1日1日感動したことを書きたい

本、音楽、映画、仕事、出会い。1日1日感動したことを書きたい。
人生の黄昏時だから、なおそう思います。

アイヌの歴史  瀬川拓郎著 

2008-01-13 20:29:30 | 
 今日は、瀬川拓郎さんが書いた「アイヌの歴史 海と宝のノマド」という本を読みました。目から鱗、お薦めの一冊です。筆者は、「自然との共生」「平等」「平和」「縄文文化で歩みをとめてしまった人たち」という、アイヌに対する私たちの常識を相対化し、考古学の実証研究の成果をもとに、アイヌの側に視点を置いたリアルなアイヌの歴史を明らかにしていきます。  アイヌの文化やアイデンティティーは、自閉的な環境ではなく、戦争・対立・同化といった異文化との接触・関係の中で作られてきたこと、11世紀以降近代まで、宝(ワシの羽)の交易の主体として、東北からサハリン、大陸にまでアイヌの民が往来していたこと、宝をめぐる対立と格差の発生などなど、矛盾に苦しみながら前進してきたアイヌの姿がほんとうによくわかります。  そして筆者は、アイヌを辺境・周辺の民とする私たちの常識は、天皇を中心とする単一民族・単一文化という「虚構=フィクション」のなかでのみ成立するのだという鋭い指摘を行っています。世界地図を見ながら、東北、北海道、サハリン、中国大陸と広範囲に移動していたアイヌの民の姿を思い浮かべると、日本こそ辺境=周辺だったのではないかと思えるのです。  単一民族・単一文化という「虚構」の世界観から、今の私たちがどれほど自由になりえているかということを振り返る上でも、とても有益な一冊でした。



省エネナビによる家庭の省エネ

2008-01-13 15:21:04 | 自然エネルギーと省エネ
 私は、小型の風力発電を開発・販売する仕事をしています。風力発電は、地球温暖化ガスを発生しないクリーンなエネルギーですが、まだまだ価格が高くて、初期投資を回収するまでには至っていません。少しでも性能のよい風力発電機を開発して、経済的な効果と温暖化防止の両方に役立つものを、1日も早く作り出したいと思っていますが、もうすこし時間がかかりそうです。
 というわけで、地球の温暖化の防止に少しでも貢献しようと、昨年の11月から、「省エネナビ」を導入して、家庭での省エネを始めました。省エネナビは、電力使用量(kWh)のほかに、二酸化炭素(CO2)や熱量(MJ)、電気料金をリアルタイムに表示できる、非常にすぐれた省エネ支援機器です。今年は、前年度2割減の電気使用量を目指していますが、11月、12月のデーターを今日回収しました。

             月間電力消費量
          単位kwh
      2006年  2007年
    11月    421     285   68%
    12月    438     326   74%

 約30%の省エネ達成。省エネの達人の方と比べるとまだまですが、今年は、無理せずとりあえずこのペースで頑張ろうと思っています。