
ここ数年、私は同じ場所に初日の出を見に行っています。
今年の初日の出は日の出の時刻から10分経っても20分経っても太陽が姿を現さず、帰っていく人々の中から「今年の初日の出はダメだ。」という声が聞こえるくらいでした。
それでも何とか写真になるような瞬間を待ちたいという雰囲気のカマラマンたちが、私を含めて何人か残っていました。
そうして撮影できたのが、この写真です。
たとえ雲が立ち込め、その姿が見えなくても、太陽は地球を照らしてくれています。
姿が見えなくても、光は雲の向こう側にちゃんとあるのです。
本当の「光」はそこにあるのに、単に「光のように感じられるもの」を追い求めるということはないでしょうか。
また、そのために本当の「光」をないがしろにしているようなことはないでしょうか。
あなたにとって本当の「光」は何ですか?
私にとってそれは、心の中にある「希望」であり、無償で与えられる「恵み」であり、なんとなくですが薄々感じられる「導き(のようなもの)」です。
このような「光」はほんらいお金で買うようなもの、お金で買えるようなものではありませんね。
みなさん、心の中では本当は、なんとなくでもおわかりになっていることと思います。
「光」は人によってちがうという意見もあります。
けれども、人として本当に大切にしなかればならないものも共通してあるということも事実です。
でも、そうした本当の「光」を自分の「光」として探して感じ取っていただきたいと思っています。