Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

アーチトップギター、ネック仕込み調整。

2016-09-19 21:55:01 | 日記


今日は曇りで、少し晴れ間もありました。
急に涼しくなって、夜は肌寒く感じるくらいでした。

作業はアーチトップギターのリペア。
まずは、色会わせした埋木の部分にクリアーを噴いて行きました。
全体に塗装は劣化しているので、つや消しクリアーにします。
タッチアップした部分のみに噴いて、乾燥させます。


乾燥させている間に、ネックの仕込み調整に入りました。
まずは、剥がれかけていた指板を剥がして行きます。


バインディングは剥がしたくないので、接着面のみに熱と水分を加えて剥がしました。


指板が剥がれた所で、ネックの仕込み角を調整して行きます。
製造時からのボディーのゆがみや、表板の接着不良。
その後のリペアによる狂いや、今回のリペアでの修正もあって、ネック側の方を調整しながら角度を決めて行きました。
ちょっと削っては、仮組を繰り返して行きます。
隙間があった上に、ヒールのネジ止め、サイドのノミ跡がありましたが、なんとか復活。
隙間無く合わさり、角度も決まりました。




リペア前です。


リペア後です。




明日もリペアの続きを予定しています。

世の中は連休なようですが、休みが基本的には無いので、曜日感覚がありません。
今日、19世紀ギターのリペアに使う材を注文する予定でしたが、材木屋さんが休みでした。
明日、発注します。

写真はネックの仕込み調整をしたリペア中のアーチトップギターです。


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