以前、里山ガーデンについて、これはおかしいとブログの記事でお話ししましたが、花博もおかしいです。日ごろから環境(地球の自然環境)の危機に関心を持っていないと気付けないのかもしれませんが、新聞記事の中で述べられているとおり花博は「『自然との調和』をうたいながら自然を売るしくみ」です。
ただし私は自然を売るという表現はしません。買った相手が大事にしてくれるなら、それはとても良いことだからです。
横浜市の緑(木や草など緑で覆われた部分)は、ほとんど私有地で占められています。それが所有者が生活のために土地を手放ることによって、そこが開発されてしまうというのが、緑がどんどん少なくなっていっている定番のパターンです。
こうした緑を開発から守っていくために横浜市が買い取ろうということで導入されたのが横浜みどり税なのですが、そうはせずに開発してしまうことが根本的な原因と言えます。
花博は、自然との調和をうたっておきながら、実際には今ある自然やそこに棲む生きものたちを邪魔者扱いして否定し、それらを全てぶっ潰し、整地をして園芸植物を植えるというものです。それのどこが自然との調和なんでしょう。掲げているテーマと実際にやることとが真逆で、本末転倒としかいいようがありません。
たいへん嘆かわしく胸が痛みます。