身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

次回の活動は8月6日(土)です

2016年07月27日 21時39分18秒 | 篠原園地


次回の活動は8月6日の土曜日、私主催の篠原池での活動と篠原台町主催の篠原園地での活動の2つになります。

篠原池では午前10時から「篠原池の自然観察とゴミ拾い」
篠原園地では夜7時半から「真夏の夜の自然観察会 セミの羽化(脱皮)を観察しよう!」
を行ないます。

詳しくはまた後ほど掲載します。




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クワの実も成っていました

2016年06月16日 21時19分38秒 | 篠原園地
今、篠原園地ではコウゾの実が見られますが、その少し前まではクワの実もなっていました。
園地の上の方からプール前に抜ける階段の小道。
ここでクワの木を綺麗に見ることができます。

5月下旬のある日のこと。
ジュイーッ、ジュイッジュイッジュイーッ・・・とオナガの鳴く声がするので目を向けると、オナガたちがクワの実をついばんでいました。
小道に入るとシジュウカラの群れがクワの木陰に隠れました。
シジュウカラたちもクワの実を食べていたようです。


オナガがクワの実をついばんでいました。


クワの木は、子供の目線の高さから樹冠の方まで実を付けていました。
木の頭のすぐ上を見ると、緑の葉と赤や黒い実を付けた枝に陽光が透き通り、とても綺麗に見えました。

篠原園地には、このように食べられる実の成る木が何種類も生えています。これらの実は小鳥たちに食べられ、消化されなかった種子が糞とともにどこか地面にへ落とされると、そこから芽生えて育ちます。

こうした食べられる実の成る低木の茂みやそれらをついばむ小鳥たちの風景は、篠原園地で大切にしていきたいものの一つです。


たくさんの実を付けたクワの木。
陽の光が透過して綺麗でした。










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コウゾの実がなっています

2016年06月14日 18時50分54秒 | 篠原園地
今、篠原園地でコウゾが実をつけているのが見られます。
コウゾはクワ科で、和紙の原料になる低木です。
クワの仲間なので葉も実もクワに似ています。
といっても、実はクワよりも木イチゴのカジイチゴの方が似ているかもしれません。
クワの実のように食べられますがクセがある感じのため、好きな人と好きでない人とに分かれます。


今、篠原園地のあちこちで見られるコウゾの実。
実にも葉にも陽の光が透き通る様子が綺麗に見えました。
斜面の上下に曲がりくねって通っている新しい遠路沿いや、斜面の下にある古くからの遠路沿いで見られます。
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次回の篠原園地での活動について

2016年05月17日 22時36分34秒 | 篠原園地


次回の活動は写真に示すとおり5月21日、今週の土曜日の午後2時から。篠原園地の活動です。

自然観察会というよりは、篠原園地の自然、特に木々や草花を守っていくための準備の活動。
園地内の木々や草花に取り付ける名札を作成します。
いよいよ自然観察だけでなく、篠原園地の自然を大切にしていく具体的な活動に入ってきたという実感があります。

僕の役割としては、これらがどんな植物かということ、また緑を大切にするというのはどういうことなのかを写真をお見せしながらお話したいと考えています。
(これは既に載せている内容もありますが、とても大事なことだと思いますので、今後もこのブログにも載せていきたいと考えています。)

場所は篠原台町自治会と子ども会との主催で、白楽駅の近くにある篠原台町自治会事務所で行ないます。
す。

作成した植物の名札は6月に現地で取り付けをします。
ku
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町なかのニホンミツバチ その2

2016年05月08日 20時40分40秒 | 篠原園地
ニホンミツバチを観察していて、多くのハチの中に違う形をしたハチが混じっていることに気がついたので、調べました。


この写真の中央にいるに2匹のうち、右にいるのが働きバチのメスバチ、左にいる目(複眼)の大きなものがオスバチです。


割合的には少ないのですが、最近、午後にはこのオスバチが目立って多く見られるようになってきています。


巣の入口の穴の周辺には、このようなゼリーの固まったようなものも見られます。
調べてみたところ、オスバチがつくる巣蓋(すぶた)というもののようです。

土手の土留となっているコンクリート壁(?)の内部に、空洞(空洞といっても幅の狭い隙間だと思いますが)があり、ミツバチはこの空洞に巣を作っていると考えられます。
この巣にオスバチが蓋を付けるようで、それが反対側のコンクリート壁にしみ出しているようなのです。


