遊びをせんとや

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おもしろがりながら楽しみたい。
人は「遊びをせんとや生まれけん」です。

欲望と言う名の電車 ~アメリカの超しかた~

2019-01-28 06:45:45 | ブックリスト
なんだか年末から村上春樹をさっと読むと

フィッチェジェラルドのグレートギャツビーを読んでみようと思った。

こういう時は深く考えないですぐに読む。当然村上春樹訳。

こんな話だったんだ。

でDVDで映画も観る。

当然、ミアファローがデイジー演ったやつね。昔の。
ロバートレッドフォードがギャツビー。

ミアのデイジーって本当に原作通りで感心する。

年越しに新聞で読んだ桜庭一樹の文章で、キャッチャーインザライを村上春樹訳で読む。

ふーむ。アメリカってなー。と考える。

次に読んでみたいのはこれも桜庭さんのお勧め、「欲望と言う名の電車」

エリザベステーラーで映画になったやつと思っていたら、ヴィヴィアンリーだった。
テネシーウィリアムズの戯曲だそうだ。

南部出身の主人公と義理の弟の確執。

そこには南部の根強い人種差別意識がある。ということで
家のどこかにビデオがあるはずだ。

ダンナが探し当ててDVDデッキからビデオデッキに、配線を替える。
Amazonプライムで観ようと思ってもネット環境がいまいち。

白黒のあまりいい画面とは言えなかったけれど観る。

マーロンブランドが若い❗

ヴィヴィアンリーは風と共に去りぬでオスカーを取った何年かあと。



助演男優賞を取ったミッチ役のカール・マルデン

 

妹役のキムハンターもこの作品で助演女優賞を取る。



南部の町から落ちぶれてやってきた姉。頼ったのはただ一人の肉親の妹
妹が住んでいるのは、同じ南部でもフレンチクオーターと言われている下町。
映画でも舞台でも様になる下町風景。
フレンチクオーター?ニュー・オリンズ?
 
私としては、フレンチってなんでついてるの?
南部なのに人種差別がそんなに露骨でもない。なんで?

となった。

家族で日曜日にベトナム料理を食べに行ったときにその話になった。



話は飛ぶがここ「インドシナ」という名前のベトナム料理屋さん。
お昼のコースを食べたのだけれど、とてもあっさりして野菜が多くヘルシー。











店内のインテリアも素敵。




出てきたはす茶がおいしい!


ここで、フレンチなん?と聞くと旦那と娘に「お母さん世界史勉強してないん?」と言われた。
うん、世界史はとっても難しかった。そんなアメリカの入植の歴史なんてやらないし。

娘曰く、ニューオリンズはフランス人が入植したところだから文化もフランス風やし、他の人種に対しても差別意識が薄かったんだそうだ。
ということを説明してくれる。大学でアメリカ文学史の授業を取って面白かったそうだ。
旦那も「だからイージーライダーも他の州に入ったところで撃ち殺されたやろ。」という。

私にっては「はー?!」って感じ。

アメリカ大陸に最初に入植したヨーロッパの国によって、文化が違う。そうなんだ。

アメリカっていう国はつくづく大変だ。

話は「欲望~」に戻って。

最後の結末はとっても後味のいいものでないけれど、戯曲としてはとてもよくできている。

でも、なんだか「ブルージャスミン」はこの焼き直し?

と思った。そうなんだ。きっと。ケイト・ブランシェット演じたジャスミンも妹に会いに行く。

現代のブランチ・デュボアなんだ。

テネシーウイリアムズ、ガラスの動物園も読んでみよう。

後日、娘がラインでその授業のノートを送ってくれるが、教科書も見つかった。
ちょっと勉強してみよう。






ボヘミアンラプソディー  リベンジ

2019-01-27 08:17:27 | 舞台、映画、DVD
週末、大きな仕事が一段落

職場で軽い打ち上げ

土曜日、娘が帰ってくる。一緒に近くの映画館へボヘミアンラプソディー応援上映に行こうと誘われる。
応援上映だから一人では行きにくいということで。なんだかという感じ。



これは11月の封切り後すぐに行った時の写真。

午前中、職場に行って、月曜日の出張の準備

前日にパスタとスパークリングワインをたらふく飲んだので、
お昼は抜き。

梅田でイニシャルを入れてもらった待望のバックを受け取る。

デパ地下でラ・カンパーニュのケーキと西利のカブとなすびのお漬物を買う。

午後3時前に帰宅、紅茶とケーキのお茶タイム



手前のクレープミルフィーユを食べる。甘いものはどうでもいい私でも甘味を抑えたラ・カンパーニュのケーキは
絶品。

娘はお勧めフルーツタルト

歩いて映画館に行く途中でなんと雪!


