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一身二生 「65年の人生と、これからの20年の人生をべつの形で生きてみたい。」

「一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し」

外国人が発見するお盆

2019年01月09日 | 社会

日本人の中に流れる「心の神秘」を探求する旅へ
スピリチュアルジャパン
「外国人が発見するお盆」
2018年11月20日(火)
午後9時00分放送
BS1
番組内容

「その静かな微笑、お辞儀は見えない死者に向けられているようだ」百年以上前にラフカディオ・ハーン、小泉八雲は盆踊りの神秘について記した。夏の三日間、死後の世界から帰って来る先祖を迎えるお盆。日本文化の本質を見抜く著書で知られる写真家エバレット・ブラウンと日本文化を愛するモデル、サラフィナが愛知県の戸数26の山里、綾度で、迎え火、墓参り、夜念仏、盆踊りなど「お盆」の行事を、集落に溶け込み体感する。
出演者ほか
【リポーター】エバレット・ブラウン,サラフィナ,【語り】渡邊あゆみ

外国人が体感する富士山

2019年01月08日 | 社会
スピリチュアルジャパン
「外国人が体感する富士山」
2018年11月21日(水)
午後9時00分放送
BS1
番組内容

山への信仰は外国では珍しい。富士山を神とし、登拝する日本人を外国人は不思議に思ってきた。明治時代、英国人写真家ポンティングは驚きとともに富士への巡礼者を撮った。今、シンガポール人の漫画家で日本文化を深く愛するフー・スウィ・チンが富士に登る日本人の心を探る。品川の「富士塚」をふりだしに、山梨県富士吉田では、登拝する人々の集まり「富士講」に出会い、火山を象徴するという火祭りの神秘を体感する。
出演者ほか
【出演】竹谷靭負,【リポーター】フー・スウィ・チン,【語り】渡邊あゆみ
チャンネル
2018年11月21日(水) 午後9時00分

奥駈道

2019年01月07日 | 社会
BS1スペシャル「わたしの“奥駈道”をゆく~山伏修行の5日間~」
紀伊山地を縦断する世界遺産・大峯奥駈道(おおみね・おくがけみち)。古来、山中で厳しい修行を重ねる修験道発祥の地とされてきた。現在、大峯奥駈道で山伏修行に挑む人は年間1万人あまり。いったいどんな思いで参加するのか?番組では、京都・聖護院が主宰する山伏修行に同行。険しい山道を歩き続ける苦行を通じて、煩悩を断ち切り、新たな自分に生まれ変わろうとする人たちの姿を、豊かな自然の美しさとともにお伝えする。
【語り】谷村美月

欲望の哲学史 序章

2019年01月06日 | 社会
「混迷の時代」が常套句になり先が見えない今。民主主義、資本主義…、「近代」を支えてきた理念が揺さぶられるこの時代に、何を頼りに思考すべきか?私たちはどんな思考を積み重ね今へと到ったのか?
注目を集める哲学者・マルクス・ガブリエルが、独自の視点から戦後から現在に到る哲学史を語り尽くす。
実存主義、構造主義、ポスト構造主義とは?そして彼が掲げる「新実在論」とは?
時代との格闘の跡から見える哲学の可能性とは?
出演者ほか
【出演】哲学者…マルクス・ガブリエル,【語り】新井麻希

欲望の哲学史 序章
2018年12月27日(木)午後10時00分放送
Eテレ
番組スタッフから

【番組を企画したきっかけは?】
「資本主義はショウだ」など、「欲望の資本主義2018」「欲望の民主主義」で刺激的な言葉を番組に残し、大きな反響を生んだ、哲学者マルクス・ガブリエル。
6月に来日した際のドキュメント、BS1スペシャル「欲望の時代の哲学」からスピンオフ、戦後の思想の流れを解説、さらに彼が提起した「新実在論」まで、今注目を集める哲学者が、時代との格闘のドラマとして、思想の変遷を語ります。
時代の変動期だからこそ、立ち止まり、自分たちが生きる社会のあり方を再考するために。ひとつのきっかけをとなる、問題提起です。

【番組の見どころは?】
哲学は、単に「天才」の独創的なアイデアではありません。時代が生んだ必然性が、そこにあります。
実存主義、構造主義、ポスト構造主義…、そして今、新実在論は何を語る?
夏の「欲望の時代の哲学」から溢れ出した言葉を、さらに再構成した、不思議な番組です。
どうぞ、時に映像を「考える装置」として捉える、そんな思考実験を。
テレビにはまだまだやるべきこと、開拓すべきジャンルがある…、制作しながら、そんな気持ちになる番組です。

【見てくださる方に一言】
2018年年末。哲学は、形而上の単なる「知識」などではなく、時代が要請する、実践的な思考のツールであることを、少しでも多くのみなさんと共有できますように。
ガブリエルさんと、一緒に考えましょう。

(番組プロデューサー 丸山俊一)

欲望の時代の哲学

2019年01月05日 | 社会
若き天才、ヨーロッパの知性の新たな継承者と称されるマルクス・ガブリエル。彼の思想が欧米ではもちろん、日本でも話題となり広がりを見せている。格差、分断、民主主義の危機も叫ばれ、テクノロジーが皮肉にも人々に恩恵のみならず不安とストレスを生んでいる時代に日本の可能性は?さまざまな分野の知性、街行く人々など多くの偶発的な対話も取り込んだ対話の旅。その軌跡から見えるのは?2018年日本の予定調和なき思索紀行
出演者ほか
【出演】哲学者…マルクス・ガブリエル,阪大教授(知能機能創成工学)…石黒浩,哲学者・東京工業大学教授…國分功一郎,哲学者・立命館大学准教授…千葉雅也

