フェイスブックにも書いたけど、先週末、「ろう者から見た『多文化共生』」DVDブック公開録画に行ってきた。
本は既に読んでいて、このブログの手話聴覚障害のカテゴリーでも以前紹介している。
4人の著者並びに座談会の参加者が手話で講演、DVDブックとして発売するらしい。
手話通訳はなかったが、知識としてはほぼ既知の内容だつたので、なんとかついていけた。
もっとも興味深かったのはその人その人の手話の違いだった。
政見放送に付いている手話通訳を見ていたら、早送りされていると思われる箇所があった。
決められた時間内に情報を盛り込まなくてはならず、音声言語よりも長くなった一固まりを早送りにしたようだ。
公約として発言しているものは省略するわけにもいかず、音声言語よりわずかばかり長くなってしまったのだろう。
(同時手話通訳では音声に遅れないように省略して翻訳する場合もあるだろうが、政見放送では、情報の省略は絶対許されないだろう。つまり撮影方法は同時手話通訳ではないということですね)
その箇所は、ろう者から見て違和感を感じなかっただろうか。
例えば音声言語であれば、同一人物のしゃべりがノーマルスピードであったり早送りであったりすると、聴者としては違和感を感じてしまうだろう。
もちろん意味としては伝わるだろうけど。
そういう意味では、まあいいのかもしれないけど。
本来であれば、手話通訳の方にその尺(時間)に収まるようにもう一度やってもらうという方法がよかったのだろうが、撮影者側も手話通訳側もそういったことに慣れていなかったのだろう。
撮影者側は手話がわからなかっただろうし、手話通訳者の方にとっても「1秒短く表現してください」といった注文はそれまでにはあまりなかったとも思われるし。
政見放送とは別の話だが、政治家の手話通訳が、ろう者にとってわかりにくいという話をよく聞く。
しかし聴者にだってわかりにくいのだ。
玉虫色の発言に対して、「この人迷っていて決められない」と表現すればわかりやすいだろうが、そうはいかないだろうし。
本来は同時手話通訳の後に、政治的な専門的な知識を有する手話通訳者が、手話でポイントを解説するというふうにでもなればわかりやすいんだろうけど。
政見放送はそれに比べれば、明解なこと(調子のいいこと?)をしゃべるので手話に翻訳しやすいかもしれない。
誤解のないように一言書いておきますが、その政見放送を行なった党を批判しているわけではありませんので。
会見では引退という言葉を避け、現役にも「未練たらたら」という言葉を使われていたが、カズ選手が引退する前にやめるわけにはいかないという思いがあったのかなあ。
中山さんのゴールで真っ先に思い出すのは、1993年、ドーハでのアメリカワールドカップ予選のイラン戦、ゴールラインを割りそうなボールに追い付き、角度のないところから決めたゴール。
心が震えました。
そして、フランスワールドカップ。
骨折していた中でのジャマイカ戦でのゴールももちろん印象深いが、クロアチア戦のシュートが脳裏に焼き付いている。
中田選手からのクロスを1トラップし、強烈なシュート!
しかし、相手GKに弾かれてしまった場面だ。
その場面のことを、本人に聞いたことがある。
インタビューではなくて、プライベートな食事の場で。
1998年の何月だったか忘れたが、たまたま食事に同席させていただく機会があった。
サッカー映像の仕事はまだやったことがない頃なので、ただのミーハーな俺。
で、そのプレーのことを聞いたんだが、一連のプレーはイメージ通りだったそうだ。
イメージ通りのクロスが来て、イメージ通りのトラップ、イメージ通りの位置に転がったボールをイメージ通りにシュート。
シュートの瞬間までは完璧。
しかし、シュートはGKに阻まれた。
そこまでイメージ通りにプレーできることは、そうはないらしい。
ひょっとしたら、イメージと多少ずれていた方が、GKも読みにくくて、ゴールに結びついたのかもしれない。
そんな話をしたことを久しぶりに思い出した。
すねとかふくらはぎとか触らせてもらったんだけど、鍛え抜かれていて凄かったな~。
その時に思ったのは、本当に頭の良い人なんだなあということ。
それから14年。
中山選手の現役時代を振り返ることは、即ち、日本サッカーを振り返ること。
ジュビロでのゴールの量産、そして日韓ワールドカップでは秋田選手とともにベテランとしてチームを支え盛り上げたこと…。
本当にお疲れ様でした。
これから何をされるのか、それもとても楽しみ。
映画「アイコンタクト」では、映画を観てもらいコメントをいただきました。
とても感謝しています。
最後にコメントを紹介させていただきます。
「正直、デフリンピックという大会があり、そこに女子のサッカー日本代表が参加していたことは知りませんでした。実際の試合の様子を見ると、本当にサッカーが好きで勝ちたいという気持ちは、僕たちと同じだと感じました。彼女たちのプレーを見て元気をもらえた気がします」
とても残念です。
ACLの優勝DVDを制作した際には多くの選手にインタビュー、そしてサボーターの熱い思いに触れて…、何よりもガンバのサッカーは面白かった。
何故か、ガンバの優勝はすべて生で見ている。
ナビスコ杯、Jリーグ、天皇杯、ACL。
とにかく1年でJ1に戻ってきてほしい。