①山本忠(幡多地区メタンハイドレート勉強会世話人)

②前田祐司(高知新聞「読者の広場」投稿者・飲食業)

 

質問や情報交換の時間 (30分)

 

閉会あいさつ 浜田英宏(高知県エコ議員連盟会長・新エネルギー議員連盟会長・高知県議会議員)

 

 日本近海のメタンハイドレート予想分布図

「燃える氷」メタンハイドレートとその結晶構造

 

メタンハイドレートを掘り出す国家プロジェクトの拠点を、高知県に置く事の優位性は!

〇高知県の立地条件 (地の利を活かす)

 (1)高知新港・FAZがある。 (2)高知大学に「海洋コア総合研究センター」が誘致されている。

 (3)高知龍馬空港も2500mの滑走路になっている。 (4)高速道から伸びる高規格道が、FAZや空港を結んでくれる。

 (5)海岸近くに多くの平地がある。

 

高知県メタンハイドレート開発研究会 問い合わせ・連絡先 

鈴木朝夫・理事長(携帯 090-3461-6571 s-tomoo@diary.ocn.ne.jp 高知工科大学名誉教授・東京工業大学名誉教授)

坂本耕平・事務局長(携帯 090-2781-7348 tukasa1@ir.alptec.net  “高知をもっと元気にするボランティア集団”「高知ファンクラブ」運営事務局)

 

 メタンハイドレート の取り組み 記事 目次 


昨日7月11日、土佐湾沖のメタンハイドレートで 尾崎知事と面談しました

2013-07-12 | 事務局からのお知らせ

昨日7月11日、高知県メタンハイドレート開発研究会の役員8名が、知事室で尾崎知事と面談しました。

知事との面談の機会をつくっていただいたのは、浜田英宏(高知県エコ議員連盟会長・新エネルギー議員連盟会長・高知県議会議員)さんですが、この日は別件で参加できないということで、昨日は桑名龍吾(高知県新エネルギー議員連盟事務局長・県議会議員)さんが知事との橋渡しをしてくださりました。

7月25日の高知県メタンハイドレート開発研究会の第6回講演会でも、桑名龍吾さんに全体の司会を、浜田英宏さんには閉会のあいさつをお願いしており、高知県エコ議員連盟や新エネルギー議員連盟にもお世話になりながら、取り組みを進めております。

7月25日高知会館で、 資源エネルギー庁の課長補佐をお迎えして講演会を開催します ぜひお越しください。

これには先日県政記者クラブで、「報道機関の皆様へ」をニュースリリースさせていただきましたら、なんとNHKさん、RKCテレビさん、さんさんテレビさん、読売新聞さんなどが取材に来てくれました。

7月11日(木)13時30分から 知事室で尾崎知事と当会役員が面談します

複数回テレビのニュース番組で流してくれるなどで、当会の取り組みを県民の皆様に伝える大変良い機会になりました。

感謝感謝です!

 

鈴木朝夫・理事長は、7月13日帰高予定の旅行中で参加できませんでした。

尾崎知事と面談するのは初めてなので、宮本典晃副代表から当会の結成目的

「土佐湾沖の海底に眠るメタンハイドレートを掘り出す国家プロジェクトを、高知県に誘致して、日本を資源大国にすると共に、高知県の活性化の一つの起爆剤にすることを目的に取り組んでいる」 

ことの説明を含めたご挨拶をしました。、

高村禎二副代表からは、「高知県メタンハイドレード開発研究会は、高知県がこの件に関し国へ積極的な働きかけを行っていくことに支援と協力をします。」と、県の国への要請行動を応援していくという、当会の姿勢を知事に説明しました。

尾崎知事は、これまでの国への要請の取り組みなどを、旧知の関係も披露しながらせて説明されました。

メタンハイドレートの試掘に使われている船「ちきゅう」が、これまでに高知新港に入港していることなどに触れながら、高知新港の機能の拡充を要請しながら活用することや、高知大学にコアセンター(南国市)があることなど、高知の地の利を活かした取り組みにも言及されていました。

今後の働きかけで、高知が陸上拠点、陸揚げ基地となるよう取り組むことをお願いし、当会も協力を惜しまないことを表明して終わりました。

20分と言う限られた時間でしたが、政府が海洋資源開発を成長戦略の柱とする方針のもと、この4月に閣議決定された「海洋基本計画」では、メタンハイドレートを取り出す技術整備を、5年後の平成30年までとし、平成30年代後半には民間が主導する商業化プロジェクトを開始する目標を設定しています。

これまで私たちが考えていたスピードを上回る展開に、

国産の次世代エネルギー、メタンハイドレートが濃集した状態で大量に眠っていることが予想されている、土佐湾沖の海底に、県民挙げて熱い眼差しを注ぎたいと・・・当会として気を引き締める機会にもなりました。

 

知事にお会いした後、引き続いて高知市の中嶋副市長にもお会いできました。

7月25日に講演いただく中嶋副市長や上條 剛 経済産業省・資源エネルギー庁・燃料部石油・天然ガス課課長補佐をお迎えする打ち合わせ、また「学識者会議」の設立に向けた取り組みの説明など、をおこないました。

高知市が新エネルギービジョンに、海洋メタンを導入することを決めたことで、当会としても大変励まされており、連絡を取りながら、応援させていただきたいと思っております。

 

