一身二生 「65年の人生と、これからの20年の人生をべつの形で生きてみたい。」

「一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し」

ナグ・ハマディ文書

2014年11月04日 | 聖書

ナグ・ハマディ写本あるいはナグ・ハマディ文書(The Nag Hammadi library)は1945年上エジプトケナ県ナグウ・ハンマーディ村の近くで見つかった、パピルスに記された初期キリスト教文書。

農夫ムハンマド・アリ・サマン(Mohammed Ali Samman)が壷におさめられ、皮で綴じられたコデックス(冊子状の写本)を土中から掘り出したことで発見された。写本の多くはグノーシス主義の教えに関するものであるが、グノーシス主義だけでなくヘルメス思想に分類される写本やプラトンの『国家』の抄訳も含まれている。ナグ・ハマディ写本研究の第一人者ジェームズ・M・ロビンソン英語版(James M. Robinson)による英語版の『ナグ・ハマディ写本』の解説では、本書はもともとエジプトのパコミオス派パコミオスがはじめた共住修道生活(cenobitism)を行うグループ)の修道院に所蔵されていたが、司教であったアレクサンドリアのアタナシオスから367年に聖書正典ではない文書を用いないようにという指示が出たために隠匿されたのではないかとしている。