<5月15日>
PET(ペット)検査は全身の癌細胞を発見するための検査。
癌細胞は通常細胞の3~8倍の糖分を必要とする大食いの細胞なので、その性質を利用する検査だ。
ブドウ糖に近い物質と放射線を発する物質を合成した検査薬を身体に注入すると、貧欲な癌細胞はそれをセッセと集める。
そこでCTスキャンをかけると、放射線が集まっている部分が癌の疑わしい部分だと目星がつけられるわけだ。
身体に糖分が豊富な状態では注入した検査薬が癌細胞に届きにくいため、検査5時間前から絶食。
また、運動していると筋肉修復にブドウ糖が集中してしまうので、検査前日からゴルフ程度であっても運動禁止。
検査当日
迎えてくれたのは終始笑顔を絶やさない放射線技師のM井さん。
この人の、患者に不安を感じさせないよう常に心がけている態度が素晴らしい。
済生会病院はもう9回目となるが最高の対応だった。
「先に検査機を見ますか、安心できますよ」とか「待ってる時間は不安ですよね。病院に勤めながら僕もそうです」とか
常に患者目線で話しかけてくれたよ。
検査内容の説明を受けた後、先ずは血糖値を測定される。
血糖値が高いと検査薬の吸収が薄まってしまうためだが、Noriは問題なし。
検査薬は腕の静脈から注入する。
薬量は2cc程度らしいが、体に行き渡らせるために前後に水を注入するため、5分程度はかかったか。
検査薬注入後は全身に行き渡らせるため、個室での安静となる。
このとき身体を使うとそこに検査薬が集まってしまうので、厳重安静が必要だ。
「スマホを凝視すると目の筋肉に集まる」「携帯を持ち続けていると腕の筋肉に集まる」
といった注意点は最初の説明で受けていた。
個室内はこんな感じ↓
検査薬注入後、1時間後と2時間後の2回のCT検査を受ける。
1回につき20~30分と、かなり時間をかけた撮影だ。
ドーナツ状の検査機が脚方向から順に身体の複数個所で停止し、しばらくそこに留まって撮影する。
頭部の撮影時は視界が検査機で覆われるため、かなりの圧迫感だ。
閉所恐怖症のNoriにとってはあまり気持ちのいいものではない。
しかしまあMRIほどの閉塞感や音ではないので、無難に乗り切れたよ。
さてこれで、転移を調べる検査は終了
あとは、天命を待つだけだ