メタンハイドレート の取り組み 記事 目次 

ブログ高知県メタンハイドレート開発研究会


7月11日(木)13時30分から 知事室で尾崎知事と当会役員が面談します

2013-07-08 | 事務局からのお知らせ

報道機関の皆様へ 

高知県メタンハイドレート開発研究会からのお知らせです。 

(7月8日、県政記者クラブへのニュースリリースです)

 

1、尾崎知事と当会役員が面談します。(当会として初めて)

7月11日(木)13時30分から(20分間)知事室

2、資源エネルギー庁の担当課長補佐を迎えて、第5回 講演会を開催します。

7月25日(木)午後2時から4時30分、高知会館2階「白鳳の間」(別紙 

 

尾崎知事と当会役員が面談するねらいは、(1)と(2) 

(1)土佐湾沖の海底に眠るメタンハイドレートを掘り出す国家プロジェクトを、高知県に誘致して、日本を資源大国にすると共に、高知県の活性化の一つの起爆剤にすることを目的に取り組んでいる当会のご紹介。 

(2)高知県メタンハイドレード開発研究会は、高知県がこの件に関し国へ積極的な働きかけを行っていくことに支援と協力をします。

 

① 県民の皆様や多くの団体等に、メタンハイドレート等に関する情報を提供し、世論の盛り上がりの中で次世代の国産エネルギー源として、県民が期待と夢を持てるように取り組みを進めたいと思っています。

② また、高知市をはじめとする県下市町村の行政や議会とも連携しながら、県民世論の盛り上がりを、推進していきたいと考えております。

③ この取り組みに合わせて、県議会議員や県選出の国会議員の皆様の力をお借りして、国への働きかけを強化していきたいと思っております。

④ 将来的には、政治力を高めて国への要請行動を一段と実効あるものにするために、土佐湾沖に隣接する他県との連携組織の構築も考えて行きたいと思っています。

 

当会では以上の項目の実施に向けて、息の長い取り組みを進めていくことにしております。

高知県として、可能な範囲でお力添えをいただけますようお願いします。

 

(3)今年のメタンハイドレートをめぐる主な動き 

① 今年3月、熊野灘沖における「海洋産出試験」での、ガス生産実験の成功。

② 今年4月の海洋基本計画の見直し(平成30年度を目途に、商業化の実現に向けた技術の整備を行い、30年代後半に民間が主導する商業化プロジェクトが開始されるよう、技術開発を進める。など)

③ 国の新成長戦略の一つとして位置づけられました。

④ 日本海沿岸の10府県は、昨年9月に連携する組織を設立し、メタンハイドレートなど海底資源の開発促進を政府に求めており、経済産業省が今年調査に乗り出すことになっていることが報じられております。

 

<補足>

① 当会では、いざという時、自国にエネルギー源があるという・・・「エネルギーの安全保障」という観点からも、

商業ベースに乗らない段階でも、次世代の国産エネルギー源として、メタンハイドレートを掘り出す技術整備を急ぐことの重要さを強調しております。 

② メタンハイドレートを掘り出す時の副産物としての、リチュームの存在などの可能性についても関心を持っています。 

③ 当会の取り組みは、ブログ「高知県メタンハイドレート開発研究会」(検索)

でも、情報発信しております。 

④ 高知県メタンハイドレード開発研究会(理事長:鈴木朝夫)は、2011年7月18日(海の日)に設立総会を持ち、独立行政法人 海洋研究開発機構の平 朝彦氏(現理事長)を迎えて設立記念講演会を開催しました。(ブログ「高知県メタンハイドレート開発研究会」(検索)参照ください)

 

高知県メタンハイドレート開発研究会 問い合わせ・連絡先 

鈴木朝夫・理事長(携帯 090-3461-6571 s-tomoo@diary.ocn.ne.jp 高知工科大学名誉教授・東京工業大学名誉教授) 7月13日帰高予定で旅行中です

坂本耕平・事務局長(携帯 090-2781-7348 tukasa1@ir.alptec.net  “高知をもっと元気にするボランティア集団”「高知ファンクラブ」運営事務局)

 

メタンハイドレート の取り組み 記事 目次 


メタンハイドレート の取り組み 記事 目次

2013-06-18 | 事務局からのお知らせ

メタンハイドレート の取り組み 記事 目次  

 

第6回講演会・・・その1 開会と資源エネルギー庁の上條課長補佐の講演

第6回講演会・・・その2 中嶋高知市副市長の講演と鈴木朝夫理事長の講演

活力は土佐沖の海底より出づ・・・高知と海底資源~メタンハイドレートを中心に~ 

第6回講演会・・・その3 私の主張  山本忠さん、前田祐司さん  

第6回講演会・・・その4 質問コーナー、そして閉会

 

昨日7月11日、土佐湾沖のメタンハイドレートで 尾崎知事と面談しました

 7月11日(木)13時30分から 知事室で尾崎知事と当会役員が面談します

7月25日高知会館で、 資源エネルギー庁の課長補佐をお迎えして講演会を開催します

6月11日、鈴木朝夫理事長の土佐技術交流プラザ通常総会特別講演(第1部)

6月11日、鈴木朝夫理事長の土佐技術交流プラザ通常総会特別講演(第2部)

4月17日、高知市の中嶋副市長(産業経済省から来られている)との面談を実施しました

3月9日(土)、ミニ講演会実施しました・・・高知県メタンハイドレート開発研究会

3月9日(土)、ミニ講演会のご案内・・・高知県メタンハイドレート開発研究会

高知県メタンハイドレート開発研究会、鈴木朝夫理事長からの新年のご挨拶

鈴木朝夫のメタンハイドレートのこと、もっと知りたいコーナー  

 

