Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

クラシックギター、クラックリペア。

2014-02-27 21:33:39 | 日記


今日は曇りで少し雨も降る天気。
気温が上がって、雪はだいぶ溶けました。

19世紀ギターは塗装の乾燥待ちなので、作業はクラシックギターのリペアを進めました。
指板脇のクラックリペアです。


ちょっと時間をおいてみましたが、クラックは変化なし。
ボディーをクランプしてみましたが、場所がバーの間なので、クラックは閉じませんでした。
ボディー内部を湿らせて、さらに時間をおいてみる方法もありますが、クラックの隙間を埋める事にしました。
クラックは一本のように見えますが、よく見ると木目2本の間に3本の長短のクラックです。
クラックの幅もそれぞれ違うので、クラックに合わせて、埋め込むスプルース材を削りだしました。
埋め込んだ所です。


埋め込んだ材は、乾燥後にはみ出し部分をノミで削って平面にしました。


軽くサンディングして、埋め込み部分をセラックでタッチアップしていきます。


このまま乾燥させて、後で最終仕上げしていく予定です。

明日は19世紀ギターにパーツを組んで、弦を張っていく予定です。

昨日、19世紀ギター用にオーダーしていたケースが届きました。
荷物を開けて確認すると、オーダーしていた色と違います。
今日、ケース屋さんに電話確認すると、オーダーした色がないので、黒にしておきましたとの事。
ケース屋さんからは、何の連絡もなかったので、オーダー通りに制作してもらえる物と思ってました。
ギターの依頼主の方と相談し、別な色に変更してもらうよう交渉しましたが、新規発注になり、届いたケースは引き取ってほしいとの事でした。
前にも、オーダーしたケースのサイズが小さく、再制作してもらった事がありましたが、電話の話し振りを聴いていると、なんだか、面倒なお客さん扱いでした。
何のためのオーダーケースなのか、、、。
困ったもんです。

写真はクラックリペア中のクラシックギターです。


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