Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

19世紀ギター、ブロック接着。

2015-04-25 22:39:03 | 日記


今日もいい天気でした。
気温も高めで、作業中は少し汗をかくくらいです。

作業はウクレレのリペアからとりかかりました。
ちょっと前に、ペグ調整をしたのですが、その後、相談の上、フルコースでリペアする事になりました。
指板交換とブリッジの貼り直し。
木ペグも新規製作して交換する予定です。
今日は指板を取り外して、一部はがれがあったブリッジも取り外して行きました。
指板はネジ止めでしたが、ネジにさびがあったので、慎重に取り外し。
ブリッジは膠接着なので、湿らせて暖めながらパレットナイフで、こちらも、慎重にはがして行きました。


ブリッジは綺麗にはがれました。


ウクレレのブリッジは小さいですが、はがすのにはそれなりに時間がかかります。
焦ったはがずと、表板に傷がついたり、ささくれたりするので、気長に少しづつはがしました。

とりあえず、リペアはここまでにして、次は、19世紀ギターに移りました。
ギターはブロックの製作接着です。
まずは、材を切り出して、接着面をボディーのアールに合わせて整形。
ぴったり合いました。


エンドブロックも同様に製作して行きました。


ブロックができ上がった所で、昨日曲げたサイドを修正ベンディング。
もどっている部分や、ラインの微妙な崩れを型ぴったりに合わせて行きます。
その後、センターで余分な部分をカットし、ブロックを接着して行きました。
今日はクランプして終了。

明日は19世紀ギターの続きと、今日出来なかったウクレレ塗装を予定しています。

写真はブロックを接着中の19世紀ギターです。