BS1スペシャル「欲望の時代の哲学
~マルクス・ガブリエル 日本を行く~」
2018年7月15日(日)午後10時00分放送
BS1
番組スタッフから

【番組を企画したきっかけは?】
「資本主義はショウだ」(「欲望の資本主義2018」)「民主主義は、“真実を得る方法”でもなければ“噓つきの政府を暴く方法”でもなく情報処理の一形態」(「欲望の民主主義」)など、刺激的にしてフラットな言葉を番組に残し、大きな反響を生んだ、哲学者マルクス・ガブリエルが、6月に来日しました。
資本主義が格差を拡大、民主主義に亀裂を走らせ分断を生み、さらにテクノロジーの発展が恩恵のみならず人々の心の底に不安感を生む時代…。彼の思想の何が日本の、世界の人々の心を捉えたのか?
時代の変動期だからこそ、立ち止まり、自分たちが生きる社会のあり方を考える、ひとつのきっかけとなることを願っています。

【番組の見どころは?】
東京、大阪、京都…、一週間あまりで駆け抜けた、2018年、ニッポンの初夏。
講演会、知識人との対話のみならず、街場で様々な人々とも触れ合います。たまたま相席になった女性たち、仕事帰りのビジネスマン、タクシーの運転手さん…、様々な市井の人々の等身大の悩みにも答えます。
「幸せになるには?」
「新実在論」という哲学の叡智がもたらす、答は?
次々に、刺激的な言葉が漏れます。その真意は…?どうぞ、番組をご覧ください。

【見てくださる方に一言】
2018年初夏。
哲学は、形而上の単なる「知識」などではなく、今や時代が要請する、実践的な思考の技術なのかもしれません。
ガブリエルの旅に、映像でご一緒いただき、ぜひ一緒に考えましょう。

(番組プロデューサー 丸山俊一)

欲望の経済史~ルールが変わる時

2019年01月04日 | 社会
世界で拡大する格差、分断。そのルール変更はいつ、どこで?利子という、時間を金と交換する神にしか許されぬ蛮行が資本主義の原点だった?時が富を生む魔術=利子。空間をめぐる攻防が生んだグローバリズムと国家の関係、重商主義。勤勉という美徳が社会を変えた、宗教改革。そして技術が人を動かした産業革命、フォーディズム。そして株式市場という場が引き起こす、繰り返すバブル。全5章で考える経済の本質、欲望のドラマ。
出演者ほか
【出演】ジョセフ・スティグリッツ,アンジェラ・オルランディ,ウルリケ・ヘルマン,トーマス・セドラチェク,マルクス・ガブリエル,ファウスト・スバッフォーニ,ルドビカ・セブレゴンディ,フランスワ・デルマンジュ,ロバート・スキデルスキー,ザンジーブ・メフタ,ロバート・ブライス,ケビン・オウローク,ルーベン・シャルケ,ジェイムス・モリソン,バリー・アイケングリーン,ダニエル・コーエン,【語り】池田伸子

BS1スペシャル「欲望の経済史~ルールが変わる時~特別編」
2018年4月8日(日)午後10時00分放送
BS1
番組スタッフから
【この番組を企画したきっかけは?】
大きな反響をいただいた、総合、BS1の「欲望の資本主義」、さらにスピンオフした「欲望の経済史」も好評をいただき、まとめて見たいという皆さんへの特別編です。
そもそも「時が富を生む魔術」=利子は、どこでどのように生まれたのか?すべてはそこから始まり、俯瞰で富が生まれる「ルール」に着目、様々な欲望の形が生まれるポイントをつかみ出し、現在との間を行き来します。

【番組の見どころは?】
歴史は繰り返す、一度目は悲劇として、二度目は喜劇として。あのカール・マルクスの言葉ですが、ここにすべては集約されます。様々な事象が、少し読み替えるだけで、今という時代とつながって見えてくるのではないでしょうか?
 様々な世界の知性たちが、「欲望の歴史」を紐解き、その読み解き方を語ってくれます。

【見てくださる方に一言】
歴史とは、「現在と過去との絶えざる対話」(E・H・カー)です。
どうぞ、2018年の今から振り返るからこその「ルールが変わる時」を味わい、歴史の遠近法を捉え直してみていただければ幸いです。
初めてご覧いただく方はもちろん、「欲望の経済史」を毎週ご覧いただいた方にも、新しい要素も入っていますし、あらためて100分で捉えることで、見える世界があると思います。
ご一緒に、知の冒険に出かけましょう。

(番組プロデューサー 丸山俊一)

欲望の資本主義2019

2019年01月04日 | 社会
「ネット界の四天王」と呼ばれるGAFAを巡る議論が熱い。強大な力に国家の枠組み前提の市場経済が揺れている。仮想通貨をめぐる議論も沸騰、バーチャル経済時代の資本主義はどこへ行く?2017年富を生むルールの変化を捉え2018年社会構造に地殻変動が起きている現実に迫ってきた番組は次のステージへ。テクノロジーが社会を変える今、格差、分断を越え自由への道は?切迫感ある今問う、自由の形と資本主義の行く末は?
【出演】安田洋祐,スコット・ギャロウェイ,ユヴァル・ノア・ハラリ,ロバート・スキデルスキー,ジャン・ティロール,トーマス・セドラチェク,ジョージ・セルギン,マルクス・ガブリエル,ライアン・コリンズ,グレン・ワイル,ジェフリー・ヴェルニック,フェリックス・マーティン,チャールズ・ホスキンソン,【語り】やくしまるえつこ

番組スタッフから
【番組を企画したきっかけは?】
大きな反響をいただき、このシリーズも三年目。その間、「欲望」をキーワードに民主主義も考え、さらに哲学にも切り込みました。そして、いま、資本主義はどこに向かうのか?
格差、分断を拡大させ続ける資本主義。時代の大きなうねりの中で、自分たちが生きる社会のあり方を再考するための問題提起です。

