七高僧とは、浄土真宗の宗祖とされる親鸞が選定した7人の高僧のこと。「正信念仏偈」の依釈段や、『高僧和讃』に示してある。
選定の理由
- 願生浄土者
- 自らが、阿弥陀仏の本願を信じた上で、念仏し生きたこと。
- 自力による行・念仏によって浄土往生しようとした者は、選定されていない。
- 開顕の釈功
- 阿弥陀仏の本願を顕かにする上で、先人の踏襲ではなく、独自の教義展開(発揮)があること。
- 諸説の了否
- 阿弥陀仏の本願の趣旨に相応していること。
- 製作の有無
- 書物を著し後世に弘伝したこと。
- 七高僧の著述を総称して、「七祖聖教」(しちそしょうぎょう)・「七高僧論釈章疏」とよぶ。