7月7日、高知県メタンハイドレート開発研究会 主催の第3回講演会 開催しました(その1)

7月7日、高知県メタンハイドレート開発研究会 主催の第3回講演会 開催しました(その2)

7月7日、高知県メタンハイドレート開発研究会 主催の第3回講演会 開催しました(その3)

2012年 7月7日、高知県メタンハイドレート開発研究会 主催の第3回講演会のご案内です

 

2012年 2月16日 三翠園で 、海底資源の講演会

2月16日、海底資源の講演会 ご案内・・・高知県メタンハイドレート開発研究会

鈴木朝夫理事長の年頭のご挨拶を紹介します

 

高知大学から23年度秋の公開講座・・・メタンハイドレートについての講座

7月18日(海の日)、高知県メタンハイドレート開発研究会の設立・記念講演会のご報告です。(その1)

7月18日(海の日)、高知県メタンハイドレート開発研究会の設立・記念講演会のご報告です。(その2)

7月18日(海の日)、高知県メタンハイドレート開発研究会の設立・記念講演会のご報告です。(その3) 

 

7月18日(海の日)、高知県メタンハイドレート開発研究会の記念講演会のご案内 

高知県メタンハイドレート開発研究会 会則(案) 

メタンハイドレート・・・高知県の活性化の大きな一つの起爆剤に!

事務局通信No.1 2011.3.7

メタンハイドレート の取り組み リンク

鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」 ・・・活力は土佐沖の海底より出づ

豊かな土佐を取り戻すには ~メタンハイドレートの可能性~(その1)

豊かな土佐を取り戻すには ~メタンハイドレートの可能性~(その2)

メタンハイドレート実用化研究から資源大国へ・・・特区申請資料から1

メタンハイドレート実用化研究から資源大国へ・・・特区申請資料から2

メタンハイドレート実用化研究から資源大国へ・・・特区申請資料から3

 

 

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6月11日、鈴木朝夫理事長の土佐技術交流プラザ通常総会特別講演(第1部)

2013-06-18 | 講演などの資料

6月11日、鈴木朝夫理事長の土佐技術交流プラザ通常総会特別講演(第1部)

(平成25年度、土佐技術交流プラザ通常総会特別講演、(2013/6/11)、於:高知サンライズホテル)

メタンハイドレートの可能性とは

                                     鈴木 朝夫(高知工科大学・東京工業大学名誉教授)

4月26日(金)に資源エネルギー庁から出された「海洋基本計画」が閣議決定された。これによると「平成30年代後半(2023~28年)に民間が主導する商業化プロジェクトが開始されるよう、国際情勢をにらみつつ技術開発を進める。」となっている。
   5月18日(土)のNHK週間ニュース深読み「注目の海洋エネルギー」を見た人も多いと思う。  地球深部探査船「ちきゅう」が愛知・三重沖での試験掘削に大成功した後、佐渡沖に移動して  いると報じていた。浮体式洋上風力発電の可能性にも触れていた。
    第1部では、メタンハイドレートを中心に各種エネルギーの世界的な事情を述べ、宝の海の話  を進める。第2部では省エネや新エネでは済まされない地球の未来の姿を思い描きながら、子  供・孫達のためには何を成すべきか、過疎化が進む高知だからの可能性を探ることにしたい。

第1部 メタンハイドレート、地熱エネルギー、再生可能エネルギー
1-1)エネルギー資源の種類は

{エネルギー資源は大きく2種類}
 1) 蓄積エネルギー・枯渇性エネルギー(貯蓄・資産として相続した資金):石炭、石油、天然ガ   ス、メタンハイドレート、シェールオイル(ガス)などの化石燃料、(核エネルギー)、(地熱    エネルギー)・・・・・・・・・遊んで食えば山も尽きる、いつまでもあると思うな親と金。
 2) 再生可能エネルギー・自然エネルギー(給与や売上で獲得した所得):バイオマス、水力(小      水力)、風力、波力、潮汐力、海流、温度差、太陽光、太陽熱・・・稼ぎに追いつく貧乏なし。 3)  その他として エネルギー貯蔵(当座預金・運転資金)・・・・・・・備えあれば憂いなし。

{蓄積エネルギー資源の掘削法} 固体の石炭:固体を掘り出す。液体の石油:液体が湧き出る、液体を汲み出す。気体の天然ガス:気体が噴き出す、気体を吸い出す。固体のメタンハイドレート:固体を気体(メタン)と液体(水分子)に分離し、気体として地上に取り出す。石炭、石油、天然ガスの従来のエネルギー資源との大きな違いがここにある。

{ハイドレートの結晶構造は石鹸の泡}  包接化合物(クラスレート)の一種である。メタンハイドレートでは、水分子が水素結合で作る立体網目のカゴ毎に、メタン分子が収まっている。立体網目は、水分子が作る正五角形の面から成る正12面体(Sカゴ)が2個、正五角形12面と正六角形2面の計14面から成る14面体(Mカゴ)が6個の割合で形成されている。カゴの各面は両側の2つのカゴとの共有であり、従ってMカゴの正六角形は、接続している隣のMカゴの正六角形と共通になる。Mカゴは一線に連続していることになる。また各辺は3つのカゴの共有であり、頂点は4つのカゴの共有である。この立体構造は石鹸水の泡と良く似ている。①

