オベーションサドルリペア！

今日は曇りで雨が降ったりやんだり。
風も強い一日でした。
暑さは落ち着きましたが、湿度は高めでちょっと蒸し暑く感じました。

作業は予定していたギターリペアです。
今回のギターはオベーション。
以前弦高調整したギターです。
リペア内容はサドルの新規作成です。
オベーションのオリジナルサドルはアンダーサドルのピックアップとサドルが一体になっているタイプです。
金属製のベースにプラスティックのサドルがはまっていて、ブリッジの溝におさまるような構造になっています。
今回はピックアップは別の物を使い、サドルを牛骨製に換え、生音をよくしてボディー全体が鳴るようにするのが目的です。
ブリッジの溝は幅が広いので、ブリッジと共材でベースを作ってサドルをマウントする方法にしました。
ちょうど、ギブソンのアジャスタブルサドルをスロットサドルに換えるリペアと同じ要領です。
まずは、ベースを作製。
スロットを彫って、ブリッジのみぞに合わせて大きさを決めて行きました。
スロットはオクターブピッチがあうように材に対して傾斜させて彫ります。
ブリッジに納めたときにがたが無いよう、ピッタリに、きつ過ぎず、緩過ぎず、調整して行きました。
ベースが出来たら、サドルを削って溝にあわせ、指板のアールにあわせて整形しながら弦高を決めて行きます。
弦高は低めの設定で、サドル交換前とピッタリ同じになるよう厳密に調整しました。
ベースをオイルフィニッシュで仕上げて、サドルをマウント。
弦を張って様子を見ます。
オリジナルのサドルの時より生音はだいぶよくなり、ボディーも全体が鳴っている感じになりました。
さらに生音をよくするため、明日はナットも牛骨製の物を作製します。

明日、あさってと秋田市の大町周辺でThe Power of Music from Akitaが行われます。
たくさんのアマチュアバンドや色々なスタイルの演奏が聴けます。
明日はリペアの続きがあるので、あさっては出かけようと思っています。

今日の写真は新規作成したオベーション用のリプレイスサドルです。