1日1日感動したことを書きたい

本、音楽、映画、仕事、出会い。1日1日感動したことを書きたい。
人生の黄昏時だから、なおそう思います。

美の巨人たち  ゲルニカ

2008-01-12 22:47:02 | 美術館
「美の巨人たち」を見ました。ピカソのゲルニカに焦点を当てて、なぜ、ピカソがあの絵をモノトーンで描いたのかを追求しようとした番組でした。おもしろかったです。
 ピカソが絵から色をそぎ落としたのは、無差別爆撃によって突然日常を奪われたゲルニカの人たちの姿は、唯一ゲルニカだけの問題ではなく、現代にいきる私たちすべてに普遍的なものであるということを伝えたかったのだというのが、番組の結論だっように思います。「突然奪われる生の尊厳と日常のむなしさ」「不安」
 広島、長崎、ベトナム、カンボジア、コソボ、イラク・・・・そう、多くの人たちが、ある日突然、たった一度しかない生を奪われてきた、それが現代なのですよね。
 10年前に、バスクにある労働者協同組合の聖地、モンドラゴンを訪問したとき、マドリッドに立ち寄りました。プラド美術館にあるゴヤの「黒い絵」とソフィア王妃美術館のゲルニカの前で、動けなくなってしまったことを、番組を見ながら思いだしていました。

ウフィッツィ美術館

2008-01-12 11:54:11 | 美術館
1月3日、フィレンツェのウフィッツィ美術館に行ってきました。この時期でも、予約をしていってよかったなぁと思いました。朝の9時、予約なしの列には、すでに200人ぐらいの人が並んでいました。予約は、日本から直接電話を入れました。希望の日時と人数を言えば、予約番号を教えてもらえます。相手もゆっくりしゃべってくれるのでわりと簡単にできました。
ダヴィンチの絵、やっぱりすごかったです。受胎告知は、去年、上野で見たんだけれどその時は、5mぐらいは離れてしか見れなかった。しかし、ここでは80cmぐらいまで近づいて見れました。マリアの着ている透明なベールや床のタイル。斜めから見たときにはっきりわかる遠近法などなど、上野では味わえなかったすごさを実感することができました。