{ハイドレートの結晶構造は立方体}  立方体単位胞の8つの頂点には正12面体のSカゴが位置するので、単位胞あたり1個に相当する。向きを変えた中心の1個と合わせてSカゴは2個である。14面体のMカゴは一直線に並ぶが、横に(X)、縦(Y)に、奥(Z)にと3方向に向いている。立方体の面には2個づつ配置されて計12個になるが、隣の面と共有するので、単位胞の所属は6個になる。これらのカゴの全てにメタン分子が入ればその数は合計で8個である。メタン分子1個は5.75個の水分子で囲まれている勘定になる。なお、MカゴにNbを、SカゴをSnにと置き換えれば、それは超伝導金属間化合物のNb3Snの結晶構造のA15構造になる。①

{メタンハイドレートの相安定性}  安定領域の温度・圧力の境界は、+10℃で76気圧、+4℃で50気圧、0℃で26気圧、-30℃で10気圧、-80℃で1気圧などである。言い換えれば、温度が低下すれば圧力は小さくても安定であり、圧力を高くすれば温度が高くても安定である。②

{自己保存効果}  ハイドレートが安定に存在できない常温・常圧であっても、メタンを放出して残された水は氷結して表面を覆う。これは、メタンと水に分離する反応が吸熱であることによる。この氷が保護被膜の作用をして反応を遅らせ、常温でも比較的安定である。しかし、このことがメタン採掘に際して抗井を氷結閉塞させる可能性を孕んでいる。
                            
{固体・液体・気体}  一般に、物質に圧力を加えれば、体積は小さくなる。そして、気体は固体
に変化(相転移)し、体積を減少させていく。物質の温度を下げれば、体積は縮小する。気体は液体に、液体は固体に相転移し、その時は発熱を伴なって温度を一定に保とうとするかのように振舞う。自然界では、外界からの変動を、自分自身を変化させて緩和しようとしている。

{エネルギー利得率、EPR}   EPR=(出力エネルギー)/(入力エネルギー)である。採掘・精製・保管・輸送などの生産に必要な入力エネルギーと利用出来る出力エネルギーの比がEPRである。ある文献では、石油火力は7.9、石炭火力が6.5、液化天然ガス火力2,4、風力3.9、地熱6.8、原子力は17.4などとなっているが、計算の根拠が不明である。計算基準を決められないのでは。

{メタンハイドレートからのメタン回収法}   「加熱法(温水圧入)」、「加熱法(抗井加熱)」、「減圧法」、「分解促進剤注入法」、「ゲスト分子置換法」などが考えられてきた。温度を上げれば、体積の増える方向の水とメタンの分離に向かう。圧力を解放すれば、同じく体積の増える方向に向かう。加熱法は、メタンの分離が吸熱反応だから、際限なく加熱し続ける必要が出てくる。

{減圧法によるメタン回収} 日本のMH21開発計画では減圧法が採用されている。ハイドレート堆積層に水平抗を堀り、発生する水を汲み上げて圧力を低下させ、これにより発生するメタンを吸い上げる。この分解は吸熱反応であり、周囲の温度を低下させる方向に動く。しかし堆積層の周囲の地熱により溶解が進み、圧力低下を持続させる。問題は減圧効果の範囲と持続時間にある。生産性障害になるのは、氷の生成であり、自己保存性が裏目になる。温水圧入や抗井加熱などの加熱法との併用の試みもある。出砂も問題であり、海底や地上に堆積粒子汚泥を取り出すことになる。

{活力は土佐沖の海底より出づ}(No.280、1(2011))      加熱法の一形態の「その場局所加熱法」と名付けられる県内企業が提案した面白いアイデアをメタンハイドレートのユニークな掘削法である。豊臣秀吉が戦略とした現地調達法そのままと言っても良い。③

 

1-2)日本は昔からの資源大国(黄金の国ジパング)

{金銀鉱石の産出}   江戸時代には金は佐渡金山、銀は石見銀山が有名だった。現在、鹿児島県の菱刈鉱山の金の推定埋蔵量は250t、金鉱石は250g/tと高品位である。普通は数g/tである。

{平成24年の漢字は「金」}(No.305、2(2013))  「黄金の国ジパング」を取り上げている。日本の金に関連した話、高知の金の話を知っていますか。④

{塩の道は丹生(韮生)の道では?}(No.279、12(2010))    水銀を産出した土佐を取り上げている。塩は帰り荷だったのでは。行き荷は水銀、樟脳。絵金は赤岡での「岩絵の具」に惚れたのか。⑤
{生命と文明の源、水と鉄に例外の性質}(No.242,11,(2007)) 液体(水)よりも固体(氷)の方が軽いのは異例である。低温相のbcc鉄よりも高温相のfcc鉄の方が密度が高いのも異例である。⑥

{海底鉱物資源}  200カイリ経済水域内で採れる鉱物資源は多い。リチウムを含む泥火山を始めとして、熱水鉱床、マンガン団塊、コバルトリッチ・クラストなど鉱物資源は様々である。

{リチウム電池}  リチウム(Li)は最も軽い金属である。日本は有数のリチウム産出国になる可能性を秘めている。エネルギー蓄積の役割を演じる金属リチウムを資源として持てることは国際能性を秘めている。エネルギー蓄積の役割を演じる金属リチウムを資源として持てることは国際戦略上で極めて有利である。二次電池に必要なコバルト資源も直ぐそこの海底に眠っている。

