Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

ポストづくり 2

2008-02-13 00:01:32 | 社会
 実は,この授業の最初の5分ほど,休み時間の過ごし方について説教をし,暗い雰囲気で授業に突入した。しかし,このパフォーマンスでムードが一気に盛り返した。

 子どもたちの反論が続く。「上になんかついていない。雨が入ってくるじゃないか」「自由に蓋が開けられたら,泥棒が手紙を取っていってしまうじゃないか」という。
 
 どこに投函口があるのか聞くと,前だという。そこで,黒板に絵をかいてみた。すると,「入り口はそんなに大きくない」「2つ入れるところがあるんだ」「1つのもあるんだ」などといちいち反論してくる。完全に授業にのっている証拠である。
 
 「どうして2つあるのか」と聞くと,わからないという。多い意見は,「片方がはがきで,もう片方が封筒だ」というものである。「本当かなあ」と揺さぶると,「帰り道に見てみよう」「お父さんに聞いてみる」という声が聞かれる。
 さらに「ひさしみたいなのがついている」「雨が入ってこないように屋根がある」という子もいる。
 
 「ポストに入れた手紙を郵便局の人が集めに来ます。どうやって取り出すのかな」と聞く。「こうかな」といって,投函口のところに手を突っ込むパフォーマンスをする。突っ込んだのはいいが,手が抜けなくなる。子どもたちは爆笑しながらも反論する。
 私はこのようなパフォーマンスが好きなのである。パフォーマンスのし過ぎで,子どもたちには不真面目な先生という評判である。
 
 最後に,今日出た「ポストのはてな?」をノートにまとめた。
・入り口は2つあるのか。
・どうして2つあるのか。
・屋根はついているか。
・郵便マークはどれも同じか。
・鍵穴はついているのか。
・鍵はどんな形か。
・集めに来る時間は決まっているのか。
・中に袋があるのか。それはどんな色か。
 
 多くの子がポストに興味を持ったという実感がある。確かな手ごたえを感じた。
 おそらく結構な数の子が,帰り道などにポストを見てくるはずである。
 鍵や袋を確認するには,郵便集配の車が来るのを待っていなくてはならない。そういう子も何人かいるのではないかという気がする。