身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

私がヤゴ救出を行なう理由

2021年06月18日 00時46分21秒 | 新カテゴリー:4.初夏の活動、プールのヤゴ救出

私たち日本人はお米を主食としているため、昔は横浜にも田んぼが広がっていました。そしてそこには色々な水草が生え、色々な魚介類、そしてトンボ(トンボの幼虫は水の中に棲みヤゴ(矢子)と呼ばれます)などの水生昆虫類も棲んでいました。

それが、食料を輸入に頼るようになるとともに都市化が進んできたため、あちこちに当たり前にあった湧き水も小川も田んぼもなくなってしまいました。その中で菊名池や三ツ池などの池だけが残っていますが、外来魚やコイなどが多くヤゴが食べられてしまったり、成虫のトンボの棲む場所も減少したため、昔ほどトンボは見られなくなりました。

そんな現在、トンボなどの水生昆虫類はは野外プールにも産卵し、人の使っていないプールにはヤゴをはじめとした色々な水生生物が見られます。

毎年プールのシーズン前にプールの清掃が行われ、こうした生きものたちも一緒に清掃されてしまいます。それはあんまりだ!ということで、全国各地で様々な団体により行われるようになったのが「プールのヤゴ救出」です。

自然とふれあう場所が身近ににはなかなかなくなってしまった現在、プールという人工的な水辺ではありますが、色々な水の生きものたちとふれあっていただける良い機会だと考えています。家に持ち帰り飼育していただくことで、1匹の虫でも一生懸命生きているのだということ。そして羽化という生命の神秘的な様子をごらんいただきたいと思うのです。

雨でも行なうのは、今回行なわなかったら、また1年待たなければできないということ。また、私自身が生きものの写真を撮影して今後の資料づくりに役立てたいということがあります。

このようにして、自然や自然の生きものたちと親しんでいただいて、少しでもこうしたものを大事にしたいという気持ちを持っていただけたら嬉しいです。


今年のヤゴ救出、いよいよ明日です。

2021年06月18日 00時39分40秒 | 新カテゴリー:4.初夏の活動、プールのヤゴ救出

いよいよ明日です。

雨天の場合の予備日は今年はありません。ワンチャンスとなるので、雨天でも行ないます。

年明け、メインで使っていたパソコンが起動しなくなってしまったため、いつものような資料はご用意できません。

開始前に飼い方などの説明はさせていただきますが、他の団体が使っていた資料を掲示しますので、そちらをご覧いただきますよう、お願いいたします。

再度明日のヤゴ救出について、ご案内いたします。

 

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例年楽しみに参加してくださる方々がいらっしゃるので、今年も綱島公園だけは、ヤゴ救出を行なうことにしました。

まだ新型コロナウイルスパンデミック下にありますので、マスクを着用し、ソーシャルディスタンスを意識しての参加をお願いいたします。

場所:綱島公園の子供用プール

日時:2021年6月19日(土)午後1時から2時過ぎまでを予定

準備:ヤゴ捕獲用の網や容器。多少濡れたり汚れたりしても良い服装。

暑さ対策に飲料水など。

今年はワンチャンスのため、当日雨天でも行ないます。

何か質問などありましたら、下記メールアドレスまで連絡ください。

terusan9995@yahoo.co.jp