{地熱発電}  日本列島は火山の島、温泉の国、地熱は固有の熱資源であり、自然エネルギーである。地熱発電は天候に左右されないので、稼働率は極めて高く、何れの再生可能エネルギーとも比較にならない。しかし、地熱資源の多くは国立公園内にあり、導入促進には法的措置や規制緩和が不可欠である。また、地域や温泉事業者との調整が重要である。高温岩体発電、バイナリー発電など方式は様々である。

{エネルギー貯蔵(ストレージ)} 多数の発電電源間の系統安定性の確保。ダム貯水(揚水発電)、燃料電池(水素エネルギー)、二次電池(水素電池、リチウム電池)、超電導、フライホイールなど。

{電気自動車}  夜間電力での蓄熱は現在多くの家庭で実用化されている。同じように、自家用自動車が動ける蓄電装置として夜間に使われる。再生可能エネルギー発電とともに、スマートハウスの重要な構成要素となる。

{地球温暖化への影響}   CO2の20倍もの温室効果があり、5500万年前の生物の大量絶滅の原因とも言われているメタンである。これは46億年にわたる地球のダイナミックな営みの中での物語である。議論になるのは、掘り出して燃焼させることと、自然放出との比較になる。メタンはCO2の排出量の差から、代替エネルギー源として期待できる。

 

1-3)スマートグリッドとビッグデータ

{スマートグリッドとは}  他種類のエネルギーの供給側とニーズの多様性を示す需要側の相互連携を高度に知能化した情報通信技術で制御する送配電網である。従来の大型発電所からだけの電力供給を行う発送電網ではない。家庭やオフィスや事業所などの小口電力を消費する需要側にも、多様な発電機能を備え、地域で必要な電力を消費地で生産するような、地産地消の仕組みを備えていることも特徴である。

{インターネット・プロトコール、IPv4とIPv6}  アドレスは幾つあればよいか。現在のIPv4は 2の32乗(=約42億)個である。地球上の人口よりも少ない。IPv6では 2の128乗(= 約340澗)個である。340澗個とは340兆の1兆倍の1兆倍のアドレスになる。IPv4を石油缶の体積とすれば、IPv6は太陽を越える大きさになる。

{ビッグデータ} FacebookやGoogleに代表されるような巨大な情報を取り扱える時代に入っている。初音ミクやコンプリートガチャの巨大さを想像して欲しい。複雑な巨大システムの制御が可能な時代である。欠陥を皆無にすることはできない。低確率巨大事故の候補の1つである。

{ベキ分布と巨大事故}   ベキ分布の具体例を示せば、乾燥したビスケットを床に落としたとき、壊れた破片の大きさの分布である。小さな破片(粉)は無数、非常に大きな欠片(かけら)も混ざっています。巨大地震や巨大事故は確率は低くても必ず発生することを示している。「アクシデント、事故と文明」はポール・ヴォリオの著書で、ここで彼は「文明は事故を発明する」と述べている。

 

1-4)日本の、土佐の、メタンハイドレート開発に向けての現状


{メタンハイドレートの開発研究}  日本のメタンハイドレートの調査研究は2001年に始まっている。資源エネルギー庁から業務委託を受けて、(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構、(独)産業技術総合研究所、(財)エンジニアリング振興協会の3者が「メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアム(MH21研究コンソーシアム)を組織し、「フェーズ1」の活動に入った。

{MH21フェーズ1}    日本周辺海域の賦存状況や賦存量調査を目的として、東海沖から熊野灘に掛けての東部南海トラフ海域で物理探査や試錐を行った。また、カナダの凍土で陸上産出試験を行った。ここでは基本的に減圧法を採用している。2001~2008年。

{MH21フェーズ2}   研究開発の第2段階に相当する2010年からは海洋産出試験の実施に向けた事前調査や設備検討などの準備段階に入る。2012年後半から東部南海トラフ上の渥美半島沖で1000mの海底から300m掘削し、メタン採取を行う予定である。また、東部南海トラフ以外の海域の調査、長期生産性や生産障害の解決、経済的・効率的な産出技術の確立が目標となっている(2009~2015)。商業的産出が目的の「フェーズ3」に移行する予定である。(2016~2018)。

{地の利、高知}   滑走路2500mの高知龍馬空港・拡張の余地を残す高知新港(FAZ)・これらを結ぶ高速高知道、そして香南市・香美市・南国市・高知市・いの町が位置する香長平野は広い。これらは生産設備・試験設備・備蓄基地などの各種施設の立地条件を充分に満足するものである。今は、海洋研究開発機構所属の地球深部探査船「ちきゅう」の寄港が出来ることが素晴らしいことである。正に「活力は土佐沖の海底より出づ」である。

{海の利、土佐}   土佐湾沖の南海トラフのメタンハイドレートとそれに伴うリチウムの回収だけではなく、200海里の排他的経済水域内には各種の有望な海底鉱物資源の存在する可能性が高い。Ni、Co、Ptなどを含むコバルトリッチ・クラスト、Ni、Cu、Mnなどを含むマンガン団塊、そしてAu、Ag、Zn、Pb、Cuなどを含む熱水性鉱床である。

{人の利、龍馬}  高知には知の利がある。海洋研究開発機構(高知コア研究所)、高知大学、高知工科大学、県立高知大学、高知県産業技術委員会他がある。県内企業からの掘削に関する特許が認可された。付随した関連特許が山のように出てくるであろう。様々な関連するベンチャー企業も生まれてくるだろう。第二の龍馬たちに、第二の弥太郎たちに期待したい。