【番組の見どころは?】
「GAFA」で注目を集めるスコット・ギャロウェィ、「サピエンス全史」「ホモデウス」で文明論を提示するユヴァル・ノア・ハラリ、「新実在論」で話題のマルクス・ガブリエル始め、そのほか、経済学の世界のみならず、世界のさまざまな知性たちの言葉が、資本主義の本質を捉えます。きれいにはまとまらない現実を追いかけながら、映像を通して我々制作陣も思考を展開、深めていく、現在進行形の異色教養ドキュメントです。

【見てくださる方に一言】
2017年には、人々の際限の無い欲望が止まらなくなった資本主義の現在を捉え、その根底に何があるのか?アダム・スミスらの言葉から紐解きました。
2018年は、テクノロジーの開発が全人類の幸せに繋がっていたはずの資本主義が、どこから歯車が狂い始め、なぜ猛烈な貧富の拡大に繋がったのか?シュンペーターらの言葉から読み解きました。
そして、2019年新春。国民国家、市場原理、すべてを超越して巨大化するGAFAへの懸念、そして仮想通貨への期待と不安が交錯する今、資本主義の行きつく先はどこなのか?その原点にあった誤りは何だったのか?考えます。
1月3日は2017年、2018年の再放送もあります。どうぞ、3部作一挙にご覧いただき、ご一緒に考えましょう。

(番組プロデューサー 丸山俊一)

この星は欲望でつながっている。
やめられない、止まらない、欲望が欲望を生む世界。
わたしたちはいつからこんな社会を生きているんだろう?

大反響のNHK経済教養ドキュメント『欲望の資本主義』、待望の書籍化!
未放送インタビューも多数収録した拡大版。

作っては、壊して。
私たちは何を求めて働いているのか?

大反響! 異色のNHK経済教養ドキュメント、待望の書籍化!
未放送部分も多数収録

●テクノロジーが進歩しているのに、なぜ経済成長できないのか?
●常に創造性を求められる社会は幸せなのか?
●「ショウ」と化した資本主義はどこへ行くのか?

人間と社会を動かす「闇の力」の構造に迫る!

ダニエル・コーエン、マルクス・ガブリエル、トーマス・セドラチェク
世界の知性が、経済の深部に挑む

経済のルールはいつどのように変わってきたのか?
利子という「禁断の果実」は何をもたらしたのか?
お金に代わる新しい“通貨”とは?

「アダム・スミスは間違っていた」、「ケインズは誤解されている」……。
ノーベル賞学者スティグリッツ、異端の奇才エコノミスト・セドラチェク、シリコンバレーの投資家スタンフォードら、世界の知性との対話を通して、人間の業=欲望をキーワードに資本主義の本質と新しい経済を問い直す異色ドキュメント。

ナビゲーターは気鋭の若手経済学者・安田洋祐准教授。
特別対談「セドラチェク×小林喜光」も収録。

欲望の資本主義2018

2019年01月03日 | 社会
BS1スペシャル「欲望の資本主義2018~闇の力が目覚める時~」
異色ドキュメント2018年新春版。安田洋祐准教授はパリへと飛びフランスの知性ダニエル・コーエンから資本主義の未来像を引き出し、チェコの異端の奇才トーマス・セドラチェクと気鋭の哲学者マルクス・ガブリエルはボンで激論。経済学の巨人、ケインズ、マルクス、シュンペーターらが残したビジョンは、今どこまで有効か?「闇の力」が目覚め始め「分断の時代」を生き延びる術を世界の知性たちと共に考え、経済の最前線に迫る。
【出演】安田洋祐,ダニエル・コーエン,トマス・セドラチェク,マルクス・ガブリエル,ウルリケ・ヘルマン,ジョセフ・スティグリッツ,ロバート・スキデルスキー,ルトガー・ブレグマン,カビール・セガール,ジョナサン・ストラル,【語り】やくしまるえつこ

番組スタッフから
【番組を企画したきっかけは?】
「私たちは、いつからこんな世界を生きているのだろう?」この問いがすべての始まりです。やめられない、止まらない、欲望が欲望を呼ぶ資本主義。分断が深まる時代に、世界経済の第一線を走る人々に問いを投げかけ構成したインタビュー・ドキュメント。2017年新春の放送で大きな反響をいただき、今回は新たな、2018年版をお送りします。
この30年、時代は大きく変わりました。バブル崩壊、冷戦構造の解体、加速化する情報化、グローバルスタンダードの嵐…。さらに、グローバリズム一辺倒となった流れが、今また自国ファーストの時代へ。こうした時代の変動期だからこそ、立ち止まって、自分たちが生きる社会のあり方を考えるきっかけとなればと思ったのです。

【番組の見どころは?】
「テクノロジーが成長を生まない時代が到来した」「資本主義の本質はある意味見世物なのだ」など、知性たちの口から次々に、刺激的な言葉が漏れます。その真意は…?どうぞ、番組をご覧ください。
大きな潮流の変化を予想させる時代に、私たちは、どう考えるべきか?
今回は「闇の力」が目覚める時との副題にありますように、さらに資本主義の深部に迫っていきます。「資本主義」はひとつではない。あらためて発見します。「資本主義」…。皆同じつもりで使っているこの言葉が、いかに様々な異なる定義、ニュアンスを、国より、人により、時代により変遷し、今どうなっているのか?
あらためて考えさせられることになると思います。

【見てくださる方に一言】
2018年新春。新たな年の始まりに、私たちはどこから来て、どこに居て、どこへ向かおうとしているのか?ぜひ一緒に考えましょう。

(番組プロデューサー 丸山俊一)

