Nori log

日常のちょっとした出来事を写真で残しています
3年の上海駐在を終え、今は日本の良さを再認識中

素敵なご夫婦に出会いました

2015-07-25 10:41:09 | レース/トレーニング

先日の西海トライアスロンの折、前泊で大島の ペンションかもめ に宿泊した。

 

 

ロケーションは最高の宿だ                               (Nori は最近ソフトモヒカンにしてみた)

 

そこで出会ったのが、78歳の現役トライアスリートと その奥様。

ご主人は平成元年 51歳からボケ防止にトライアスロンを始め、27シーズン目になるという。

  (ボケ防止とは照れ隠しだろう  とてもしっかりしてらっしゃる)

ニコニコと穏やかに話され、とても魅力的な方だ。

 

以前はフルマラソンを完走していたという奥様は、今は車椅子。

でも 「完走するあなたが一番」 なんてTシャツを着て、とてもかわいらしい。

 

そしてご主人はレースでゴールする際、奥様の車椅子を押して二人でフィニッシュしているという。

 

今回の大会でもフィニッシュ地点で奥様は、ご主人の帰りを 時間が経つにつれ心配そうに待っていた。

Nori & Kazu も、お二人を前から知る兵庫から来られたご夫婦も、一緒に待っていた。

 

残念ながら今回は制限時間を過ぎてもご主人の姿は見えない。

「帰ってこなかったですね」 と寂しそうに奥様がつぶやいた少し後に、兵庫の奥様が声をあげた 「帰ってきた!!」

疲れているのは一目瞭然だが、いつもの笑顔でニコニコしながら脚を進めてくる。

 

フィニッシュ地点はもうゴールテープもなく、記念撮影する選手達や片付けの関係者でごった返してた。

Nori はそこへ走って 叫んだ

「 最後の選手がゴールします 空けてください!! 」

 

そして

一緒にゴールするお二人の笑顔はとても楽しそうで、そして 幸せそうだった

 

トライアスリートとしても、これからの人生においても、偉大な目標に出会えた気がする。

11月の イゼナ88 にもエントリーされているので、そこでまたお会いできることが 今から楽しみでしょうがない。

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西海トライアスロン祭り 2015

2015-07-21 22:47:48 | レース/トレーニング

7月19日に 長崎県 西海市 大島町 で開催された、オリンピックディスタンスのトライアスロンに参戦してきた。

前回の指宿で悔しい思いをしたリベンジレースであり、完走は勿論だが今回は数値目標も立ててみた。

タイム;3時間以内  順位;総合で半分以上

さて、どうなることやら ・・・

 

まだ梅雨明け宣言の出ない北部九州。

直前は台風11号の接近で開催を心配されていたが、そこは晴男である Nori の真骨頂発揮。

うす曇りの蒸し暑い気候のなかで予定通り開催された。

 

<Swim>

事前に大会要領をチェックしてたらスイムコースは 「2周半」 ・・・ どゆこと?

こういうことでした

黄色コースを2周した後に、白矢印方向にスイムアップ

ポンツー(桟橋)には計測ポイントがあるので、一旦上がることが必要。

 

入水前に招待アスリートの道端カレンが50cmほどの近さにいたが、意外とオバサンだった ・・・ 綺麗なのは間違いないけど。

 

9:00に第一ウェーブがスタートし、Noriの第二ウェーブは2分後にスタートする。

今回はなるべく前でスタートしてチャレンジすると決めていたので、最前列は取れなかったが2列目に位置取った。

そしてホーンの合図でスタート。

トップ集団のバトルはすさまじいと聞いていたが、これが初体験。

腕は絡む、頭は殴られる、身体は当たる、足は沈められる etc

こんな泳ぎのせいで一周目の折返し点では既に息が上がってしまっていた。

コース幅が狭いので密集状態は2周回ずっと続き、フリーで泳げたのは最後の半周だけ。

    (早い奴らが先に上がってしまったからだけど)

ん~こりゃぁ 瞬間的にスピードを上げれる泳力が必要だな ・・・ 次の課題が見えたよ。

 

スイムアップして時計を見ると36分もかかっている。

プールでは31分なので 「まだまだ実戦に生かしきれてないな」 と 反省しきり。

そんな真摯な思いは素振りからは全く見てとれないが (オレンジキャップ)

 

<Bike>

スイム上がりのシャワーは水量が少なく、海水を豊富に含んだままのトライスーツでバイクを漕ぎ出す。

 

 

このコースは「厳しい」と聞いていたが、「酷い」と言ったほうがいいかもしれない。

 

① 島を時計回りに2周するコースで、南側の道路状況は良い

 

② しかし6km地点からは10%ほどの激坂が待っている。

You tube 動画で選手の「マジか」という声が入っていた地点だが、気持ちが良~く分かるよ。

 

③ ピークを超えての下りはクネクネと蛇行し、日陰の路面にはコケが生えている部分もある。

 ←ストリートビュー

こりゃあ雨でも降ったら転倒続発だな。

 

④ 島北部にはまた違う難所がある

 ←ストリートビュー

農道か

 

⑤ その先には4輪車がすれ違えない幅の、堤防沿いを走る小道(景色はいいんだが)

 ←ストリートビュー

おまけに路面は荒れていてスピードが乗らないうえに、パンクの多発地帯だと。

 

⑥ やっと東北部に抜けて降りてくると、大島造船所の構内を折返しで走る部分がある。

造船所だけに普段は鉄片等が落ちてるらしいが、従業員の方々が横一線に並んで拾ってくださったらしい。

感謝です。 ここはフラットコースを気持ちよく走らせて頂きました。

 

2周回目に入り再度激坂を登ると、何人もの選手がバイクを押して歩いていた。

「Bikeは乗るものであって押すものではない」との信念で漕ぎ続けたが、10kphにも達しない区間があったことは事実だ。

低速走行では走行風が弱くなり、とにかく汗が吹き出てサングラスの視界を悪くさせてくれる。

 

走っててあまり楽しくないコースを、沿道の声援に支えられながらなんとかバイクフィニッシュ。

平均速度は 27kph と遅い。

だけどタイムは1時間20分???  30kphで走らないと出せないタイムだが???

