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かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

合唱の森から天空の花園へ

2020-06-06 10:43:48 | 日記

面白山のエゾハルゼミ

これからの季節、セミたちの喧しくも気の遠くなるような大合唱の森を抜け、理想的には、ところどころに池塘と雪渓を配置したお花畑なんかがあり、展望が開けるような山域に足を踏み入れたいのだが、昨年初めて訪れた白馬から栂海新道をたどるルートのことを思い出して、白馬から雪倉、朝日、朝日から栂海新道の黒岩岳に到るエリアが、夏の北アルプスでは、そのような理想的山域だと確信している。

この山域は、併せて麓に蓮華温泉や小川温泉、祖母谷(ばばだに)温泉といった秘湯も配されているし、ルートが長いのでヒトが少なく静かな山旅ができ、今夏もどこかの温泉を繋いでこの辺りを歩こうかなと考えていたら、昨年お世話になった朝日小屋や麓の北又小屋は、今シーズンキャンプ地も含め営業を取りやめた。これまで泊まった営業小屋の中でも、朝日小屋は食事の内容から管理人のホスピタリティにいたるまで満足のいく宿だったので、今夏は、テント泊でも食事は宿でどうか、など考えていたらだめになった。

朝日小屋情報

ならば、今夏、花のシーズンは、できるだけ三密を避けながら、天空の花園を歩きたいなと考えたら、必然テント泊ということになろうが、東北なら、昨年肉離れにより敗退した飯豊連峰ぐらいしかテントをもって歩けそうなところはないではないか。吾妻や朝日、鳥海山など小屋はあるけどキャンプはできないし、早池峰や栗駒は今年はバスが走らない。意外にキャンプしながら花園をめぐる山が少なそうな気がする。それなら、また、アルプスか、ということになるが、長距離夜行バスは大丈夫かしらん。

それにしても、昨年の白馬の朝日・雪倉エリア、久々花に圧倒されたが、昨今は、「登山」よりも鳥や花の「自然観察」に重きを置くような心身の変化ゆえ、どこの天空の花園めぐりもゆっくり過ごしたいな。これからの山行計画、標準コースタイムの倍はとろう。どこにしようかな・・・

 

 

 

 


北アルプス栂海新道アヤメ平の花園

登山道に足を留めたら、360度の花園であった。花の名を数えられるだけでも、ヒオウギアヤメ、ハクサンフウロ、クルマユリ、ミヤマダイモンジソウ、ミヤマカラマツ、ウサギギク、エゾシオガマ、クロトウヒレン、オトギリソウ、ニッコウキスゲやセリ科の白い花たちの楽園であった

 

アヤメ平の花園

 

何と言っても、このヒオウギアヤメ

 

ミヤマダイモンジソウ 受粉した花柱がオレンジ色になっている。

 

 

エゾシオガマ  うっとりするようなクリーム色 

ゴマノハグサ科コゴメグサ属というシオガマの仲間は、姿かたちも複雑でうつくしい。

 

 

クルマユリ

 

 

ピンクが美しいハクサンフウロ

 

 

アヤメの中にぽつんとウサギギク 葉っぱは見えないが柔らかなウサギのお耳

 

 

おしべが長くてかわいいオトギリソウ

 

 

 

 

 

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