欲望の資本主義2017

2019年01月02日 | 社会
BS1スペシャル「欲望の資本主義2017~ルールが変わる時~」
アダム・スミスは間違っていた?ゼロ金利、英EU離脱、トランプ相場…。資本主義が揺れ、その在り方が問われる今、人々は「目先」の動きに右往左往する。それは利子という「禁断の果実」に手を出し楽園を追放された時に始まる?資本主義という経済システムの本質を解剖。アメリカの行方は?ヨーロッパに希望は?日本オリジナルのモデルとは?内外の経済のフロントランナーたちに取材、欲望という視点から資本主義を読み解く冒険。
【出演】安田洋祐,原丈人,安永竜夫,小林喜光,トーマス・セドラチェク,エマニュエル・トッド,ルチル・シャルマ,ジョセフ・スティグリッツ,アルヴィン・ロス,ウィリアム・トラヌジャヤ,【語り】やくしまるえつこ

番組スタッフから
【どんな番組ですか?】
「やめられない、止まらない。」資本主義の本質はこのシンプルな言葉に尽きているのかもしれません。こうした欲望というものを原動力とする、私たちが生きる資本主義社会のあり方を様々な角度から問いかけ、考える、異色の番組です。

【番組の見どころは?】
学者、起業家、投資家、経営者…、様々なジャンルで、世界経済の第一線を走る人々に問いを投げかけ構成した、インタビュー・ドキュメントでもあるのですが、そもそも利子はいつ、どうして生まれたのか?など、歴史上の資本主義のルールが変わるポイントなども振り返ってみています。大きな潮流の変化を予想させる時代に、私たちは、どうその波の中考えていくべきか?
どうぞ、ご一緒に

【この番組を企画したきっかけは?】
「私たちは、いつからこんな世界を生きているのだろう?」番組冒頭のナレーションですが、この一言に象徴される問いが、すべての始まりです。番組のアイコンが、木の実を齧るヒトの姿なのですが、それは「禁断の果実」を口にした日から楽園を追われた人間の姿と重なるのかもしれません。重商主義、産業革命を経て、今や金融資本主義全盛の時代へ…。
実は、私自身30年前!経済学部の学生でしたが、その後だけでも、大きく時代状況も変わりました。バブル崩壊、冷戦構造の解体、加速化する情報化、グローバルスタンダード…。さらに、グローバリズム一辺倒となった流れが、今また潮目を変えつつあります。
こうした時代の変動期だからこそ、ふと立ち止まって、自分たちが生きる社会のあり方を考えるきっかけとなればと思ったのです。

【心に残った言葉は?】
「アダム・スミスは間違っていた」「ケインズは誤解されている」など、ノーベル賞経済学者たちの口から、こうした言葉が漏れることに、あらためて時代の曲がり角を感じました。その真意は…?番組をご覧ください。

【この番組を取材するなかで新しい発見や、驚いたことはありましたか?】
「資本主義」はひとつではない。あらためて発見します。「資本主義」…。みんな同じつもりで使っているこの言葉が、いかに様々な異なる定義、ニュアンスを、国より、人により、文化により持っているのか?あらためて考えさせられることになると思います。

【見てくださる方に一言】
2017年新春。新たな年の始まりに、私たちはどこから来て、どこに居て、どこへ向かおうとしているのか?ぜひ一緒に考えましょう。

(番組プロデューサー 丸山俊一)

中国 史上最大の移住

2019年01月01日 | 社会
BS1スペシャル「離郷、そして…~中国 史上最大の移住政策~」
いま、中国でかつてない規模の移住政策が進められている。へき地に住む貧困層の農民1000万人を村ごと都市近郊に移住させ、貧困問題を一挙に解決しようという試みだ。貧困層を市場経済に組み込むことで、経済の底上げにつなげるのがねらいである。番組では中国西北部の寧夏回族自治区、半子溝村の集団移住を1年にわたって記録。前編では、故郷を離れる人々の期待と不安、後編では、都市郊外の新天地での厳しい現実を描く。
【語り】高橋美鈴

番組スタッフから
「離郷、そして・・・ 〜中国 史上最大の移住政策〜」by増田

最初に企画の話を聞いたのは、去年の初め。舞台は寧夏回族自治区という、耳にしたことのないところだった。調べてみると、中国大陸にある省や自治区の中で最も小さい。自治区の都・銀川市内に造成された新しい村に、自治区南部の山中にある西吉県半子溝村から、「脱貧困」政策によって村ごと移転する・・・と聞いても、何とも雲をつかむような話だった。

村で撮影を始めたのが4月。銀川から、車で最寄りの街・西吉まで6時間。そこからさらに山岳地帯へ1時間ほど入ったところに、目指す半子溝村はあった。村はいくつかある谷筋に沿って広がり、どこも一本道。コンクリート板で簡易舗装こそされていたが、これも移住が決まる直前に急きょ行われたとのこと。それまでは、たまに雨が降ると土道が一転、泥流の川となり、牛が流されることもあったという。最初こそ、黄土の大地の中、川筋には浸食の爪痕がくっきり残り、寒々とした褐色の風景。だが次に訪れた6月は一面の新緑で、青空のもと心地よい風が吹き渡り、羊が野原で草をはむ…続きはBSトピックス SPECIAL COLUMN 「離郷、そして・・・ 〜中国 史上最大の移住政策〜」by増田

日本古典文学体系

2018年12月31日 | 社会
日本古典文学大系(にほんこてんぶんがくたいけい)は1967年までに、また新日本古典文学大系は2005年までに岩波書店が出版した日本の古典文学を対象とした全集である。

概要 編集
上代から近世(江戸時代後期)までの古典文学を対象に、全100巻が刊行された(他に別巻が総索引である)。第1期(第1巻~第66巻)は1957年から1962年にかけ、第2期(第67巻 - 第100巻)は1967年までに刊行された。書目は概ね第1・2期共年代順に並んでいる。