この巣蓋とみられるものも、最近多く見られます。

午後にオスバチが多く見られたり巣蓋が見られるようになると、新女王バチが生まれることによって、元の女王が働きバチを連れて巣別れしていく行動が近いらしいです。
この行動は分蜂(ぶんぽう)と呼ばれています。


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昨日お知らせした緊急の活動を行いました

2016年05月08日 20時14分15秒 | 篠原園地
昨日、「緊急の活動のお知らせ」としていた活動を決行しました。
篠原台町自治会会長さん、篠原園地愛護会(準備会)会長さん、文化教育部部長さんが来てくださいました。

ゴールデン・ウィーク明けから開始される園地内の草刈で刈られてしまいそうな植物のうち、残しておいてほしい植物をポールと縄で囲いを付けました。
これらの植物は、篠原園地内や近辺の地域で、あまり見ることのできなくなってきている植物たちです。
以前はこうした植物たちも機械的に刈り取られてしまっていましたが、町内会も立ち上がってくれたため、残していく体制が整ってきたといえます。


シロヨメナ生育地点


チダケサシ生育地点


カントウタンポポ(ニホンタンポポ)生育地点
(篠原園地内で群生している場所)


ビオトープ広場も愛護会(準備会)で草地等の管理をしていくこととなりました
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緊急の活動のお知らせ

2016年05月07日 16時13分48秒 | 篠原園地
ゴールデン・ウィーク明けから、篠原園地の草刈が管理行政の委託業者によって行われるそうです。

今日、ボーイスカウトの団体に依頼されて、篠原園地の自然観察会を行ったのですが、この時見られた草花や今後保護していきたい植物も刈られてしまう恐れがあります。・・・というより、黙っていたら今までと同じように確実に刈られてしまいます。

そこで明日、緊急の活動を行ないます!
活動内容は、刈ってほしくない草花の生えている範囲をポールと縄とで囲んで、刈らないでほしいということが業者さんにわかるようにしておく作業です。

明日の午後1時から開始します。
お手伝いいただける方は、ご協力をお願いいたします。
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ミツバチの蜂毒について

2016年05月05日 03時39分38秒 | 篠原園地
先日お会いした養蜂家のご夫婦に、「ミツバチに刺されても大した痛みや腫れはないはず。」「蜂針療法といって、意図的にミツバチの針で刺される療法、健康法(民間療法)さえある。」と聞いていたので調べてみました。

蜂針療法(アピセラピー)という療法は確かにあり、治療院もあります。
新宿にも、町田にも、そして菅田町にも蜂針療法を行なっている治療院はあるのです。

使われるのはセイヨウミツバチ。ミツバチから針を抜いて、その針で施術者が患者さんの患部を刺すというものです。
針には蜂毒が入っていて、針による刺激とともに、この毒の成分に効き目があるのだそうです。

蜂毒とか毒針と聞くと痛みや腫れ、アナフィラキシーショックを思い浮かべるのですが、蜂の種類によってその程度には幅があるのです。
蜂の針や毒には、大したことのないものからひどいものまであり、ミツバチの場合は大したことのないもの。逆にその刺激が治療法・健康法にも使われるということなのです。
ただし万人に一人の割合でいらっしゃる特殊体質の方や、一度に二十匹、三十匹ものミツバチに刺された場合にはまた別。しかし、この場合にも慌てずに処置をすることが大切とのことでした。

以上はセイヨウミツバチの場合です。
ニホンミツバチはセイヨウミツバチと比べて毒液の量が半分以下。量が少ないため蜂針療法にさえ向かないとされるくらいで、刺された時の痛みもセイヨウミツバチほどではないそうです。


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ミツバチについて繰り返します

2016年05月03日 03時32分49秒 | 篠原園地
繰返し言います。
僕は昨日ミツバチに刺されましたが、腫れてもいないし後に引く痛みも全くありません❗
その時だけ瞬間的にチクッとして刺されたことがわかった程度の痛み。注射の方がよほど痛いです。
それどとろか、刺したミツバチの方がポロッと落ち、あお向けになってもがいて、間もなく死んでしまいました。


益虫・害虫という言葉がありますが、ミツバチは益虫です❗
様々な木々や草花たちが果実を実らせるのも、ミツバチが花の蜜を吸う時に花粉を運んで
受粉させてくれるおかげ。
ハチミツを食べることができるのもミツバチのおかげです。

