Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

ターザンロープを使って

2008-07-12 23:59:02 | 体育
 7月11日,体育。本来は水泳の予定だったが,天候不良のため行えず,体育館でターザンロープを使った授業を行った。

 ねらいは基礎感覚づくりである。現在担任している4年生は,基礎感覚が十分に育っているとはまだ言いがたい。腕支持感覚や高さ感覚,振りの感覚を育てていく。

 まずは感覚づくりを意識した準備運動をし,その後ターザンロープの準備をした。
「え?何するの?」というのが子どもの反応であった。体育館にロープがあるのは分かっている。しかし,いったい何のためのロープなのかは分かっていない。つまり,体育の時間にロープを使って運動をするのは,子どもたちにとって初めてというわけである。

 体育館にありながら,全く活用されていない教具。それがターザンロープである。

 子供たちを8人ずつ4列に並ばせ,「おりかえしの運動」の要領で行っていった。

「走っていってロープにタッチします。」

「なるべく高い所にタッチします。」

「みんなはライオンです。肉がぶら下がっています。」
 ライオン歩き(4本足でくまさん歩き)で移動し,ロープのこぶにタッチして折り返す。
 
「みんなは兎です。にんじんがぶら下がっています。」
 うさぎ跳びで行う。

「みんなは蜘蛛です。蜘蛛の巣に獲物がかがっています。」
 蜘蛛歩きで移動し,ロープを登る。

「1人がターザン,1人がライオンです。ライオンがターザンに襲い掛かります。」
 ターザン役の子はロープをつかんで待つ。ライオン役の子は4つ足の姿勢でスタートラインで待つ。スタートの合図で,ターザンはロープを登り,ライオンはターザンめがけて走る。ライオンが膝立ちの姿勢で腕を伸ばし,ターザンに触れることができたらライオンの勝ち。逃げられたらターザンの勝ちである。
 昨年の2年生では,登れる子はあまり多くはなかったのだが,さすがは4年生。多くの子が逃げることができた。
 同様の運動を,うさぎ跳び,蜘蛛歩きでも行った。

「ロープにつかまって,川を渡ります。島に着地できたら合格。島に着地できない場合は,川にいるピラニアに食べられてしまいます。」
 最初に肋木にのぼり,ターザンロープをつかむ。そして,マットめがけて出発である。
 
 今回の授業は,内容的には完全に低学年向きである。
 しかし,子供たちは熱中して取り組んだ。1時間では飽き足らず,「次の時間も続けてやろう」というほどであった。教室に戻ってからも,「次の体育でも,ターザンロープをしよう」とリクエストが相次いだ。