1989年から2005年にかけ、改訂版の形も兼ね収録書目を一部入れ替え、「新日本古典文学大系」全100巻(他に別巻5巻と総索引)が刊行された。これは当初発行されたもの(「旧大系」や、背表紙の色から「赤大系」と呼ばれる)に対して「新大系」、あるいは背表紙の色から「青大系」と呼ばれている。

「旧大系」は今日大半が絶版だが、旧大系にあって新大系に入っていない書目のいくつかは、1990年代になって「日本古典文学大系 新装版」で再刊された。『日本書紀』、『源氏物語』などいくつかの書目は岩波文庫に編入している(ただし、文庫収録のものは校異・注釈・解説などが一部省略されている)。

「旧大系」、「新大系」ともに収録書目は江戸時代以前のみであったが、2001年より明治期の日本文学を対象に「新日本古典文学大系 明治編」全30巻が刊行している(2013年1月完結)。

収録書目 編集
日本古典文学大系 編集
監修:高木市之助、西尾実、久松潜一、麻生磯次、時枝誠記

第1期 編集
日本古典文学大系 1 古事記・祝詞 1958年6月発行 倉野憲司、武田祐吉
日本古典文学大系 2 風土記 1958年4月発行 秋本吉郎
日本古典文学大系 3 古代歌謡集 1957年7月発行 土橋寛、小西甚一
日本古典文学大系 4 万葉集 1 1957年6月発行 高木市之助、五味智英、大野晋
日本古典文学大系 5 万葉集 2 1959年9月発行
日本古典文学大系 6 万葉集 3 1960年10月発行
日本古典文学大系 7 万葉集 4 1962年5月発行
日本古典文学大系 8 古今和歌集 1958年3月発行  佐伯梅友
日本古典文学大系 9 竹取物語 伊勢物語 大和物語 1957年10月発行 阪倉篤義、大津有一、築島裕、阿部俊子、今井源衛
日本古典文学大系 10 宇津保物語 1 1959年12月発行 河野多麻
日本古典文学大系 11 宇津保物語 2 1961年5月発行
日本古典文学大系 12 宇津保物語 3 1962年12月発行
日本古典文学大系 13 落窪物語 堤中納言物語 1957年8月発行 松尾聡、寺本直彦
日本古典文学大系 14 源氏物語 1 1958年1月発行 山岸徳平
日本古典文学大系 15 源氏物語 2 1959年11月発行
日本古典文学大系 16 源氏物語 3 1961年1月発行
日本古典文学大系 17 源氏物語 4 1962年4月発行
日本古典文学大系 18 源氏物語 5 1963年4月発行
日本古典文学大系 19 枕草子 紫式部日記 1958年9月発行 池田亀鑑、岸上槙二、秋山虔
日本古典文学大系 20 土左日記 かげろふ日記 和泉式部日記 更級日記 1957年12月発行 鈴木知太郎、川口久雄、遠藤嘉基、西下経一
日本古典文学大系 21 大鏡 1960年9月発行 松村博司
日本古典文学大系 22 今昔物語集 1 1959年3月発行 山田孝雄、山田忠雄、山田英雄、山田俊雄
日本古典文学大系 23 今昔物語集 2 1960年4月発行
日本古典文学大系 24 今昔物語集 3 1961年3月発行
日本古典文学大系 25 今昔物語集 4 1962年3月発行
日本古典文学大系 26 今昔物語集 5 1963年3月発行
日本古典文学大系 27 宇治拾遺物語 1960年5月発行 渡辺綱也、西尾光一
日本古典文学大系 28 新古今和歌集 1958年2月発行 久松潜一、山崎敏夫、後藤重郎
日本古典文学大系 29 山家集 金槐和歌集 1961年4月発行 風巻景次郎、小島吉雄
日本古典文学大系 30 方丈記 徒然草 1957年6月発行 西尾実
日本古典文学大系 31 保元物語 平治物語 1961年7月発行 永積安明、島田勇雄
日本古典文学大系 32 平家物語 上 1959年2月発行 高木市之助、小沢正夫、渥美かをる、金田一春彦
日本古典文学大系 33 平家物語 下 1960年11月発行
日本古典文学大系 34 太平記 1 1960年1月発行 後藤丹治、釜田喜三郎、岡見正雄
日本古典文学大系 35 太平記 2 1961年6月発行
日本古典文学大系 36 太平記 3 1962年10月発行
日本古典文学大系 37 義経記 1959年5月発行 岡見正雄
日本古典文学大系 38 御伽草子 1958年7月発行 市古貞次
日本古典文学大系 39 連歌集 1960年3月発行 伊地知鉄男
日本古典文学大系 40 謡曲集 上 1960年12月発行 横道万里雄、表章
日本古典文学大系 41 謡曲集 下 1963年2月発行
日本古典文学大系 42 狂言集 上 1960年7月発行 小山弘志
日本古典文学大系 43 狂言集 下 1961年10月発行
日本古典文学大系 44 中世近世歌謡集 1959年1月発行 新間進一、志田延義、浅野建二
日本古典文学大系 45 芭蕉句集 1962年6月発行 大谷篤蔵、中村俊定
日本古典文学大系 46 芭蕉文集 1959年10月発行 杉浦正一郎、宮本三郎、荻野清
日本古典文学大系 47 西鶴集 上 1957年11月発行 麻生磯次、板坂元、堤精二
日本古典文学大系 48 西鶴集 下 1960年8月発行
日本古典文学大系 49 近松浄瑠璃集 上 1958年11月発行 重友毅
日本古典文学大系 50 近松浄瑠璃集 下 1959年8月発行 守随憲治、大久保忠国