そこで走行距離を確認すると 36km  どうやらこのコースは公証の40kmはないようだ。

 

<Run>

 

これまではうす曇り程度だったが、小雨予報の時間が来たのにピーカンの晴天になりやがった。

① 特にランの最初の激坂である寺島橋の登りは天気良すぎ (晴男の自分が恨めしい)

ここで声援してくれてた Kazu に 「雨 降らねぇ~」と叫びながらヨチヨチ登っていった。

(中央左の青いウェア)

 

② ランもアップダウンはきついが、眺めはいいコースだ。

 ←ストリートビュー

バイクのダメージをふくらはぎに感じながらも、なんとか「走ってる」というスピードをキープできている。

 

橋の上は片側一車線を使って対面通行でランナーがすれ違う。

景色を見ながらの視線をフと前に戻したときに、対面するランナーがスーッと Nori の正面に寄ってきた。

全くの無表情で、目はどこを見ているのかさっぱり分からない。

とっさのことで避けるのが精一杯だったが、次の瞬間後方で後続のランナーから声が上がった。

「この人 危ないです!! スタッフの人お」

・・・ どうやら熱中症で意識朦朧としながらも走り続けていた選手だったようだ ・・・ 

自分もそうならないように気をつけなければ ・・・ 

というか 「そこまで走り続ける根性は俺には無いっ」 という自信だけは満々だ。

 

小中学生を中心としたボランティアのエイドステーションに助けられながら、なんとか折返し。

渡ってきた大島大橋と寺島橋を渡り返して、ここからは町中のコースに入る。

 

③ 町中なので平坦だろうと下見をしていなかったのだが、ここを右に上がっていく坂がまた 厳しい。

 ←ストリートビュー

思わず口から 「イジメか」 の声が出た。

これを聞いたスタッフが笑いながら「最後の坂ですよ」と。

「そうか、最後の坂なら最後の踏ん張り見せてやる」と なんとか登りきったときには太腿四頭筋が悲鳴を上げていた。

 

その先に郵便局から右折し、距離調整であろう折返しのくの字形コースがある。

入っていくと、確かに登りではないが 激下り だ。

④ しかし折返しコースなので、帰りは 激登り だ ・・・ だまされた ・・・

 ←ストリートビュー

ここは 【裏切り坂】 と呼ぶことにしよう。

 

裏切り坂をなんとか登りきると、残り1kmの表示。

ん~ 目標の3時間切りは難しそうだが、それでもなるべく近づけるように 気分はダッシュ。

 

「最近こんなに一生懸命走ったことなかったな」と思いながらのフィニッシュへの右折。

ここではまだ笑顔の用意はできていないが、この後サングラスを外して満面の笑顔を作りテープを切った  はずだ

 

フィニッシュで肩にかけてくれるフィニッシャータオル

前回の指宿ではこれがもらえないという特大の無念さを残したので、こいつの重みをつくづくと感じたよ。

 

フィニッシュ後はプールが近くにあるので、気持ちよく火照った身体を冷やせるのがいい。

まるで風呂に浸かってるように 「プッハ~」ってな感じでプカリ~プカリ と

 

 

<結果>

さて結果だけど、先ずは時間目標 【3時間以内】は、僅かながら達成できず。

しかし一昨年の大会結果に照らし合わせると、もう一つの目標【真ん中以上の順位】はクリアできるタイムだ。

(昨年はランが短縮になっているので、結果の参考にはならない)

 

帰宅後に早速アップされた大会速報を確認すると ・・・

これもまた僅かに半分より下 ・・・ よって

 

目標達成ならず (ToT)

 

なので 「達成したら」 と決めていた次期新型戦闘機(新しいバイク)の導入は 今期見送りとなったぁ

(リタイア者を含めた総出走者数を母数にすれば半分以上の順位になる なんて、姑息なことも密かに考えてはいるけどね)

 

<最後に>

この大会では沿道からの声援を沢山頂きました。

できるだけ「アザース」と声に出して返したつもりだけど、返しきれないくらいに。

 

ランの声援の中には、走者のゼッケンと手元に用意した出走リストから名前を読み取り

「Noriさんファイトー」 とか 「Noriさんナイスラン」 とか名前で応援してくれる方々もいた。

これまでの大会では頂いたことがない声援に、とても嬉しい力をもらいました。

 

エイドステーションでは、小学生から高校生くらいの子供たちがランナーをサポートしてくれた。

一生懸命さが走る者にも伝わり、とてもありがたく感じました。

 

地元のスタッフの方々は本業そっちのけで大会運営をしてくれたそうだ。

 

本文でも書いたけど、大島造船所の皆さんは総出でコースを整備してくれた。

後で聞いた話だけど、住民の方々は大会前から当日まで草取りや路面の清掃を行っていたとのこと。

 

閉会式会場では婦人会の皆さんからいろんな料理を提供していただき、レースで疲弊したエネルギー以上のものを補えた。

 

皆さんに感謝です   本当に ありがとうございました

バイクコースは嫌いだけど 大島が大好きになりました

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