
1本の銀塩フィルムは36枚が撮影枚数の
限度でしたが、もう一つ厄介なことがありました。
モノクロフィルムには塗布された乳剤によって
微粒子フィルムのコダック・パナトミックX
(ASA50)、普通のプラスX(ASA100)、
スナップ用の高感度フィルムのトライX(ASA400)が
あります。

例えばカメラに粒子の少し荒い高感度フィルムを
装填すると、1本のフィルムの途中で急に
低感度、微粒子のフィルムを使いたいと思っても
カメラに装填している高感度フィルムを使い切らないと
低感度フィルムに交換できません…

そこで、熱心なハイアマチュアカメラマンは
カメラボディを複数使用することになります
1台に低感度、微粒子フィルムを装填したカメラ
もう1台に高感度フィルムを装填して、撮影する
被写体によって、複数のカメラボディを使い分けて
いました。

カラーリバーサルフィルムが発売されたころ
私はモノクロフィルムを装填した
35㍉カメラとブロニー判(6×6)の
カラーリバーサルフィルムを装填した二眼レフの
2台のカメラを使用したことがありました。
… … …
銀塩フィルム時代のアマチュアカメラマンは
複数台のカメラを使い分けていました…