日本古典文学大系 51 浄瑠璃集 上 1960年6月発行 乙葉弘
日本古典文学大系 52 浄瑠璃集 下 1959年6月発行 鶴見誠
日本古典文学大系 53 歌舞伎脚本集 上 1960年2月発行 浦山政雄、松崎仁
日本古典文学大系 54 歌舞伎脚本集 下 1961年12月発行
日本古典文学大系 55 風来山人集 1961年8月発行 中村幸彦
日本古典文学大系 56 上田秋成集 1959年7月発行 中村幸彦
日本古典文学大系 57 川柳・狂歌集 1958年12月発行 杉本長重、浜田義一郎
日本古典文学大系 58 蕪村集 一茶集 1959年4月発行 暉峻康隆、川島つゆ
日本古典文学大系 59 黄表紙・洒落本集 1958年10月発行 水野稔
日本古典文学大系 60 椿説弓張月 上 1958年8月発行 後藤丹治
日本古典文学大系 61 椿説弓張月 下 1962年1月発行
日本古典文学大系 62 東海道中膝栗毛 1958年5月発行 麻生磯次
日本古典文学大系 63 浮世風呂 1957年9月発行 中村通夫
日本古典文学大系 64 春色梅児誉美 1962年8月発行 中村幸彦
日本古典文学大系 65 歌論集 能楽論集 1960年9月発行 久松潜一、西尾実
日本古典文学大系 66 連歌論集 俳論集 1961年2月発行 木藤才蔵、井本農一
第2期 編集
日本古典文学大系 67 日本書紀 上 1967年3月発行 坂本太郎、家永三郎、井上光貞、大野晋
日本古典文学大系 68 日本書紀 下 1965年7月発行
日本古典文学大系 69 懐風藻 文華秀麗集 本朝文粋 1964年6月発行 小島憲之
日本古典文学大系 70 日本霊異記 1967年3月発行 遠藤嘉基、春日和男
日本古典文学大系 71 三教指帰 性霊集 1965年11月発行 渡辺照宏、宮坂宥勝
日本古典文学大系 72 菅家文草、菅家後集 1966年10月発行 川口久雄
日本古典文学大系 73 和漢朗詠集 梁塵秘抄 1965年1月発行 川口久雄、志田延義
日本古典文学大系 74 歌合集 1965年3月発行 萩谷朴、谷山茂
日本古典文学大系 75 栄花物語 上 1964年11月発行 松村博司、山中裕
日本古典文学大系 76 栄花物語 下 1965年10月発行
日本古典文学大系 77 篁物語、平中物語 浜松中納言物語 1964年5月発行 遠藤嘉基、松尾聡
日本古典文学大系 78 夜の寝覚 1964年12月発行 阪倉篤義
日本古典文学大系 79 狭衣物語 1965年8月発行 三谷栄一、関根慶子
日本古典文学大系 80 平安鎌倉私家集 1964年9月発行 久松潜一、松田武夫、関根慶子、青木生子
日本古典文学大系 81 正法眼蔵、正法眼蔵随聞記 1965年12月発行 西尾実、鏡島元隆、酒井得元、水野弥穂子
日本古典文学大系 82 親鸞集日蓮集 1964年4月発行 名畑応順、多屋頼俊、兜木正享、新間進一
日本古典文学大系 83 仮名法語集 1964年8月発行 宮坂宥勝
日本古典文学大系 84 古今著聞集 1966年3月発行 永積安明、島田勇雄
日本古典文学大系 85 沙石集 1966年5月発行 渡辺綱也
日本古典文学大系 86 愚管抄 1967年1月発行 岡見正雄、赤松俊秀
日本古典文学大系 87 神皇正統記増鏡 1965年2月発行 岩佐正、時枝誠記、木藤才蔵
日本古典文学大系 88 曽我物語 1966年1月発行 市古貞次、大島健彦
日本古典文学大系 89 五山文学集、江戸漢詩集 1966年2月発行 山岸徳平
日本古典文学大系 90 仮名草子集 1965年5月発行 前田金五郎、森田武
日本古典文学大系 91 浮世草子集 1966年11月発行 野間光辰
日本古典文学大系 92 近世俳句俳文集 1964年7月発行 阿部喜三男、麻生磯次
日本古典文学大系 93 近世和歌集 1966年8月発行 高木市之助、久松潜一
日本古典文学大系 94 近世文学論集 1966年12月発行 中村幸彦
日本古典文学大系 95 戴恩記 折たく柴の記 蘭東事始 1964年10月発行 小高敏郎、松村明
日本古典文学大系 96 近世随想集 1965年9月発行 中村幸彦、野村貴次、麻生磯次
日本古典文学大系 97 近世思想家文集 1966年6月発行 家永三郎、清水茂、大久保正、小高敏郎、石浜純太郎、尾藤正英
日本古典文学大系 98 歌舞伎十八番集 1965年6月発行 郡司正勝
日本古典文学大系 99 文楽浄瑠璃集 1965年4月発行 祐田善雄
日本古典文学大系 100 江戸笑話集 1966年7月発行 小高敏郎
日本古典文学大系 別巻1 日本古典文学大系 索引 1964年11月発行 語句事項索引、和歌・俳句・歌語索引
日本古典文学大系 別巻2 日本古典文学大系 索引 1968年発行 語句事項索引、初句索引(和歌・俳句・歌謡・和讃・漢詩) 総目次

日本近代思想体系

2018年12月30日 | 社会

日本近代思想大系(にほんきんだいしそうたいけい)は、1988年から1992年にかけて岩波書店より刊行された、日本思想史の叢書である。全24巻(うち別巻1)。

概要 編集
『日本思想大系』(以下「思想大系」)の後継企画として刊行。第一回配本は1988年5月の『天皇と華族』(第2巻)、1992年4月の最終配本『近代史料解説・総目次・索引』(別巻)をもって完結。

