「ネット界の四天王」と呼ばれるGAFAを巡る議論が熱い。強大な力に国家の枠組み前提の市場経済が揺れている。仮想通貨をめぐる議論も沸騰、バーチャル経済時代の資本主義はどこへ行く?2017年富を生むルールの変化を捉え2018年社会構造に地殻変動が起きている現実に迫ってきた番組は次のステージへ。テクノロジーが社会を変える今、格差、分断を越え自由への道は?切迫感ある今問う、自由の形と資本主義の行く末は?
【出演】安田洋祐,スコット・ギャロウェイ,ユヴァル・ノア・ハラリ,ロバート・スキデルスキー,ジャン・ティロール,トーマス・セドラチェク,ジョージ・セルギン,マルクス・ガブリエル,ライアン・コリンズ,グレン・ワイル,ジェフリー・ヴェルニック,フェリックス・マーティン,チャールズ・ホスキンソン,【語り】やくしまるえつこ
番組スタッフから
【番組を企画したきっかけは?】
大きな反響をいただき、このシリーズも三年目。その間、「欲望」をキーワードに民主主義も考え、さらに哲学にも切り込みました。そして、いま、資本主義はどこに向かうのか?
格差、分断を拡大させ続ける資本主義。時代の大きなうねりの中で、自分たちが生きる社会のあり方を再考するための問題提起です。
【番組の見どころは?】
「GAFA」で注目を集めるスコット・ギャロウェィ、「サピエンス全史」「ホモデウス」で文明論を提示するユヴァル・ノア・ハラリ、「新実在論」で話題のマルクス・ガブリエル始め、そのほか、経済学の世界のみならず、世界のさまざまな知性たちの言葉が、資本主義の本質を捉えます。きれいにはまとまらない現実を追いかけながら、映像を通して我々制作陣も思考を展開、深めていく、現在進行形の異色教養ドキュメントです。
【見てくださる方に一言】
2017年には、人々の際限の無い欲望が止まらなくなった資本主義の現在を捉え、その根底に何があるのか?アダム・スミスらの言葉から紐解きました。
2018年は、テクノロジーの開発が全人類の幸せに繋がっていたはずの資本主義が、どこから歯車が狂い始め、なぜ猛烈な貧富の拡大に繋がったのか?シュンペーターらの言葉から読み解きました。
そして、2019年新春。国民国家、市場原理、すべてを超越して巨大化するGAFAへの懸念、そして仮想通貨への期待と不安が交錯する今、資本主義の行きつく先はどこなのか?その原点にあった誤りは何だったのか?考えます。
1月3日は2017年、2018年の再放送もあります。どうぞ、3部作一挙にご覧いただき、ご一緒に考えましょう。
(番組プロデューサー 丸山俊一)
この星は欲望でつながっている。
やめられない、止まらない、欲望が欲望を生む世界。
わたしたちはいつからこんな社会を生きているんだろう?
大反響のNHK経済教養ドキュメント『欲望の資本主義』、待望の書籍化!
未放送インタビューも多数収録した拡大版。
作っては、壊して。
私たちは何を求めて働いているのか?
大反響! 異色のNHK経済教養ドキュメント、待望の書籍化!
未放送部分も多数収録
●テクノロジーが進歩しているのに、なぜ経済成長できないのか?
●常に創造性を求められる社会は幸せなのか?
●「ショウ」と化した資本主義はどこへ行くのか?
人間と社会を動かす「闇の力」の構造に迫る!
ダニエル・コーエン、マルクス・ガブリエル、トーマス・セドラチェク
世界の知性が、経済の深部に挑む
経済のルールはいつどのように変わってきたのか?
利子という「禁断の果実」は何をもたらしたのか?
お金に代わる新しい“通貨”とは?
「アダム・スミスは間違っていた」、「ケインズは誤解されている」……。
ノーベル賞学者スティグリッツ、異端の奇才エコノミスト・セドラチェク、シリコンバレーの投資家スタンフォードら、世界の知性との対話を通して、人間の業=欲望をキーワードに資本主義の本質と新しい経済を問い直す異色ドキュメント。
ナビゲーターは気鋭の若手経済学者・安田洋祐准教授。
特別対談「セドラチェク×小林喜光」も収録。