
映像のネガフィルム、
音声のサウンドフィルム
について書きます

映画館で上映するフィルムは
図のような構造になっています

フィルムには映像に並んで
サウンドトラックという
光学的の音声信号が
焼き付けられています
… … …
この図のサウンドトラックは
エリア型で焼き付けられています
録音方式にはエリア型の他に
デンシティ型があります

無声映画に音声が録音されて
トーキー映画になりました

映画スタジオのセットで
映像はキャメラ、音声は録音部の技師さんが
光学録音機に装填したサウンドフィルムに
録音していきます
… … …
音声信号は、サウンドフィルムの端に
細い帯状に記録されていきます

スタジオ撮影ではワンカットずつ
キャメラの前でカチンコを
鳴らして映像フィルムと光学録音フィルムの
同期編集のマークにします

光学録音のデンシティ型とは、デンシティ=濃度という意味です
音声信号の強弱に比例してエキサイターランプの明暗に変調します。エキサイターランプの前のスリット(窓)を通してサウンドフィルムに露光します。フィルムを現像すると濃淡の縞模様に焼き付けられています。映写機はエリアタイプもデンシィタイプも再生できるはずです。邦画ではデンシティ型が多かったようです。映画のタイトルにウェストレックスとかウェスタ-エレクトリックと記されていればデンシティで、RCAと記されていればがエリアだったように記憶していますが…。
久しぶりにブチブチ・バチバチ・ブーーーンと音のするフィルムで映画を観ました。
フィルムセンター的には不適切な上映なんでしょうが『羅生門』修復もいいけど、現存プリントにも対応して欲しいです。
DVDで初めて黒澤明が数作で使ったパースペクタ・ステレオも今きくとヒドいですが、あれはあれで当時、意味があったのでしょうし。
光学サウンドトラックはドルビーが光学ステレオ対応になってからのものしか知りませんでした。ウェスターエレクトリックの「意味」も分かりました。
ありがとうございます。