トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

blogramランキング参加中

blogram投票ボタン

お世話になっています、写真本『写真でわかる日本の物流③宅配便が届くまで』

2012-06-27 22:58:35 | 絵本・児童文学
 パソコン、家電など、私たちにとって便利なものは、どんどんとブラックボックス化している。中身がどうなって、どういう仕組みで起動するにかは理解の外で、それよりかはどう操作したらいいのかを覚えることが大事なこととされる。
 今はどうなっているかは知らないが、かつてはものを分解するのが好きな子どもがいた。時計からラジオ、興味ある対象を分解しまくった。ブラックボックスをこじ開けようとしたのだ。大方は、その「秘密」は秘密のままであり、元へ戻せなければ親の怒りが待っていた。でも、この精神が後の技術士や学者となるのに働き、人間にとって有効な、また子どもたちにとっての新たなっブラックボックスを作り出し、「進歩」に貢献する。

 人間が作った制度も、現在のどうしようもない政治を含めて、ブラックボックス化している。自然科学ではない社会科学上のブラックボックスの開示は、民主主義体制の維持や、人の暮らしやすい社会を作ることに、大いに貢献しそうだ。

 好奇心の強い子どもたちの出現、画一主義ではないユニークな異脳の子どもたちが生き生きと学べる世界が教育界に展開されれば良い。

 白雪姫と王子が小人並みに何人も登場する劇を上演したり、走った全員が1等賞などというふざけた画一主義の教育から一体何が生まれるのであろうか。個人主義ではなく利己主義を間違って教育現場に持ち込み、かくて、多数と違うユニークな子どもがいじめの対象となったりする。

 好奇心が、ブラックボックスをこじ開けようとする、そんな子どもが増えて欲しい意味も込めて、日頃、ネットショッピングなどでお世話になっている「宅配便が届くまで」を、写真というビジュアルに訴えるこの本を紹介した。どんな風にして自分の所に品物が届くかを、わかりやすく解説してくれる。一社だけ「宅急便」と呼ぶことができるクロネコヤマトの宅急便が宅配便貨物の代表として、歴史と共に語られる。

 なぜ?どうなっているの? 善き哉、子どもたちの対象への疑問と好奇心、それに自分で考える意志が。

写真でわかる日本の物流〈3〉宅配便が届くまで
物流博物館
汐文社