{NPO21世紀構想委員会とは}   真の科学技術創造立国を確立するため、研究テーマを掲げて討論する場として1997年にスタートした。会員はベンチャー企業、行政官庁、大学、マスコミの4極から参加している。会員数は約100人である。理事長は馬場錬成氏(東京理科大学大学院 知財財産戦略専攻 教授、元読売新聞論説委員)である。


{メタンハイドレート実用化研究委員会}  NPO21世紀構想委員会に所属する会員の特許出願の支援を行ってきた渡邉望捻氏(イオン特許事務所弁理士)らの要請により、すなわち国家プロジェクトとして取り上げるべきとの観点から、表記の委員会を設置した。2010年7月27日に馬場錬成氏を先頭に、平朝彦氏((独)海洋研究開発機構 理事、現理事長、元高知大学教授)に委員長就任をお願いした。
 2010年12月6日には、第2回のメタンハイドレート実用化研究委員会が開かれた。この委員会をべースにして、「メタンハイドレート国際戦略部会(仮称)」、「メタンハイドレート技術専門委員会(仮称)」を、そして高知県ベースで「高知県メタンハイドレート開発研究会」を設置することが決まった。仕事の手始めは内閣府へ「国際戦略総合特区」の申請書、「メタンハイドレート実用化研究から資源大国へ」を提出することであった。この申請は内閣府の制度に馴染まなかったが、考え方は引き継がれ、推進していくことが了承された。
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{高知県メタンハイドレート開発研究会}  2011/7/18(海の日)に、平朝彦氏、臼井朗氏(高知大学教授)、木川栄一氏をお招きして記念講演会を開催し、高知県での研究会を発足させる運びになった。
 2012/2/16には、木川栄一氏(海洋研究開発機構・高知コア研究所所長から海底資源研究プロジェクトのリーダーに栄転)に海洋資源の講演を頂いた。
 2012/7/7には、設立一周年を記念して、木下正高氏(海洋研究開発機構・高知コア研究所所長)から活動の現況を、また門馬義雄氏(高知工科大学名誉教授)より「環境とエネルギーから見た50年後の地球」と題する講演を頂いた。
 昨年(2012/10/31)にグランキューブ大阪で開催された「計測展2012 OSAKA、計測と制御で創る未来の地球」で鈴木が招待講演を行った。タイトルは「新エネルギー資源の使い方~メタンハイドレート、地熱発電、そしてストレージ」である。
 昨年の末には、洲本商工会議所から十数名の視察を受け入れた。海洋開発機構・高知コア研究所の視察を中心にして、高知県の海洋開発に関連する意気込みの説明を行った。
 2013/3/9にはミニ講演会とし、「海底資源をめぐる最新情報(JAMSTECの海底資源研究)」題する木川栄一氏のお話を頂いた。    
  5月26日(日)のKUTVの「夢の扉+NEXT DOOR」で、{世界初成功!次世代エネルギー「メタンハイドレート」海洋産出!、 ~日本をエネルギー自給国に!、海面下1300m、男たちの12年の闘い~}の放映があった。ご覧の方も多いと思う。

{講演会のご案内(高知県メタンハイドレート開発研究会主催)}
  来る7月25日(木)、高知会館において、午後2:00~4:00に、講演会を開く予定である。
 講演1は(仮題)「メタンハイドレート開発の状況と今後の見通し」と題し、経済産業省・資源エネルギー庁・燃料部石油・天然ガス課課長補佐 上条剛氏に、
 講演2は(仮題)「高知市新エネルギービジョン」と土佐湾沖のメタンハイドレート」と題し、高知市副市長 中嶋重光氏にお願いしている。
 今回の画期的な講演会を契機に、県下のできるだけ多くの市町村の行政や議会事務局に、講演会などの情報提供をできるよう連絡網の確保を検討している。

{投資詐欺}     各種の新エネルギー・新資源に関する美味しそうな話が増えてくる。要注意!!

 

6月11日、鈴木朝夫理事長の土佐技術交流プラザ通常総会特別講演(第2部)

ブログ 高知県メタンハイドレート開発研究会

メタンハイドレート の取り組み 記事 目次

鈴木朝夫のメタンハイドレートのこと、もっと知りたいコーナー 


6月11日、鈴木朝夫理事長の土佐技術交流プラザ通常総会特別講演(第2部)

2013-06-18 | 講演などの資料

6月11日、鈴木朝夫理事長の土佐技術交流プラザ通常総会特別講演(第2部)

(平成25年度、土佐技術交流プラザ通常総会特別講演、(2013/6/11)、於:高知サンライズホテル)

メタンハイドレートの可能性とは

                                    鈴木 朝夫(高知工科大学・東京工業大学名誉教授)

4月26日(金)に資源エネルギー庁から出された「海洋基本計画」が閣議決定された。これによると「平成30年代後半(2023~28年)に民間が主導する商業化プロジェクトが開始されるよう、国際情勢をにらみつつ技術開発を進める。」となっている。
   5月18日(土)のNHK週間ニュース深読み「注目の海洋エネルギー」を見た人も多いと思う。  地球深部探査船「ちきゅう」が愛知・三重沖での試験掘削に大成功した後、佐渡沖に移動して  いると報じていた。浮体式洋上風力発電の可能性にも触れていた。
    第1部では、メタンハイドレートを中心に各種エネルギーの世界的な事情を述べ、宝の海の話  を進める。第2部では省エネや新エネでは済まされない地球の未来の姿を思い描きながら、子  供・孫達のためには何を成すべきか、過疎化が進む高知だからの可能性を探ることにしたい。

