かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

春の雪 深山をたんと 包みなさい

2024-02-06 18:18:39 | 日記

昨日今日の全国ニュースやワイドシューを見ていると、首都圏に降った「ほんのわずかな」雪のために右往左往する話題ばかりで、北国在住者としては、お笑い番組としてみてもつまらないので、TVを消したり、取りためた録画番組を視聴するなりして報道番組の時間を代替している。

今年は、これまで年末から北海道西部や一部の山間部を除いて全般的に雪不足が報じられていて、周囲のスキー場も一部のコースを使用できないなど、温暖化や偏西風の蛇行による寒気の偏在などによりむしろ雪の降らないことを危惧していたのであり、低気圧の本州南岸移動によるいわゆる「春の雪」は、むしろ雪不足の地域にとっては「朗報」なのである。

「雪不足」によりスキー場の営業が成り立たず閉鎖するところも出てきているが、それはそれとして、日本列島の背稜部にあたる山間部に例年通りの雪を積もらすことは、春以降に溶けた雪が森の地中に少しづつ浸み込んで、山にしっかりと水を貯め込むことができるで、山の生き物はもちろん、人間生活にとってもとても大事なことなんだ。それだのに、そのような視点でとらえた報道がほとんどないので、そう意味でも昨日今日の報道は物足りない。

立春を過ぎたので、暦の上ではもう春なので、今朝当地にも降った雪も「春の雪」といっていい。真面目に俳句を続けてはいないが、これから目の前の「雪」について句をつくるのならば、歳時記の春の部をひらいて、「春の雪」、「淡雪(あわゆき)」、「斑雪(はだれゆき)」、「名残り雪」などの儚そうな季語たちを選ばないとならないのだろう。

当地に降った数センチの雪も、夕刻に窓を開けて外を見るともう六割方消えていた。

このような儚い「春の雪」は、今年はあと何度お目にかかるのだろう。あるいは、もう1度あるかないかなのかもしれない。であっても、「もっと、もっとお山には降り積もってくれ!」と内心、雪乞いをしているオイラなのである。

 

    

    今朝庭に降った雪は重そうである。梅のつぼみはしっかりと春を予感していた

     

          スズメたちは、どんなエサを探しているのだろう

 

 

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