昨日久しぶりに山歩きしてきた。
行き先は箱根外輪山の一角である明神ヶ岳 1169m
スタートは大雄山最乗寺の明神橋からだ
最初から結構険しいな
一時間ほどで「見晴小屋」と呼ばれる朽ちかけた建物にたどり着くが
そこからの見晴らしはさほどのものではない
多くはないが、鼻歌でスキップできそうな部分もあるにはある
林業の遺跡と思われる人工物が
このコースは眺望が開ける処が少ない
数少ないここからは、霞んでいるが酒匂川の河口が見えていた
明神水は枯れている
やがて溶けかけの残雪が現れ、火山灰の土質はヌルヌルと登り難くなる
上写真の先に小さく人影が見えるでしょうか
登り始めに言葉を交わした彼は御年74歳のベテラン
体力勝負のガレ場等では Nori が先行したが、こんなヌカルミでは彼に追いつけない
単に歩くだけの登山だけど、テックニックも必要なのだろうな
高度が上がると岩場が多くなり、ここは今回最大の難所
岩の上に雪が残り、滑れば左に切り落ちる沢に滑落してしまう
滑りやすい道も続く
そしてなんとか3時間ほどで、箱根町の眺望!
明神ヶ岳の頂上は
残念ながら富士山は頭に雲を被っていた
写真だけ見るとのどかな光景だが、この日は 17mps の突風が吹き荒れていた
サングラスを忘れた裸眼には飛んでくる砂粒が厳しくて、あまり長居もできずに下山にかかる
帰りは登ってきた道には戻らず、やや南下する
この辺りは尾根沿いなので斜度は緩やかだ
ふと足元を見ると動物の足跡が
帰宅してから調べてみると、キツネだったようだ
柴刈り路への分岐で東へ折れて、ここから下り
下りだすとすぐに、まるでスポーツジムにいるかのような軽装の女性が「すみません」と言いながら追い越していった
「これがトレイルランニングかあ、ちと真似してみよう」と、トットットットッ くらいのペースでしばらく走ってみたら
「お、なんか俺もいけるな」なんて勘違いしてしまったけど、後になって激しく後悔することになる
今度は岩の上に何者かの糞が
←見たくない方はクリックしないでね
これも帰って調べたが、どうやら木の実を食べたイタチのもののようだ
歩き出してから 10km 地点で舗装路に出た
本来のコースはこの辺りから更に右へ折れているのだが、気付かずにここからずーっと舗装路を進むコースミス
なので再会を期待してた座るニノキンさんとは会えなかったよぉ
この舗装路は一般車両侵入禁止で、1km ほど下るとゲートを通して一般道になる
一般道になったところでドン詰まりの道を車が通るはずもなく、道の真ん中を歩いていたところ
左手の藪から ガサガサガサ っと音が
そして 「キァ」 と高く強い鳴き声が (゜Д゜;)
しばらく固まっているとまた 「キァ」
こちらを威嚇しているのか、仲間に警戒を呼び掛けているのか ・・・
そいつに聞こえるように「わかったよ」と吠えてその場を立ち去った
これも帰って調べてみると、鹿の警戒音だったようだ
さてミスコースの下り舗装路は 8km も続く
本来のコースよりも距離は長いので斜度は緩くなっているはずなんだが、それでも
下りの硬い舗装路は脚を破壊する
先ずは大腿四頭筋が死んだ
そしてチキンハートが心配から詰め込んだ重いリュックが、腰を痛めつける
「トレランの真似事なんか、しなけりゃよかった」
いつも後悔は先に立たない ・・・
トボトボ下る静かな道なのになぜか、頭の中では第九が大音量で響き渡っていた?