上田 正昭(昭和2年(1927年)4月29日 - )は日本の歴史学者。兵庫県出身。京都大学名誉教授、大阪女子大学名誉教授、西北大学名誉教授。勲二等瑞宝章。修交勲章崇禮章(韓国から)。
日本古代史を中心に神話学・民俗学などに視野を入れ、広く東アジア的視野点から歴史を究明する著書が多数ある。
『日本神話』で毎日出版文化賞、『古代伝承史の研究』で江馬賞、1998年福岡アジア文化賞、大阪文化賞、京都市文化功労者、京都府文化賞特別功労賞、2000年に南方熊楠賞をそれぞれ受賞。
主要著作は『上田正昭著作集』(角川書店・全8巻)に収められている。
門下生に千田稔(国際日本文化研究センター名誉教授)、和田萃(京都教育大学名誉教授)、井上満郎(京都産業大学教授)、灘本昌久(京都産業大学教授)、田中俊明(滋賀県立大学教授)などがいる。
師である林屋辰三郎をはじめ、梅棹忠夫、梅原猛とは親交深く共著『新・国学談』(中央公論社、のち中公文庫)を出しており、湯川秀樹とも親交深く、夫人の湯川スミとともに1980年に『すばらしき仲間』(中部日本放送)に出演した。
作家では松本清張や司馬遼太郎と親交深く、日本古代史関連で対談やシンポジウムなどで会う機会が多かった。