野口芳宏氏の実践の追試,「うとてとこ」の授業を行った。
授業参観である。3年前も1年生の授業参観でこの授業を行っている。
1年生相手に授業するのは,2回目である。
第3連の最後の1行を創作させた際,次の意見が出された。
①たべるんだ
②あそんでる
③はなししてる
④あそぶんだ
⑤おままごと
⑥うたうんだ
⑦あるくんだ
⑧はしるんだ
⑨なべでにる
消去法によって絞っていった。
真っ先に消されたのが③である。
理由を問うと,「リズムが合わないから」「5文字じゃないから」という。言語感覚がしっかりと養われていることが分かる。
次に①②④⑥が消された。
「ことこと食べる」「ことこと遊ぶ」「ことこと歌う」という日本語はおかしいという。
そして,⑦⑧が消された。
「とことこ歩く」とは言うが,「ことこと歩く」とは言わないとの理由である。この意見を出した友達は,「ことこと」と「とことこ」を混同しているのではないかというのである。
最後に代表の子に音読させていると,予想外のことが起こった。
音読のリズムに合わせて数名が手拍子をし始めたのである。
やがて全体に波及し,最後は全員で手を打ちながらの音読で締めくくった。
七・五調,八・五調のリズムを十分に味わい,楽しんでいる証拠である。
今まで何度か行っている授業であるが,このような反応は初めてであった。
初めは分からなかった「うとてとこ」の意味がすっきりと分かるようになる。
どう読んでいいか分からなかった出鱈目な読みから,望ましい読み方へと変容する。
リズムや響きを味わう。
第3連の最後の行を創作し,音数律や文脈に合うように補う。
「うとてとこ」の授業は,まさしく向上的変容が保障される授業であるといえる。
授業参観である。3年前も1年生の授業参観でこの授業を行っている。
1年生相手に授業するのは,2回目である。
第3連の最後の1行を創作させた際,次の意見が出された。
①たべるんだ
②あそんでる
③はなししてる
④あそぶんだ
⑤おままごと
⑥うたうんだ
⑦あるくんだ
⑧はしるんだ
⑨なべでにる
消去法によって絞っていった。
真っ先に消されたのが③である。
理由を問うと,「リズムが合わないから」「5文字じゃないから」という。言語感覚がしっかりと養われていることが分かる。
次に①②④⑥が消された。
「ことこと食べる」「ことこと遊ぶ」「ことこと歌う」という日本語はおかしいという。
そして,⑦⑧が消された。
「とことこ歩く」とは言うが,「ことこと歩く」とは言わないとの理由である。この意見を出した友達は,「ことこと」と「とことこ」を混同しているのではないかというのである。
最後に代表の子に音読させていると,予想外のことが起こった。
音読のリズムに合わせて数名が手拍子をし始めたのである。
やがて全体に波及し,最後は全員で手を打ちながらの音読で締めくくった。
七・五調,八・五調のリズムを十分に味わい,楽しんでいる証拠である。
今まで何度か行っている授業であるが,このような反応は初めてであった。
初めは分からなかった「うとてとこ」の意味がすっきりと分かるようになる。
どう読んでいいか分からなかった出鱈目な読みから,望ましい読み方へと変容する。
リズムや響きを味わう。
第3連の最後の行を創作し,音数律や文脈に合うように補う。
「うとてとこ」の授業は,まさしく向上的変容が保障される授業であるといえる。