映画館は満席!始まる前にランニング着た太目のお兄ちゃんが「みなさーん、では拍手の練習」とか「立つときは隣の人に一声かけて」
とか「歌ってもいいけれどおしゃべりは禁止です。」とかちょっと矛盾を含んだ注意をコミカルに説明する。

2回目や3回目の人が多かった。当たり前か。

私は最初から「立たないよ。」と宣言。

改めて観るこの作品はやっぱり映画としてもよくできている。
弁護士のマイアミが人気のようで出てきたら「マイアミ」と声が飛ぶ。

ライブエイドからはやっぱり涙、涙。
「お母さん、ほんまにリアルタイムで観ーひんかったん?」と聞かれて。
「うん、だってその頃は仕事が忙しくて、演劇に夢中になっていたころやからなー」
1985年7月14日、きっと学期末の忙しさでへとへとだったと思う。


ライブエイドは総立ち。だけれど歌声はあんまり、大きくなく、とってもお行儀のいい応援上映でした。

聞くところによると南の方や成田の映画館はすごいことになっているらしい。

外に出るとイルミネーションに雪、突風





ホテルの壁に映り込んだ観覧車。



なんか飛んでこない前に早々に家にたどり着き
夕食後、なぜにかヴィヴィアン・リー主演の「欲望と言う名の電車」をなんとビデオで鑑賞。







顔見世雑感 その③

2019-01-23 20:06:04 | 歌舞伎
今年の南座の顔見世は開場記念のために2か月続き

12月は上方色の強い演目

お目当ては昼の部の仁左衛門の「いがみの権太」通称すし屋



仁左衛門のいがみの権太、さすが
悪役でも魅力的

でも御年71歳。少し痩せてきはったのが気になる。

この幕でもう一つの親子三代共演がなされたのである。
高麗屋だけでなく上方松嶋屋三代、仁左衛門、孝太郎、千之助

孝太郎の若葉の内待



孝太郎の息子千之助弱冠18歳


けなげに小金吾を演じて素敵でした。
容姿、声ともに可憐で達者でした。

20代手前これから楽しみな役者さんがまた一人。



三社祭

鷹之助さんの悪玉で善玉を演じてました。

この踊りなかなか難しいと思う。観たの初めてかも。



きびきびと達者な躍りを披露してました。

愛之助の弁天小僧はなかなか仁にあっていて良かったです。

台詞回しがよくなったような気がします。

日本駄右衛門役の芝翫さん貫禄でした。 
役としてはばの広さを感じました。

もうそういう年なんだ。

昼の部の仁左衛門、時蔵のじいさんばあさんも観たかったけれど

ことしは沢山観たのでこれにて千秋楽で。

ホントにこの日、楽でした。

顔見世雑感 その②

2019-01-22 06:40:16 | 歌舞伎
11月顔見世夜の部

夜までに時間があるので京都で遊ぼうと言うことになり、以前から行きたかったコーヒー屋さんへ

市川珈琲屋



ここのフルーツサンドを一度食べてみたかった。


友達のミックスサンドと半分ずつ。

どちらも美味しかった。

店内は町家を改造したいい感じです。結構広いけれど
並んでます。



そのあと、泉屋博古館へ

果物野菜展

金属で作った葡萄



お庭の紅葉が美しい。

南座の前まで戻ってきたらまだ時間が早かったので前のレストラン菊水の2階でお茶



レトロな珈琲カップ

ここの2階から眺める南座のまねきがまた格別。
昔から変わらない。

開場前にもう沢山の人が並んでる。顔見世は入れ替え時間が少ししかないので
人混みがごった返す。それをやり過ごして、ゆっくり劇場へ。

今回もとってもいいお席。

序幕の寿曽我の対面

うーむあんまり印象に残ってない。

続いて口上、お定まり。

お目当て、勧進帳。

これが良かった。何が良かったって幸四郎の弁慶が良かった。
つい最近、松竹座で観た時より一段と凄みが増していた。
白鴎の冨樫も心配だったけど良かったし。

義経の染五郎。まだ13歳でこの役は難しい。
判官、御手をのところに独特の空気感が出せない。
この人の口跡が単調。でもまだ13歳。

