2009年の総括をしなくては、と言っても、当社は8月決算なので、現時点は第3期目の1/3、4か月が終了したところ。
経営者にとっては、決算サイクルが1年の総括期となるので、カレンダー上の年末は一種の気分転換程度である。
一週間ほど前に終了したCOP15については、もう少し明確な方向性が出るものと期待していただけに、失望の感は拭えない。まあ重要なことが先送りされたとはいえ、決裂という最悪の結果にならなかっただけ、良しとすべきか。
来年の1月末までに各国が中期目標値を申告することになっているようで、日本としては「条件付きの90年比25%削減」を出すことになるらしい。
さて当社の第2期(8か月)から第3期(4か月)であった2009年は、やはりベンチャー立上げとして最も苦しいところ。まさに「ベンチャー死の谷」からの脱出ができるかどうかの苦闘の一年。まだその苦闘は、2010年にも続いていく。
そんな中でも社長としての経営方針ならぬ今の正直な覚悟は、極めて単純に以下の3つに集約される。
① どんな相談事にも真摯に対応すべし。
② 自分達にしかできないことを探し出すべし。
③ お仕事をいただいたお客様をなにより大切にすべし。
いろいろな企業様から、さまざまなご相談をいただくことが、看板と知名度のないベンチャー企業にとっての最大の喜びであり、またチャンスでもある。われわれのような小さな会社に相談をいただくということは、大抵がその企業様では対応しづらい案件やテーマであるはずである。だから、そう簡単に対応や解決できるものは少ない。
それでも一生懸命に考え対応することが、二番目の覚悟である「自分達にしかできないことの発掘」につながることもある。
そして、その結果として何かしらのお仕事を頂戴できれば、そんなありがたいことはない。そうしたお客様は、われわれにとっては神様のような存在であり、最大限の努力によって、ご満足いただけるようにすべきであり、そのことがまた次の仕事へとつながっていく。
ベンチャーが死の谷から無事生還するためには、以上のビジネスサイクルを地道に続け、一つずつ実績を積み上げるしかない。
ベンチャーの立ち上げ期には、仕事は選ぶものではなく、まずお客に選ばれることである。
この自らの経験から出た格言を信じて、新しい年にも向かっていきたい。
一年間、このブログをお読みいただいた方には、心より感謝申し上げます。
良いお年をお迎えください。
そして、来年も当社共々、何卒よろしくお願いします。