編集委員は、加藤周一、遠山茂樹、中村政則、前田愛、松本三之介、丸山眞男、安丸良夫、由井正臣。

「思想大系」は、上代(大和時代)から江戸時代(幕末)までの資料文献を網羅しているのに対し、本大系は開国・維新から大日本帝国憲法発布前後の時期までの文献を収録している。

各巻構成は「思想大系」と同様に、「原文をそのままの形で読む」という趣旨により、詳細な解題・注釈を加えた本文テクスト、巻末に研究者による「補注」「解説」を収録。「思想大系」が大半は著者別編著となっているのに対し、本大系は全巻がテーマ別構成である。

先行の叢書では『明治文化全集』がほぼ同時期の文献を収録対象としているが、明治文化全集は「稀覯文献の復刻」という趣旨から、原則として各文献の全文テクストを収録しているのに対し、本大系ではより多くの文献を収録することを優先しているため、新聞・雑誌論説など比較的短いものを除けば、大半が抜粋収録になっている。

全巻の構成 編集
『開国』 田中彰 校注、1991年1月23日。ISBN 4-00-230001-3。
『天皇と華族』 遠山茂樹 校注、1988年5月10日。ISBN 4-00-230002-1。
『官僚制 警察』 由井正臣・大日方純夫 校注、1990年11月22日。
『軍隊 兵士』 由井正臣・藤原彰・吉田裕 校注、1989年4月24日。ISBN 4-00-230004-8。
『宗教と国家』 安丸良夫・宮地正人 校注、1988年9月22日。ISBN 4-00-230005-6。
『教育の体系』 山住正己 校注、1990年1月22日。ISBN 4-00-230006-4。
『法と秩序』 石井紫郎・水林彪 校注、1992年3月26日。ISBN 4-00-230007-2。
『経済構想』 中村政則・石井寛治・春日豊 校注、1988年10月24日。ISBN 4-00-230008-0。
『憲法構想』 江村栄一 校注、1989年7月24日。ISBN 4-00-230009-9。
『学問と知識人』 松本三之介・山室信一 校注、1988年6月22日。ISBN 4-00-230010-2。
『言論とメディア』 松本三之介・山室信一 校注、1990年5月22日。ISBN 4-00-230011-0。
『対外観』 芝原拓自・猪飼隆明・池田正博 校注、1988年11月22日。ISBN 4-00-230012-9。
『歴史認識』 田中彰・宮地正人 校注、1991年4月26日。ISBN 4-00-230013-7。
『科学と技術』 飯田賢一 校注、1989年2月22日。ISBN 4-00-230014-5。
『翻訳の思想』 加藤周一・丸山真男 校注、1991年9月30日。ISBN 4-00-230015-3。
『文体』 加藤周一・前田愛 校注、1989年1月23日。ISBN 4-00-230016-1。
『美術』 青木茂・酒井忠康 校注、1989年6月22日。
『芸能』 倉田喜弘 校注、1988年7月22日。ISBN 4-00-230018-8。
『都市 建築』 藤森照信 校注、1990年7月23日。ISBN 4-00-230019-6。
『家と村』 海野福寿・大島美津子 校注、1989年9月22日。
『民衆運動』 安丸良夫・深谷克己 校注、1989年11月22日。ISBN 4-00-230021-8。
『差別の諸相』 ひろたまさき 校注、1990年3月15日。ISBN 4-00-230022-6。
『風俗 性』 小木新造・熊倉功夫・上野千鶴子 校注、1990年9月28日。ISBN 4-00-230023-4。
『近代史料解説・総目次・索引』 日本近代思想大系編集部 編、1992年4月20日。ISBN 4-00-230024-2。

日本思想体系

2018年12月29日 | 社会
日本思想大系(にほんしそうたいけい)は、1970年から1982年にかけて岩波書店から刊行された叢書。全67巻。

概要 編集
前近代(古代より幕末期まで)における日本の主だった思想著作を集成している。巻構成は著者別を中心に、テーマ別にまとめた巻も多く含まれている。

編集委員は家永三郎、石母田正、井上光貞、相良亨、中村幸彦、尾藤正英、丸山真男、吉川幸次郎。

先行の『日本古典文学大系』の姉妹編(思想関連著作の収録を目的)に位置づけられており、判型も同一である。後継企画として1988年以降に、この叢書に収録されなかった近代初期(幕末明治期)の思想史的文献を、主題別にまとめ『日本近代思想大系』を刊行、1992年に完結している。

内容 編集
古事記
聖徳太子集
律令
最澄
空海
源信
往生伝・法華験記
古代政治社会思想
天台本覚論
法然・一遍
親鸞
道元(上)
道元(下)
日蓮
鎌倉旧仏教
中世禅家の思想
蓮如・一向一揆
おもろさうし
中世神道論
寺社縁起
中世政治社会思想(上)
中世政治社会思想(下)
古代中世芸術論
世阿弥・禅竹
キリシタン書・排耶書
三河物語・葉隠
近世武家思想
藤原惺窩・林羅山
中江藤樹
熊沢蕃山
山崎闇斎学派
山鹿素行
伊藤仁斎・伊藤東涯
貝原益軒・室鳩巣
新井白石
荻生徂徠
徂徠学派
近世政道論
近世神道論・前期国学
本居宣長
三浦梅園
石門心学
富永仲基・山片蟠桃
本多利明・海保青陵
安藤昌益・佐藤信淵
佐藤一斎・大塩中斎
近世後期儒家集
近世史論集
頼山陽
平田篤胤・伴信友・大国隆正
国学運動の思想
二宮尊徳・大原幽学
水戸学
吉田松陰
渡辺崋山・高野長英・佐久間象山・横井小楠・橋本左内
幕末政治論集
近世仏教の思想
民衆運動の思想
近世町人思想
近世色道論
近世芸道論
近世科学思想(上)
近世科学思想(下)
洋学(上)
洋学(下)
西洋見聞集
民衆宗教の思想
完結後、全巻の常備重刷は困難につき、新装版が1990年代に一部の書目で刊行された。2010年代からはオンデマンド出版で再刊をはじめている。