第2部 右肩下がりの下山の先は?
2-1)成長戦略は喜ばしいことだろうか


{「下山の思想」などの考え方}  石油ピークは既に過ぎており、使い勝手の良いエネルギー資源の観点からは、生産活動自体が下り坂になることは必然であり、経済指標は何れも前年度比マイナスの退却戦に入っている。これからは専門家と称する人への『お任せ』ではなく、各自が考え、意見を持つ『自立』の時が来たことを自覚しなければならない。下り行く先の未曾有の時代の姿を思い描き、どのように生きていくかを皆で考えるべきである。
1)「下山の思想」:五木寛之著(幻冬社新書、2011/12)、2)「『右肩下がりの時代』をどう生きるか」:鷲田精一著(「潮」、2012/1)、3)「石油文明が終わる~3・11後、日本はどう備える」:石井吉徳他著、(”NPOもったいない学会”、2011/11)。

{固定観念、既成概念、既得権の放棄}   今の高齢者達の世代は、最高峰を目指した同志であった。戦後の日本の経済成長を、高品質・高効率・大量生産で担う戦士達であり、希望に満ちて大量消費を競ってきた。下山に際しては、固定観念を、既成概念、その価値観を捨て去る必要がある。経済成長率プラスの期待は止めなければならない。新陳代謝はゆっくりとゆったりと。「持続可能な発展」や「ゼロエミッション」のスローガンは無意味であることを悟ろう。

{最高峰に立ったとき} 我々山仲間は「山を征服した」との表現を使ったことは一度もない。頂上では「ありがとう」と山々に感謝し、「お陰さま」と仲間と握手をした。帰りも安全に降ろして下さいのお願いが込められている。日本人が皆で最高峰に立ったとき、我々は「お陰さま」と感謝しただろうか。今からでも遅くない。振り返り、感謝を捧げようではないか。

{リーダーの資質}   山を下るときの鉄則はグループをまとめ、落伍者を出さないことである。力量や経験の異なる混成部隊である。適度な休息を取り、食糧を分け合い、体を温め合うことが必要である。寒さが募る中では、眠らないことが必須である。サブリーダーの「しんがり」としての気配りは極めて重要である。そして、天候、地形などの環境変化を細心の注意と直感によって判断できる能力を持つリーダーの責任は更に重要である。財政再建には経済成長を期待する政治家が、実業家が多い。人材の枯渇では?  安倍内閣は、黒田日銀は大丈夫だろうか。日本経済に、世界経済にブレーキは付いているのだろうか。経済にフェイルセーフ機能は付いていないことは歴史が示している。

2-2)行く先は何処、どんなところ

{右肩下がりの下山の先は?}(No.298,7,2012)  「となりのトトロ」で宮崎駿の描いたサツキとメイの家のような暮らしか。それとも、もう少し昔の宮沢賢治が理想郷とした里山の「イーハトーブ」だろうか。もっと昔に戻り、武士も町民も風流を愛でた江戸時代の心の豊かさの中なのだろうか。何れにしても、凄まじい速さで大量のエネルギーを消費することは、エントロピー増大を加速するだけである。地球温暖化はその一つの現れである。皆で幸せとは何かを考えよう。⑦
 
{人口密度、50人/km2}(No.238,7,2007)  膨張は何時までも続かないことを示すイースター島の歴史。太平洋の孤島、モアイ像倒し戦争の島。最盛期の人口は1万人超えと想像されている。⑧ 

{切り詰めて生きる}(No.201,6,2004)   植物(樹木)の寿命は1000年程、動物の寿命は100年程と一桁も異なるのは何故。「動けない」ではなく、「動かない」戦略。無駄を省く生き方。⑨
{八重咲き}(No.251,8,2008)     メンデル以前に劣性遺伝の法則を熟知していた江戸時代の人々。町民も商人も武士も身分・階級を問わず盆栽の小宇宙を愛でた。⑩

{この暑さは地球温暖化の影響?}(No.241,10,2007)     「人類が最も優れた生き物、万物の霊長である。」と同じように、「昔の生活は悲惨であり、現代の生活がより豊かである。」は間違った認識である。と宮沢賢治は断言しているように思える。イーハトーブは岩手のことである。⑪

{『エントロピー』では読んで貰えないか?}(No.248,5,2008)    「いろはにほへと ちりぬるを」のように元には戻れない世界に住んでいることを理解しなければならない。⑫

{サツキとメイの家} (No.215,8,2005)   蚊帳の中から「今、庭をトトロが通ったよ」と言うメイ、そんなもの居るわけないよとは云わないサツキとお父さん。戦後の子供時代を思い出す生活空間が広がっている。東京郊外、所沢市付近と想定されるが、今でもトトロは暮らしているだろうか。⑬

{キューバを見たい}(No.211,4,2005)   「グローバリゼーションは持続可能だろうか。」のカストロの演説。将来の人類社会の在り方、地球を愛しむ生き方を示唆しているように思える。⑭

{人間社会もメタボでなければ}(No.302,11,212)     「メタボリズム」とは同化作用と異化作用のバランスが保たれている代謝作用のことである。生命だけではなく、社会も都市も地域も、あらゆるシステムはみな同じである。⑮

{産業振興計画}    橋本県政の始まった20年前から、県勢浮揚策を進めてきたが、低下傾向を最小に留める効果は認められる。そして、尾崎県政になり、「本県経済に重くのしかかる『積年の課題』」お解決に向けて、平成20年度に策定された産業振興計画の基本は県外市場に打って出る「地産外商」である。さらに今年度に追加されたのは「移住促進により、活力を高める」である。