こんなにおとなしく害にはならない昆虫なのに、わざわざ怒らせるようなことはすべきで
はないでしょう。



このミツバチを気にかけて見守ってきた人たちさえ何人もいます。
私たちが望んでいるものは「平和」のはずです。
平和には自然との共存も含まれ、こうした生きものたちとの関係についても「平和」が望まれるのではないでしょうか。何もしなければおとなしい相手に対して、無益なイタズラや攻撃などしないことです。

このミツバチがイタズラされたり殺されてしまったりしないことを切に願います。
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町なかのニホンミツバチ

2016年05月02日 21時17分59秒 | 篠原園地
東横線白楽駅近くの住宅街にミツバチが生息しているのを確認したのは昨年の秋のこと。
それ以来、いたずらなどされはしないかと心配しながら見守ってきました。



4月30日の土曜日の13:30ごろ、2~3週間ぶりに通りかかると
「ここにいる蜂は人間がいたずらをしなければ刺しません」
と書かれた小さな紙が貼ってあったので、一安心していました。
きっとここのお家の方が貼ってくれたのでしょう。

5月1日の日曜日、10時少し前に通りかかると細長いブロックか何かの欠片がこの巣の
入口に突き込まれていたので、このように紙が貼ってあるのに、わざわざこんなことする
人がいるのかと思いながら、この欠片を引き抜きました。



そして今日5月2日、3時ごろ通りかかるとミツバチたちの様子がいつもと違い、巣の外
に群がっているのに気がつきました。


そばに寄って見てみると、ペットボトルが突き込まれていました。
ミツバチたちは、巣に入ることができないと同時に警戒態勢をとって、外に群がっている
ようでした。
それでも、写真を撮ろうと巣の入口の穴に30cmくらいまで近寄っても、ミツバチたちは
攻撃などしてきませんでした。
こんなにおとなしいハチなのに、なんでこんなことを…とたいへん残念に思いました。

なんとかこのペットボトルを取ってあげようと考えていると、通りがかりの男性が声を
かけてきてくれました。
この男性も、このミツバチのことを気にかけて見守ってきたとのことです。
そして近所に住んでいるということで、協力してくれることになりました。
養蜂家がミツバチに刺されるということだったので、刺される恐れがあったためです。


男性が防備をして、ペットボトルを引き抜きました。


硬くてすぐには取れませんでしたが、引き抜くことができました。
ミツバチたちは攻撃されていると思ったにちがいありません。
今まで石やペットボトルを突き込まれているのですから無理もないことです。
そのため僕は頭を刺されましたが、最初にチクッとしたので刺されたとわかった程度で、
飛び上がるほどの痛さはありませんでした。
また、後に引く痛みも腫れることも全くありません。こうして記事を書いている今もです。
ミツバチがそんなに騒ぐほど危険なハチではないことをより知った、貴重な経験となりました。


それどころか、刺したミツバチの方が死んでしまうのです。


ミツバチたちは次第に警戒を解き、巣の中へと戻っていきました。
しかし、今後、このまま静かに事態が終息するとは考えにくかったです。
多分またイタズラされるでしょうし、そうするとまたミツバチたちが巣の外に群がって
目立ち、無用に怖がられたりするでしょう。
またイタズラが続けば、そのうち刺されてもっと騒がれるに違いありません。

そこで心当たりのある養蜂家の方に連絡を取ることにしました。
すぐに来てくれるということでした。


待っている間、何人かの方々とお話をする機会がありました。
僕と同じように、以前からこのミツバチを気にかけて見守っている方々は何人もいたのでした。
あるカップルの男性は、巣の入口の穴に石が入れられていたのを取ったことがあるといいます。



養蜂家のご夫婦が来てくれました。
このミツバチはニホンミツバチだそうです。
セイヨウミツバチと比べると蜂蜜の収穫量が少なく、突然巣箱から姿を消してしまうこと
もあるため、養蜂にはあまり向かないとのことでした。
しかし、ニホンミツバチはセイヨウミツバチよりもさらに攻撃性が低く、おとなしいハチ
で、放っておいて問題ないはずとのお話でした。


近所に住む女の子やそのご家族やお友だちも、このミツバチのことを気にかけていました。
か弱い小さな昆虫をむやみに怖がって、殺してしまうようなことはあってほしくないと思っています










