Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

なべなべそこぬけで一体感

2008-06-04 23:01:50 | 体育
 体育の時間,体力・運動能力調査を行い,残った中途半端な時間を使って,体ほぐしの運動「なべなべそこぬけ」を行った。
 
 4月9日の体育授業開きのときに1度行ったのだが,失敗している。
 2人組→4人組と進んだときに,できないグループがあり,そのまま時間切れになったのである。
 しかし,今振り返ってみると,このグループはできなかったのではないと思う。常識的に考えて,4年生で2人組の「なべなべそこぬけ」ができないわけはない。わざと失敗して,教師の出方をうかがっていたのである。アドバルーンを上げていたのである。

 あれからおよそ2ヶ月。
 今回の実践で同じような事態に陥った場合,私の学級づくりはうまくいっていない,何ら進展していないということになる。
 今回の実践は,私のこの2ヶ月間の学級づくりを問う試金石のようなものであるいってもよい。

 「太鼓がなった数で組を作りなさい」と指示し,2回鳴らす。10秒のカウントダウン。全員が10秒以内にペアを作ることができた。男女のペアもいくつかある。

 「なべなべそこぬけをします」というと,歓声があがった。前回とはまるで反応が違うのを感じる。

 2人組は難なく成功。太鼓を4回鳴らして4人組。
 1グループだけできなかった。くぐり方を理解できていない。
 「応援してあげてね」と他のグループに声を掛けると,応援の声やアドバイスが聞かれた。私が手を取りながら誘導し,成功。すると,拍手が聞かれた。仲間を励ます態度が育ってきているのである。

 続いて,初めての8人組。
 このとき,男子で「手をつなぎたくない」という声を発した子がいた。おそらく女子と手をつなぎたくないということだろう。
 そんなことには構わず,「せーの」と言って歌をスタートさせる。歌が始まってしまったので,焦って手をつなぐ子供たち。
 結果は,問題なく成功である。自然と「やったー」の声や拍手が聞かれる。

 16人組。このときは太鼓の数で集まるのではなく,私が指示して8人組同士を合体させた。強制であるが,何のクレームも子どもからは聞かれなかった。
 そして,大成功。

 いよいよ32人全員である。
 「全員は無理じゃないか。やめておいた方がいいなぁ」と挑発すると,子供たちは「絶対できる」という。
 結果は,もちろん大・大成功である。
 ひときわ大きな歓声が聞かれた。

 2人組すらできなかったクラスが,2ヶ月間で32人組でもできるようになったのである。歓声,励ましの声,拍手などから,クラスの成長の一端を感じることができた。