2-3) 生き甲斐とは、幸せとは

{生き甲斐と幸せ}
  成長戦略を基本に置くことはナンセンスであることは既に述べた。地域も、企業も、国家も、人類社会も。過疎化・少子化・高齢化社会に対して、少子化時代の若者・子供達を元気に。情報化時代を皆が楽しめる仕組みに。ふれ合う機会の創出。好奇心を失わず、感性を豊かにする教育に。人の、地域の、人類の、地球の役に立つ工夫と努力が稔る社会に。このようなことを皆で考えよう。専門家に任せるのは止めよう。
  日本近海に高い可能性を持つメタンハイドレートは次の登山を計画するためのものではない。含み資産の地熱エネルギーの使い道も同じである。有用な海底資源も同じである。儲けたと思い込んで一気に使うべきものではない。軟着陸のために与えられた資源として感謝しながら、ゆっくりと使うべきである。切り札は無闇に使うものではない。                    

{安全保障} 国産のエネルギー資源、鉱物資源があることは極めて有利である。安全保障上だけではなく、外交交渉の切り札として有効である。
  国の行う壮大なプロジェクトに対して、高知県の民・産・官を挙げての受け皿は整った。この動きを隣接する沿岸地域だけではなく、県内全域にも伝え、あらゆる分野の県内企業の協力も得て、広く連携を図って行くことになる。

{風が吹けば桶屋が儲かる}    発想の転換が必要である。他の都道府県が絶対に行わない取って置き方法でユニークな高知にする思い切った一つの提案をしてみる。(No.310,7,2013投稿予定)


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 高知に関わって20年、「日本にない大学」を創ることから「高知を元気にする」ことまでが頭に住み着いている。大学院の「起業家養成コース」を理解して貰うのは大変であった。「工科系の大学に何故文系のコースが必要か」の問いに答える必要があった。専門領域で就職する従来型に加えて、ベンチャー気風の醸成が必要である。経営感覚のある技術者、技術を熟知した経営者の必要性を力説した。学長に代わり、門真市を何度も訪れた。副社長の水野博之さんに起業家コースの学科長就任をお願いするためである。
 情報系学科に3Dのスタジオを所属させたが、演劇や造形の学科に発展させる思いが込められていた。大量生産ではない、デザイン性の高い商品は、成熟した漫画文化を持つ高知に相応しいと感じていた。京都精華大学のマンガ学科の牧野圭一さんに相談していた。
 高知県の県別統計は極端で面白い。日銀の元高知支店長衛藤公洋氏によれば、高知県の農業の生産性が全国一、地場の中小企業の中核を成す個人企業収益の占める割合が全国一と指摘している。換言すれば、農業も企業も高知県では零細であり、ささやかに商いをしている様子が分かる。ユニークな技術を持つ建設業が多いことも特筆に値する。災害復旧時には上流側からも修復できる強みを発揮できる。仕事を皆で分け合う工夫が必要である。
 ここで「風が吹けば桶屋が儲かる」に倣って、高知に関わる因果関係を無理矢理に作り出して見る。そして、「困ったことだ」ではなく、その対応を考えて見よう。
 「能ある男は県外に出て戻らない 残った男は能が悪く 鰹のたたきを肴に酒ばかり議論ばかり 有能な女は県外に出る機会が少なく地元に残る 結婚しても出産しても退職しない  女の収入は高くなる  朝食は喫茶店で 身嗜みが大切で美容院へ ストレス解消でパチンコ屋通いも 共働きが多ければ家族団欒も減少する 教育環境が悪くなり学力・体力が低下し非行も多い 子宝に恵まれれば 呑兵衛の旦那とは離婚する  豊かな自然は企業誘致の切り札とはならず 地場産業も立ち上がらない 県内の求人数も増えない 高知工科大は県外流出を4年間猶予しただけ 今では女も県外に出る 同時進行で少子化・高齢化・晩婚化で急速な人口減 過疎化は市内の商店街をも限界集落に導いている」
  これらの統計結果を連鎖と見なして、一ヶ所を断ち切ることを考えて見る。公費を直接に投入する従来型の各種の活性化支援とは全く異なる発想である。「夫に妻と同等の産休・育休を義務づけ、出産にも立ち会うことを必然とする。」の条件である。利点とともに派生する不具合とそれらの対応策を考え、システムを造る思考実験を皆で進めるのである。
 日常的に複数の担当者によるタイム・シェアリングが行われていなければならない。これで「係が休暇中ですので」の言い訳もなくなる。家庭団欒の機会が増えることは、老若男女を問わず、人生観を大きく変えることになる。イケメンがイクメン(育メン)に変身し、ダンチュウ(男厨)がジョチュウに近づいてくるだろう。ハチキン度はそのままに変わらず、イゴッソウ度は低下すると思われる。「男女共同参画」を冠した部署の役割は変化するだろう。県民性の様がわりを予想することも面白い。県の産業振興計画に掲げられている「移住」に大きく寄与する可能性も高い。まずは、ワークショップや討論会を行うことである。不具合・不都合を予測しながら、個々に潰していく作業が意識改革を促すことになる。
 
{めだか}(No.177,6(1002)  落語の中に見る昔の高知。⑯

 

6月11日、鈴木朝夫理事長の土佐技術交流プラザ通常総会特別講演(第1部)

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メタンハイドレート の取り組み 記事 目次

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