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次回の更新について

2016年04月04日 12時04分45秒 | 篠原園地
昨日篠原園地でサクラを中心に写真を撮りました。
明日4月5日の夜、写真をまとめた上で更新します。
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雑草だなんて呼ばないで

2016年03月31日 12時52分03秒 | 篠原園地


ここはビオトープ広場です。
ビオトープ池をつくった頃から、ここをそう呼んでいます。
ここには、ご覧のとおり雑草と呼ばれる草花たちが生えています。

確かに、ここを芝生一面にしたり、チップを敷き詰めたり、あるいは綺麗なレンガなどで舗装してしまった方が綺麗になるでしょう。このようにまばらにいろいろな草が生えているよりも、実際にきれいさっぱりになると思います。

でも、ちょっと待って。
ここにどんな草花たちが生えているのかを見てほしいのです。


フキ
春を告げる野草として、また山菜として親しまれてきました。
フキのとうと呼ばれる出たばかり花芽の部分 、成長後の地上部の茎が食べられます。
遠くからは見立たない花も近くで見ると綺麗ですね。


ゲンノショウコ
下痢に効果のある薬草として民間療法に用いられ、今でも漢方薬として用いられています。即効性があることから「現の証拠」ということで、この名があります。
春と秋に赤、白、ピンク色と綺麗な花を咲かせるほか、実が熟して弾けた時も面白い形をしています。


ヘビイチゴ
野生のイチゴの仲間で、黄色い花を咲かせた後で、赤い実がなってきます。
実はまずいために食べられませんが、毒はありません。
かわいらしい花と実をつける春の植物ですが、これも薬草の一つ。
全草を焼酎に浸した液を患部に塗ると、虫刺されによるかゆみ止めや湿疹に効果があるそうです。


ムラサキケマン
赤紫色の小さな筒上の花をたくさんつける春の植物。
花は綺麗ですが毒草なので、絶対に食べないでください。
花言葉は「あなたの助けになる・助力・喜び」となっています。


ムラサキハナナ・ムラサキハナダイコン・ショッカツサイ・オオアラセイトウ
いろいろな呼び名がありますが、ムラサキハナナがこの植物の特徴をよく表しているのではないかと思います。
江戸時代に中国から輸入されたものが野生化したもので、中国では、菜の花と同じように食用にしたり、種子から油を取るそうです。

花や実がなったらまた写真でお見せしますが、ビオトープ広場にはこうした野の草花たちが生えているのです。

こんな草、雑草なんだからどこでも生える?
・・・どこでもって、どこですか?
こんな雑草、ここに生やさなくても、どこか他のところに生える?
・・・どこかって、どこですか?
雑草なんか生えてたら困る?
・・・この草たちが、そんなに人間を困らせているのですか?

私たちは都市的な環境整備をしていく上で、身の回りの自然を一掃してきました。
新たに造成された土地には、外来種の植物ばかり生えます。
昔ながらの野の草花たちが生える場所は、そう残されてはいないのが現状です。

雑草という呼び名は農業から来ていると考えられます。
農作物に与えた肥料をこうした野の花たちが吸収してしまい、農作物が大きく育ちにくくなるため、こうした野の草花たちを雑草といって、農家の人たちは引き抜いて掃き溜めに捨てていたからです。

現在では、人が目的を持って植えた植物以外、身近な野の草花たちはみな雑草扱いされる傾向が強いです。
でも、人間が植えた植物たちは価値があって大切にしなくてはいけないけれど、自然の草花たちは価値がなく大切にしなくて良いなんて、おかしくありませんか?

お話してきたように、こうした野の草花たちにも全て名前があり、食べられたり薬になるものもあるのですから。
農業では仕方ないかもしれませんが、雑草なんて呼んでばかりいるのは、やめましょう!

