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凍死の8割超は屋内で死亡 神戸の7区調査/気になるニュース

2010-01-21 23:28:10 | 格差社会・貧困化社会
凍死の8割超は屋内で死亡 神戸の7区調査(神戸新聞) - goo ニュース

 屋内で凍死するというケースがあるという神戸市の調査を見て驚いた。
『神戸市内の北、西区を除く7区で、過去5年間に凍死した109人のうち自宅など屋内で亡くなった人が81%を占めていたことが、兵庫県監察医務室の調査で分かった。』と報じられた。
 この凍死のケースのほとんどが、死後、長く発見されなかった高齢者の「独居死」であり、ここ数年で人数は急増しているという。詳しい数値については、次のように紹介されている。

 『同医務室が、担当区域の検案記録から、2005~09年に自殺を除いて凍死(偶発性低体温による死亡)した計109人を分析した。その結果、88人が屋内で死亡しており、うち74人が独居。さらに、このうち60人が65歳以上だった。

 また、屋内で死亡した88人のうち、20人は脳出血など別の病気で倒れて凍死したとみられる。転倒による外傷やアルコール中毒などで動けなくなったとみられるケースも5人あった。

 屋内での凍死を年別で見ると、02年、03年はそれぞれ5人だったが、08年が21人、09年は23人と急増している。』

 ニュースでは、続けて監察医の呼び掛けを掲載している。
 
 『長崎靖監察医は「屋内での凍死は独居高齢者が急増しているためと考えられるが、想像以上に多かった。とりわけ高齢者は体温の調整機能が低下するので、屋内だからといって油断せず、保温に気を配ってほしい」と呼びかけている。』

 こうした屋内での凍死が増加している原因としては、独り暮らしの高齢世帯の増加に加え、経済状況の悪化などから暖房費を節約していることも背景にあるとみられている。地域コミュニティの崩壊による人間関係の希薄化も背景にあるのだろう。また、貧困化の拡大も大きな原因の一つと考えられる。

 今回は、神戸市における調査であったが、原因の背景となった状況は、他の地域でも同様に見られることから、屋内で凍死する独居死のケースも、全国的に発生している可能性が高い。

 なお、阪神淡路大震災後の災害復興住宅の住民の高齢化が進んでおり、そこでの孤独死の報告が続いていることにも注意する必要がある。復興は完全に終わっている訳ではないのである。


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