今までの入院って、いつも個室だったし、
今回も個室希望を出していたので、ほぼ確定気分で日曜日に入院したくちこです
が、
個室は満室、しかも、いつ空くかも未定とのこと
くちこは軽く茫然自失に・・・
くちこは、我儘で変人なので、無理、なのに
しかも、持参したお金は、たったの三千円
貴重品は極力持ち込みたくないし、
個室は、冷蔵庫もテレビも料金内だし、
自販機もコンビニも、入院費も、カード払いのつもりだったのでね。
サメ氏に札束を持って来いとlineしました
一枚千円のカードを入れないとテレビも冷蔵庫も起動しないからね。
しかも、入院計画書に、期間は一週間と
入院前に聞いていませんか?
聞いていません
普通、貴女のような治療はいつも一週間ですよ。
くちこは、更に茫然自失に
ホントにさ、
くちこの人生って落とし穴だらけなんだわ
ナースーセンターからすぐ近くの四人部屋。
ドアは常に全開です。
くちこは、廊下側のベッドで、
奥のお二人は、どう見ても・・・・癌末期???
翌々日に、空いていたもう一つの廊下側のベッドには、大腸癌の内視鏡手術の人が入院されました。
隣は部屋の洗面所、廊下向かいはトイレ ホール
カーテンを各々締め切る事がお約束みたいでした、どの部屋も。
くちこはね、
ハマグリに徹しました。
元医療従事者だと知られたくないし、
元この病院の看護師なんて、もっと知られたらマズイ・・・
だから、病気や病院についての雑談にも無言。
親しくなると面倒なことになりそうで傾聴に徹していました。
ただね、
奥のお二人、それぞれ病名も症状も違うみたいでしたが、
本当に、骨と皮でね。。。。。
何度顔を合わせても、思わず内心ギョッとしてしまうレベルでした。
お一人は、激痛に襲われ続けていてね・・・
突出痛が出ると断末魔のように叫び続ける、昼でも夜でも。
勿論、鎮痛緩和目的で麻薬を使っているみたいでした。(シールタイプ)
多分↓
デュロテップMTパッチ ワンデュロパッチ
鎮痛作用などに関与するオピオイド受容体に作用することでより強い鎮痛作用をあらわす薬
突出痛には多分・・・↓
彼女は、くちこが退院の今日、外出予定だったんです。
家には家族や親戚が集まるみたいでした。
深夜も呻き続け、朝も・・・
とっても芯の強い懐も深い素敵な人なのに。
毎日、同室の人、一人一人に唸ってごめんなさいって謝って周られます。
もう一人の窓側の方ね、
血糖値が13で意識不明で運び込まれたそうですが、
入院中もウルトラ低血糖
目標が60だったか
それ以下だとブドウ糖が注射される・・・
コンビニもシャワーもスタッフの見守りが条件みたいでした。
昨夜は、この方のすすり泣きの声で深夜目覚めたくちこです。
痛みなのか・・・
悔しさなのか・・・
測る術も無いです。
このお二人、親しくなられているみたいで、本音トークが頻回に。
くちこは、カーテンの中でただ傾聴・・・
それぞれの主治医との会話、医療スタッフとの会話、
全て勝手に傾聴。
沢山の知らなかった事を知りました。
大腸癌の手術の方も含めてみんな気さくで良い人で、
ついには、くちこもハマグリを返上して雑談に参加した次第です。
勿論、自分の職歴だけは伏せたままで。
まるで修学旅行の女子会みたいだね、と。
痛みの合間には、本当に4人で楽しい時間でした
お互い苦しいからこそ、
お互い病気であるからこそ、
本音トーク満載で、
誰も励ましたりしない、
慰めたりもしない、
まんまの今、
まんまの自分で、
まんまの気持ちを認め合う。
カーテン越しなんだけど、
肩を抱き合っているようなお付き合いでした
窓際のお二人、毎食、二時間以上かけて、食べる量はほんのわずか。
管理栄養士さんが来られて、あれこれ要望を聞かれていました。
痛みの為に絶望的になる人の為に毎日、臨床心理士の方も毎日こられてカウンセリングを。
リハビリの人も毎日。
その会話も傾聴していたくちこです。
外出をしたいから麻薬の増量を選ばなかったのだから、
この痛みは自分が選択した痛みなのだ。
そう思うと痛みに対して怖さが減り、痛みへの覚悟ができたと言われていました。
これまで個室だったから経験できなかったこと。
山のようにありました。
なんかね、このまま入院していたい、なんてね。
別れが寂しかったです。
もう、会うことが無い予感も・・・
まあ、食事は、超絶に不味かったです、前よりずっと
ここまで不味く作るのもある種才能かもと思いましたが、それでも毎回完食しました。
絶食の日々もありましたが。
ご飯に乗っているのは、娘が送ってくれた豚でんぶ、この干し肉的ふりかけに助けられて食べていました。
まあ、おやつも大量に食べていましたが
あ、
くちこのこと。
月曜日に、例の腕利きの教授が遠征して来られて、
ステント交換は上手くいきましたよ。
先ずバルーンで拡張して、前と同じステントを新しく挿入したようでした。
細胞診の結果も悪性は無かったとのことです
手術の朝、三角定規医師がやってきて、
「今日、がんばりますので、よろしくお願いします」とご挨拶に来られました。
ほう・・・
そっかあ、頑張るのは彼なんだ。
だよな、くちこは寝てるだけだもん。
そう言えば、退院する時も、
また、よろしくお願いしますとご挨拶されたくちこです。
なんかさ、いつも、会話が逆なように感じるのよね。
とにかく、
膵管の状態は改善していたけど、若干縫合部の狭窄は残っていたとのことでした。
だいたい、狭窄改善には半年位は掛かる、と三角定規医師が言っていました。
朝、胸やけすると言うと、胃切からだろうと言われました。
以下、三角定規医師の発言。
膵管ステントは三か月に一回交換なんだけど、ずっと定期的に入院手術するのは大変だから、
次回はその時の状態での判断にはなるけれど、若いから!一旦ステントを抜いて様子見にしてみましょう、とも。
これまで通りの生活で良いですよ、そのためにステントを入れたのですから。
糖尿病は内分泌ながら、膵管の状態が良くなったことで間接的に良くなったのでしょう。
逆に、膵管の状態が悪化したら、自覚症状が無くても、糖尿病の悪化が指標になるかもですね。
検査的には、膵尾部はエコーでは分かりにくいのでMRIで確認になると思います。
そのことは、また○○(医蝶)に相談してください、と。
結局、五日で退院となりました。
家に直行して、簡単に昼食を作りサメ氏と食べましたよ。
サメ氏はご満悦です
昼食後、あれこれ雑用していたら、突然ウルトラマンの胸のランプが
疲れが湧き出たのか
マッサージチェアに倒れ込んで速効眠っていました
だよねえ、
24時間、斜め向かいのナースセンターに鳴り響くコール音と、泣き声、うなり声を聴く日々だったのですから。
イヤホンで、iPhoneから音楽やラジオは聞いていたのですが。
ま、今は、復活しています
が、
明日は、一回目のワクチン接種です
そ、
人生は波