奥多摩と縄文

2018年12月28日 | 社会

奥多摩・青梅の縄文時代
 JR青梅線の終点が奥多摩駅である。その奥多摩駅から立川に向けての駅名は、白丸駅、鳩ノ巣駅、古里駅、川井駅、御岳駅、沢井駅、軍畑駅、二俣尾駅、石神前駅、日向和田駅、宮ノ平駅、青梅駅、東青梅駅、河辺駅、小作駅、羽村駅、福生駅、牛浜駅、拝島駅、昭島駅、中神駅、東中神駅、西立川駅、立川駅となる。奥多摩湖から奥多摩駅を含め川井駅と御嶽駅の中間あたりまでが西多摩郡奥多摩町。御嶽駅から河辺駅と小作駅の中間あたりまでが青梅市となる。青梅市内も奥多摩町同様に森林に恵まれていて、縄文人の絶好の住処となっていたと思われる。奥多摩の縄文時代の形跡だけでなく、JR青梅線沿いのわかっている代表的な縄文遺跡を挙げると。
奥多摩駅、奥多摩御前山の標高1000mからの黒曜石の石鏃。
       梅沢下野原石器や縄文土器、隆起把手深鉢。
白丸駅は、白丸西の平遺跡の打製石斧、人面付深鉢。
二俣尾駅は、しない沢の敷石住居跡、桜っ原の石皿。
宮ノ平駅は、宮ノ平駅下の敷石住居跡。
青梅駅は、駒木野と小曾木の岩蔵、第三小学校、成木の小中尾などの住居跡。
       森下の石棒。
       駒木野の土錘。
東青梅駅は、勝沼神社裏手の井草式土器の土器片(9千年前のもの)。       
河辺駅は、友田方砂の住居跡。
など、そのほかに青梅市内各所から石鏃が発見されている。

 縄文土器の新たな発掘は縄文時代の定説を新たに書き直す。1988年に長野県佐久市下茂内遺跡から紀元前1万4250年前の土器の破片が発掘され、1997年に青森県蟹田町で縄文草創期の大平山本Ⅰ遺跡でみつかった土器片が、紀元前1万4500年前のものであるという。このような新たな発掘があるたびに縄文時代の定説は3000でも4000年でも伸びるという。縄文土器は世界で一番古く、日本以外で一番古い土器は西アジアの土器で紀元前6000年のもので、貯蔵用途として使用されていたと推測されている。縄文土器は文様・質量ともに優れていて、土器の底に火熱の後が示すように早くから煮炊き用に利用されていた例は存在しないといわれている。

 未来は現代人が記録してゆけば後世に伝えることができる。2千年~1万年を超える大昔など記録で知るすでは殆んどない。土器や住居跡などを基にあくまでも推測である。日本はルーツを探すために、大陸で発生した文化と、3万年前以上の原人クロマニヨン人やネアンデルタール人との系譜上を探るための努力をしいる、はてしない永遠のテーマーである。

 大陸から日本のルーツを結びつけるから日本のルーツがわからないのだ、日本から大陸にルーツを結び付けてゆけば、日本の古代の文明が高度文明で文化は日本から世界に広まったという可能性を示す超古代文献「竹内文献」があるという。考古学者が最大の努力をはらい、大陸との流れをひとつひとつ探すのとまったく逆説である。このことは酒井勝軍が研究したことで、武内宿彌という神功皇后 と応神天皇に深いかかわりを持つ人物からの「竹内文献」であるという。これもまた最高に興味をくすぐる内容になっている。どこかで酒井勝軍の超古代の研究内容を紹介したい。何故かと言うと、神功皇后 ・応神天皇・武内宿彌の三人の山車人形が青梅のお祭のときに登場するからである。

 日本に人間が渡って来て、住み着いたのが70~80万年前という説がある。二本足で歩けるようになるまで、具体的にどのように進化して、どれぐらいの果てしない年月が掛かったかは永遠に解らない。縄文時代の上限は土器の発見とともに覆され、今は紀元前1万4500年前までをみている。土器とは別に人間の手が加わった物で一番古いといわれている物は、明石市の近くで見つかった木の板が5~7万年前のものと推測されている。旧石器時代にユーラシア大陸は日本ともアメリカ大陸とも陸続きでつながっていて、人間が自由に通行できた可能性があるという。これは、酒井勝軍も研究の中で日本とまったく同じような土器や古代文字がアメリカ・インディアンの遺跡あとから発見されたりしていることに興味を持っている。
 また、フランスの人類学者クロード・レビィ=ストロース氏は日本神話と同じような物語がアメリカ・インディアンやインドネシアを含め世界のほかの地域にも見出され、日本だけにしかない話はほとんどなく、世界のあちらこちらに似たような話があり、どこの神話よりも日本の神話ほど話を構成する要素がしっかりくみ上げられている物はほかにないと述べている。

文明の三要素

2018年12月27日 | 社会
「文明の3要素」は――これは僕の独断と偏見で勝手に言っているんですけど――「化石燃料」と「鉄」と「ゴム」だと思っているんです。たとえば飛行機や自動車もこの3つですよね。でも、この3つの資源は偏在している。だから、アメリカのように、この3つのうちのいくつかを大量に持っている国は、「自国ファースト」ができる。だってバーター取引ができるから。でも、日本を含めて、ほとんどの国はこの3つを持っていないんですよ。そういう国が今の豊かな文明を維持していこうと思ったら、国際平和と国際協調を大事にして、「自国ファースト」などと言わずに、みんなと仲良くしていく以外に道はない。