遊びをせんとや

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成人式の付け下げを丸染めに出してみる

2024-01-16 07:39:22 | 着物
私の成人式の時に親に「着物を作るか、ヨーロッパに行く旅費を出すかどちらか」と迫られた。
大学3回生の頃、友人はヨーロッパに旅していた。誘われたけれど、なんだか気が進まなかった。その頃。
自信がなかったのかな?
勤めてからはバンバン外国旅行には行くようになったし、個人旅行にはまっていくから何だかであるが。
そして着物を作ってもらうことにした。
振袖は何だかだったので、付け下げにすることにした。
その頃、冬はスキーで真っ黒だった。夏は夏で地黒で真っ黒だった。
デパートの呉服売り場で「これしか似合いません。」とビビッドなオレンジの付け下げを進められるままに仕立てた。

それから成人式、仕事で一度、お正月の3回程、娘が最近一度、着たっきりでしまっていた。
それに合わせて袖丈の少し長い長襦袢も誂えた。

実家からその着物を持ち帰り、どうした物かと思案した年末。
このままでは自分は着ない。売るにも二足三文。娘はこのような色はもう着ないと言う。
幸い、胴裏も全く痛んでいない。少し袖にかすかにボールペンのシミがある。目立たない。
思い切って丸染めに出すことにした。

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着物の行末  - 遊びをせんとや

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例の一度リサイクル着物を見てもらったところに年末持ち込む。
丸染めで33,000円。結構いいお値段である。
でも自分のサイズにピッタリだし、生地じたいは気に入っている。色が変われば着る気はある。
小豆茶のような濃い色に染めてもらおうと思った。

連絡があり、色見本が来ているので決めて欲しいとのこと。

いくつかの色の候補が上がっているが、小さい生地では解らないので、それに似た反物を顏の横に当ててみる。
好きな色と似あう色が違うのは自分では充分解っている。

オレンジの付箋の貼ってある、一番のこんな色に染まるだろうと言うおススメの色にする。
反物を当てたら一番落ち着いた。

模様の白地は返って濃く染まるだろうと。金箔、金糸は少し暗くなる程度、刺繍糸は染まる。
当然、八掛、胴裏も染まる。ほんの少しサイズが縮むそうだが出来るだけ伸ばしてくれるそうだ。元のサイズを計ってくれる。
自分のサイズが解っていなかったので私もサイズをメモする。付け下げなので裄はやはりかなり長い。

全体が染まれば、どんな風に仕上がってくるかすごく興味深々。
出来上がりは3月中旬。3月半ばに南座の歌舞伎に行くので出来たらそれに間に合わせてもらうように頼んだ。

思えば、こんな風に日本全国私たちくらいの年齢の人は悩んでいると思う。幸い、私はすごく着物の数が少なく、親も本当に持ってなかった。それでも無碍に捨ててしまうのは気持ちが萎える。

昨日の夕食は久しぶりに洋食が食べたかったので銀鮭のバター焼き。玉ねぎ、人参、マッシュルーム、ジャガイモのクリームスープ。
サニーレタス、キュウリのフレンチドレッシングサラダ。シンプルに。




 


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