本当は歌舞伎の世界では10代は難しい年代だと言われている。
声変わりの時期だからね。

最後の雁のたより、鴈治郎はん頑張ってました。いま一番油乗ってる時期やね。

壱太郎はんもいい女方になりはった。見てて安心感がある。

今回昼夜とも頑張ってたのは秀太郎さん。一時あれっ?て、思うこともあったけど
この人のしかできない役ってものがあるような気がする。見た目もきれいだし。

なのはともあれ幸四郎さんおめでとう。

ライ麦畑の反逆児  一人ぼっちのサリンジャー 

2019-01-20 09:55:55 | 舞台、映画、DVD
土曜日に映画を観に行くことが多い。

マリア・カラスの映画は良かった。
バスキアの映画は香雪美術館に行った後で観に行ったので寝た。
シネリーブルの座席の椅子が高すぎたのか、、、。

サリンジャーの映画。生誕100周年だそうだ。

サリンジャーは91歳まで生きたので亡くなってほんの9年。

映画嫌いのサリンジャーだったから自分の人生が映画になるのは
お墓の下できっとすごく怒っているだろうな。

でも映画としてはとてもよくできたいたと思う。




主役のニコラス・ホルトも頑張っていたが、29歳で演じていたので20歳~40歳代のサリンジャーは無理なく演じられたけれどね。

もう少しハンフリーボガードのような顔だったと思う。いわゆる癖のある顔。

この映画を支えたのは2人のわき役
サリンジャーが通うコロンビア大学の教師で編集長のウィット・バーネット役の
ケビン・スペイシー
色々セクハラ事件もあるけれど芝居は上手い!
この人が出ていなかったらこの映画はこんなに映画としてよくなかった。



    

サリンジャーは聴講生としてコロンビア大学でこの人の授業を受けていたみたい。
単位取得は目的ではない。

それと最近オーシャンズ8にもなんだか普通の主婦みたいな顔で出ていた。売れっ子サラ・ポールセン
ニューヨーカーの編集者ドロシー・オールディング



この人、キャロルにも出ていた。髪型やメイクを変えるとまるで別人になるのは生粋の役者だから。
実生活でも同性愛者のようです。

この冬、なんだかアメリカ近代文学ってな感じで読み始めたサリンジャーの「ライ麦畑で捕まえて」
大学の時に読み始めたんだけど、どこが面白いのか、どこがいいのかちっともわからなかった。

で、5分の1くらいでとん挫していたのだけれど、2003年に村上春樹訳が出た。

最近桜庭一樹が新聞で「サリンジャーの『ライ麦』は自らの第二次世界大戦で過酷な体験から書かれたものである。
『子供が崖から落ちそうになっているのを捕まえる役をやりたい。』という一説から、『ライ麦畑で捕まえて』という題名になった。」という話を読んで、「そうなんだ『ライ麦』ってアメリカの『人間失格』のような話で、しかもすごく面白くない。」と思っていたけれど「一つの反戦物語なんだ。」と思い直しでこの冬、本腰を入れて村上訳を読んだ。
まず、本棚を探してもないので娘が持って行ったことが判明。返してもらって読む。
最後の4分の1くらいからがぜん面白くなりだした。

「ライ麦」を直前に読んでいたのでこの映画もより楽しめたと思った。

読んでから、ハードカバーの村上春樹訳も我が家で見つかる。

この映画も紛れもなく反戦映画だった。








顔見世雑感 その①

2019-01-14 16:07:32 | 歌舞伎
11月、いよいよ、南座再開。

久しぶりにマネキが上がる。

かれこれ40年以上前から京都のこのマネキがあがったら感慨深く見に行っていたもんだ。

子育ての時こそブランクがあるが、40年以上、歌舞伎を観続けていたら、なんだか感無量。

先代辰之助に始まって、勘三郎、坂東三津五郎 色々な役者さんが若くして亡くなって本当に惜しいと思った時もあるけれど
今、この時代、又、歌舞伎役者の層が厚くなって、観ていて面白い時代になってきたと思う。

今回は東の歌舞伎座開場に続いて南座の新装開場。

西の入り口の阿国歌舞伎発祥の地の石塔



正面



    


