フッガー家(Fugger)は、中世ヨーロッパのアウクスブルクを中心に鉱山、金融を営んだヨーロッパの富豪。
宗教改革の前後にわたってカトリックの体制を支える役割を果たした。スペイン騎士団の領地からも多くの収入があった。しかし16世紀後半にスペインの財政破綻により、ハプスブルク家の支払い停止があり、アメリカ大陸からの廉価な銀の大量輸入(価格革命)が巨額の損失を出した。以来次第に力を失い、事業より領地経営が主体になっていった。
アウクスブルクの市街を築き、また画家デューラーらを招くなどパトロン活動を行った。アウクスブルクのフッガーライは同家が慈善事業として寄付した集合住宅である。
現在も貴族として存続している。イタリアのメディチ家としばしば比較される。