1日1日感動したことを書きたい

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人生の黄昏時だから、なおそう思います。

「協同労働」法制化 2

2008-12-23 12:09:18 | 経済指標メモ
「労使」と「協同」が果たしてそもそも字面としても成立するものなのか?
労組が主体性を失い、その存在意義を見失ってしまう一助ではないのか?
という、jojoさんのご質問について、いま思うことを書きますね。とても
難しくて、本質的なご質問であると思うので、コメントでなくこっちに書きます。

 自主管理企業の実践を見ていると、自主管理企業の生みの主体であった労働組合が、
企業を存続させることの困難と忙しさに忙殺されて、労働組合としての機能を失ってしまう
というジレンマを抱えてきたように思います。

 「自主管理企業」や「労働者協同組合」の中にも、企業体を経営する以上、「管理する者」と
「管理される者」との職務の分担があり、そこに対立も生まれてきます。また、「管理する者」と
「管理される者」との間に責任の重さの軽重もうまれ、賃金は平等でよいのかという問題も
うまれてきます。

 このような対立を、企業体としてどう保証し(そのためには自主管理企業のなかに労働組合を
つくるということも必要だと思いますが)、どう解決していくのかという問題は、自主管理企業や
労働者協同組合が、存続していく上では、決して避けては通れない問題であると思います。

 jojoさんの、「労使」と「協同」が果たしてそもそも字面としても成立するものなのか
という鋭いご指摘については、「協同」のなかにあっても生まれる「労使」の対立をどう解決していく
のかという問題が残るということ、そして、労組が主体性を失うということにつていは、自分たちの働
く職場を、自分たちで作り、運営するという責任の重さを、自主管理企業を作って人たちは、担い続け
なければならないということ、そしてその自己決定の楽しさと苦しみは、誇りを持って働くということに
おいて、とても大切なことなんだと、僕は思うのです。

 ご質問の回答になっていなければ、ごめんなんさい。

 


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2 コメント

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Unknown (jojo)
2008-12-23 12:36:28
了解、ご明察です。
ストンと胸に落ちました。
ありがとうございました。
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こちらこそ (kazenotikara)
2008-12-23 17:21:31
こちらこそ、鋭いご指摘、ありがとう
ございました。
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