正面玄関を入ってのレトロな感じのロビー。照明と白い壁や天井が美しい。



内部の煌びやかさは変わらずでよりくっきりした感じ。



高麗屋三代の襲名披露のお祝い幕



ロビーに飾ってあった下絵。



南座顔見世ならではの贔屓筋からの竹馬



何もかもあまり変わっていない。きれいに磨き上げられて帰ってきた。
座席の前との隙間が少し広くなって見やすくなったような気がする。

今回は張り込んで、1等席。前から5番目。
西のブロックだからより見やすい。

今回の昼の部のメインは高麗屋親子の連獅子もさることながら、仁左衛門だった。
仁左衛門の芝居をこれから目に焼き付けておこうと奮発した。

連獅子は子獅子はまだまだ、なんせ、まだ13歳中2だもんね。これからだね。

仁左衛門の亀屋忠兵衛

本当にあかんたれなんだけど、仁左衛門はそんなあかんたれのキャラクターを何とも魅力的に仕上げて観る者を納得させる。
上方のつっころばしの神髄。

でも私、ここで忠兵衛が封印を切っている間、居眠りをしてしまった。
気が付いたら小判がザラザラ畳に落ちていた。

あかん、やっぱり顔見世は十分休養してから観にこなくちゃ。
決して、仁左衛門の演技が退屈というわけではない。

この上方つっころばし、幸四郎も好きみたいだけど、雁治郎と仁左衛門が今のところダントツで上手い。

昼の部最後は鈴ヶ森

これも本当に大した芝居ではないけれど、名セリフが聞かせどころ。
でも白鴎さん、プロンプついてました。

夜の部と12月も昼の部を観たんだけれど、愛之助が頑張ってた。

夜の部も楽しみ。







いつもの年越し

2019-01-05 20:57:25 | 日々のあれこれ
なんだかすごく忙しかって、気がついたら年が改まっていた。という感じ。

昨年春に職場を変わったのでなんだかとても忙しい1年だった。

秋から土日にほとんど休みがなくなった。南座の顔見世とかは観に行ったけど。3回も。
あとはひたすら、パソコンとにらめっこか数字を見てた。午後から少し、スーパーや本屋へ行く程度。

なんだかだんだんおかしくなった。

これって軽いうつだったかも、、、。

今年の年末はでも早い目におせちに取り掛かった。
27日午前中、出張があって午後から帰宅。腰に激痛が走る。
風邪が腰に来たみたい。少し、だらける。
28日の夕刻に気の張る面接があって、、、。

28日の夜に「そうだ。よっこいしょ」って感じで黒豆を漬ける。
乾燥どんこシイタケを漬ける。

今年は数の子の量を減らし、しかも塩抜きした冷凍の国産を生協で注文。

ここ、少し手抜き。
29日に大方の物は作ってしまう。お煮しめなど早いようだけどこれぐらい前の方が味が染みて美味しいような気がする。

今年のレシピは 2019ミセス1月号 
このレシピは実用的でオーソドックスで「きっと美味しいはず。」とピンときた。
予想通り、酢レンコンや人参の煮しめ、エビ、栗きんとん、田作りなどまあまあ及第点だと思う。

失敗だったのはこんにゃく、炒り煮にしたらほとんど味がしなかった。

黒豆やどんこしいたけは味が安定したと思う。

29日に頑張ったので30日は旦那と掃除をして、お飾りをしてなんだか大晦日予備日って感じで余裕ができた。
今年のお花は手抜き、でも年末のポインセチアと庭の南天とスーパーで見つけた10本1500円の赤のチューリップを生かす。



          

鏡モチも思い切って極小で。だって食べないんだもん、いっつも。


31日の朝に大根なます、たたきごぼうなど作る。



31日に午前中に旦那の実家に持っていく。

30日の夜に帰省した娘が買ってあった冷凍パイシートとありあわせで31日のお昼に作ったキッシュ。



美味しかった。

夕刻、「エビの天ぷら」という息子のリクエストで天ぷら蕎麦。
これがまた、めんどくさいけど揚げないと年が越せない。

私はキッシュを食べた。

そのあと、お重詰め。



    

でも年末、年始は少し体調悪かったような気がする。

3日午前中出勤。たった一人で仕事。
4日発出。

やっと今日くらいで疲れが取れたみたい。やれやれ。