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新聞記者

2019-12-24 09:40:22 | ④映画、テレビ、ラジオ、動画
シム・ウンギョン、松坂桃李主演の映画「新聞記者」を観る。
DVDがリリースされた直後に予約を入れたにもかかわらず、1ヶ月待たされた。
上映当時も、全国映画動員ランキングでは何度も上位を占めた。

今、こうした映画が製作され、上映され、評価されることは、喜ばしい限りだ。
商業映画である以上、細部に異なる箇所があるにはあるが、
まさにこの映画に描かれているのは、現在の日本そのものだ。
これはノンフィクション映画だと思う。

特に主演のシム・ウンギョンが素晴らしい。
演技を抑えることで、まばたき一つで多くを語っている。
感動を押し売りする日本映画の、過剰な演技に辟易していたので、
彼女はとても新鮮だ。
この映画は台湾でも韓国でも上映されるという。
日本人、いや世界中の人々が必見の映画だ。

新聞記者の父親の次の言葉が心に響いた。

「誰よりも自分を信じ、疑え」


第43回日本アカデミー賞で、「新聞記者」が3賞に選ばれた。
最優秀作品賞、最優秀主演女優賞にシム・ウンギョン、最優秀主演男優賞に松坂桃李、
優秀監督賞に藤井道人、おめでとう!
主演女優賞に呼ばれた時のシム・ウンギョンの驚き、震え、涙を見て、
日頃わすれていた大切なものを見る思いで涙が出た。
彼女は最高に美しかった。

国民の危機感がこのような映画を作り、そして評価されたことはとても嬉しい。
上にも書いたが、日本だけではなく世界中の人に観て欲しい作品だ。
そして日本の現状を知って欲しい。

松坂桃李がインタビューで語っていたが、この作品が映画化されるまでに
一転、二転、三転、四転、五転して、ようやく完成したそうだ。
その圧力の酷さは想像に余りある。
それでも貫き通した映画人の、心意気に対する作品賞でもあるのだろう。
こうした作品を日本で観ることのできる幸せを今、味わっている。

彼はまた、テレビドラマ「微笑む人」に出ていた。
この人の可能性は計り知れないものがある。
(2020年3月7日 記)

昨日の新聞(3月11日)によると、イオン系映画館などで上映中のほかに
 凱旋上映が続々決定し、3月13日からは多くの映画館で
 観られるようになるそうです。 バンザ~イ!

※「権力とメディア」は興味深い動画です。ニューヨークタイムズは素晴らしい!
  (2019年6月1日 HUFFPOST)
         ↓
https://www.huffingtonpost.jp/entry/staff-writer-movie_jp_5cf1e8a9e4b0e8085e3a4e07?fbclid=IwAR2sU6enLRTwGp6eIFVT87YEVxjyG_gp9WfctXRs80KMzYiXt-E8RVrigDQ




(画像はお借りしました)
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