それなら、花壇に植え替えて見映えがするようにしたら?
植木鉢に植え替えて育てたら可愛いんじゃないの?
といったご意見もあるかもしれません。
それも良いと思います。

しかしそのためには、このように自然に生えている場所から採集しなくてはなりませんね。
養殖された魚たちや畑で育った野菜たち、お花屋さんで売っている花たち、また水族館にいる海の生きものたちも、元々はこのような自然の生きものたちを採集してきて育てたり、長い年月をかけて品種改良してきたもの。
全て自然の野生のものが元になっています。

こうした野の草花たちは、日光や水分といった環境や、昆虫小鳥たちとも関わり合いながら、周囲の他の植物たちとも微妙なバランスをとって生育しています。
人の手で育てようとしても、うまく育ってくれない場合が少なくありません。

そんな時はやはり、元となる自然の生育場所が必要。
見映えは確かに良くはないかもしれませんが、野の草花たちが自然に生えている場所を大切にしていきたいものです。
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自然観察会の大切さ

2016年03月29日 00時05分00秒 | 篠原園地
都市生活をしている私たちは、自然からすっかり離れてしまっています。

自然観察会はそんな私たちが、例えその時だけでも自然に帰り、都市生活的な視点からではなく、ありのままの自然や自然の生きものたちの姿を見て、体験として理解すること。
例え一匹の昆虫でも、周囲の環境や他の生きものたちと関わり合いながら、限りある命を一生懸命生きているのだということを知り、自然や自然の生きものたちを大切にしようとする気持ちを育んでいくものです。

そして単独でなく会としてみんなで行う場合、お互いに感じたことを発表して分かち合うことも大切だと思っています。

特にセミの羽化の観察会は、こうした自然観察会の大切さがよくわかる会となっています。
と言っても春の野の花たちの観察会もプールのヤゴの観察会も含めて全て、こうした目的で行う自然観察会として、どれも大切なものです。
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篠原園地のこれから

2016年03月28日 12時14分57秒 | 篠原園地
10年ほど前から今に至るまでの隣接地の宅地化、それに伴うように度々行われている園地内の工事。
こうした様子を見て、篠原園地にも開発の手が伸びるのではないかと感じる方は少なくないのではないかと思います。

篠原園地が公園だと思っていらっしゃる方も多いかと思いますが、実は公園ではありません。
むかし、篠原園地の近くに神奈川県知事公舎があった頃、その時の知事が、篠原園地を散歩するのを好んだそうです。
園地内に子供たちのためのプールをつくり地域に無料で開放するようにしたのも、同様に神奈川県動物愛護協会を設立したのも、知事の奥さまだったのだと聞いています。

それだけ、その時の神奈川県知事の力が強かったのでしょう。
そのため篠原園地は公園ではないのに公園のように扱われて、今日まで残されてきたのです。
しかし時代は変わりました。
神奈川県知事公舎は篠原から移転し、園地に隣接していた県の土地も売却されて、新たに宅地化されています。
公園として位置づけられていない篠原園地もまた、将来的に売却されて宅地開発される危険性が少なくないのです。

昨日、篠原台町自治会の会長さんたちと会の事務所で話をしました。
篠原園地は町の大事な場所なので、町として公園化を目指すことで、篠原園地を残していけるように動いていくことを決めたとのことでした。
それも、普通の公園というよりも、自然環境を資産とした公園としてです。

僕もまた、今まで以上に協力することになったことを報告いたします。
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篠原園地のサクラたち

2016年03月27日 08時23分21秒 | 篠原園地
篠原園地にはサクラにはソメイヨシノの他、野生種のヤマザクラとオオシマザクラもあることを確認しました。
カンザン(関山)という八重桜もありますが、遅咲きのため、まだ咲いてません。

桜とか花見というと、まずソメイヨシノが出されます。
このソメイヨシノは「人工的に作出された種だ。」とか、「いや、そうではなく自然に交配した野生の雑種だ。」とか言われています。
でも、いずれにせよ、種子が全くと言っていいほどできないため、人の手で接ぎ木をして苗を育てないと増やすことができません。

種子をつくり、自分で増えることができるのが、植物ほんらいの姿。
そういう意味では、ヤマザクラやオオシマザクラの方が野生種として自然な姿を見せてくれます。

桜といったら、まずソメイヨシノのこと。桜を植えるといったら、それ以上何も言わなくても当たり前にソメイヨシノが植えられます。
でもちょっと待ってほしい。ちょっと立ち止まって考えてほしいのです。野生種こそが原種であり、サクラ本来の姿のはずだということを。
そして、接ぎ木でクローンのソメイヨシノばかり植えていないで、種子から育てた野生種のヤマザクラも植えてほしいと僕は思うのです。


ソメイヨシノ


ヤマザクラ


オオシマザクラ
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