遊びをせんとや

毎日できるだけアンテナを張って
おもしろがりながら楽しみたい。
人は「遊びをせんとや生まれけん」です。

南北の世界感 ~南座 東海道四谷怪談~

2019-09-22 21:40:29 | 歌舞伎
後半三連休。

幸い、秋らしいお天気。

しかも雨なんとか降らない。

初日午前中はゆっくり起きて朝日新聞の書評欄に眼を通し
読みたい本を探したり、だらだらすごす。

ネットでたつるんの自伝が出たのを知ったのでさっそくそれを手にいれなければ。

お昼は眼科に検査に行ったダンナと待ち合わせてかねてより行きたかったピザ屋へ。

これが失敗。美味しかったんだけど私らシニアには量多い、体重ふえる。
いいことなかったです。二人とも次の日の体重が600グラムずつ増えていたのには笑った。


午後から校外学習の下見で四天王寺界隈へ。

茶臼山古戦場など真田幸村関連が充実してた。

で二日目今日は久しぶりの歌舞伎鑑賞
南座 東海道四谷怪談 



まずはお弁当をこさえました。
昨日の轍を踏まずで残り物で全て賄う。



タラコおにぎりを冷凍ご飯で。冷凍豚カツ。昨日の残りのヒラマサのお刺身の鮓〆
胡瓜の塩揉み、昨日の青菜のおひたしの残り物、ブロッコリー、オリーブ、アボガト。全て残り物か瓶詰め。
すだちの輪切りを乗せて出来上がり。獺祭の小瓶をタイミング良く頂いたので切り子のぐい飲みを持参。

本日の南座の席はなんと花道七三のほぼ横、前から6番目下手から6番目


こんな席は久しぶり

お芝居は鶴屋南北の東海道四谷怪談の通し狂言

通し狂言じたい、関西では珍しい。

「四谷怪談」は昭和63年に中座で中村勘三郎が演じて以来26年ぶりだそうだ。

私、この勘三郎のお岩を絶対見ている。ほんのり、記憶がある。

今回、意外にと言っては失礼だが、伊右衛門を演じた愛之助が良かった。
この人、勧善懲悪の善人の主役だと長丁場になると私、なんだか飽きるのです。
手順だけ追っているような感じがして、最後の方になると性根を感じなくなる。
「鯉つかみ」の時にそう感じた。戯曲のせいかもしれないけれど、
愛之助の主役の時はなんだかそう感じた。世界感が最後までひっぱれないんだろうなと思ってた。

今回の伊右衛門の場合は南北の奇想天外の「どないなっとんねんこいつは?」っていう人物なので、
結構淡々と演じてちょうど色悪になっていて良かった。

最後まで色気が抜けてなくて、なんとなく役の性根が伝わってきた。
仁左衛門に似てきたなーと思った。

当然、七之助はさすがに最後まで体力在りますって感じで、凄い早変わりもあるのに少しの乱れもないくらい平気。
最後までグイグイ観客を引っ張っていく。この人も吸引力はさすがに凄い。

そこへ中車。上手くなりました。ただ、歳いったなと感じた。もう53歳なんだ。
枯れてきた感じは否めない。
もう少し、脂ぎってやってほしかった。

この3人のアンサンブルに上手い具合に壱太郎さんが絡み、いい感じにまとまっていた。


これはお定まり暗闇のだんまりの舞台。

久しぶりにセリフのやり取りと歌舞伎の様式美に彩られた芝居を観た。
最後まで飽きさせなかった。

でもいかんせん、暗い。
江戸時代には仮名手本忠臣蔵の一部として2日間に分けて上演されたいたそうだ。
それもわかる気がするが、それも観ていてしんどいかな?

七之助さんは、私としては、真女方として演って欲しいんだけれど、何せ、若い立ち役もいい。
器用で上手い。
でも上手さといい、気品といい、やっぱり玉三郎の後を継ぐのはこの人だね。

顔見世、仁左衛門の大星由良助、千之助の力弥が観たい。壱太郎の雪姫も観たいなー。


南北は江戸時代の最後に世の中に起こった奇怪な事件を上手くミックスしてお芝居にした人。
その昔、新橋演舞場で観た玉三郎と仁左衛門(そのころは孝夫)の桜姫東文章も荒唐無稽だけど、芝居としてすごく
エネルギッシュで面白かった。






仁和寺パーク  秋の特別拝観

2019-09-18 22:57:33 | 美術館、博物館
カテゴリーをどうしようかと思った。

でもはっぱり美術館、博物館かな?
寺社仏閣というカテゴリーを作らないと、、、。

行ってきました。仁和寺。


ここは私は二度目。以前は妙心寺を訪れるついでに失礼ながら御殿のお庭だけ拝見しましたが、今回は観音堂の観音様を含め、
神将28体一挙公開ということで勇んで行きました。

ボランティアさんの説明もあって、とっても楽しかったです。

大きな境内の中にレストランもあり、お昼を挟んで観覧することが可能なのも魅力。

金堂と経蔵の中身も見せてくれました。

金堂の中のご本尊は江戸時代に作られた物で、平安時代の初代は宝物館にあってこれも春と秋しか観れません。


観音堂でボランテイァさんのお話から、風神像には四本の手指と二本の足の指しかないとか、それぞれ東西南北、上下を表す、雷神像は
手指が三本だから現在、過去、未来を表しているとか、仁和寺を最初に作った光孝天皇は55歳で即位したが、いやいやで、御所のなかで自炊していて天井が煤で真っ黒だったとか、興味深いお話を聞けた。


写真が当然撮れないので、御殿に展示されたスクリーンから。

雷神像



風神像



つい最近、京博で観た孔雀明王像


千手観音像


最近、気になる迦楼羅像はインドの神話から由来されたということ。
「ガルーダ」と言われる。
そうだったんだ!

少し、話は逸れるが、興福寺の迦楼羅立像


蓮華法院(三十三間堂)の迦楼羅立像


平安時代作、かっこいい!

仁和寺 江戸時代作


手前に雷神像があるのは東京の国立博物館に貸し出されていた時。

この像を観ていると画像情報がほとんどない、この時代に凄い想像力だなと感心する。
時代が下れば、羽が付いたりして天使みたいだ。

今回の観音様の公開は観音堂修復落慶記念だそうだ。

御殿の茅葺屋根の修復も行っている。


天皇の御座所


黒書院

堂本印象さん作の水墨です。

金堂、経蔵の中身まで見せてくださって今回大判振舞です。

観音堂と御殿の共通チケットは1300円とお高かったのですが、金堂はそれに600円別に要ります。
でもこんなお土産ももらえました。


五重塔も美しいし、経蔵の屋根に乗ってる12万年生きているという仙人のしゃちほこも観れたし、
京都の北は日差しは強くても木陰は涼しく爽やかに半日遊べました。















フィンランドの至宝 ルート・ブリュック

2019-09-17 06:34:07 | 美術館、博物館
東洋陶磁美術館でフィンランド展を観た時に一番心に残ったのはこの人

ルート・ブリュック


9月初めの日曜日は京都の清水寺などの展覧会を観に行こうと思ったけど
すでに前日に前売り券も売り切れ、モーニングは1300円、午前中は1600円とやたらお高い。

で、高温。展覧会場によっては整理券を配布しているようだ。
最終日、しかも、展覧会最終日、並ぶのは必至。

で、もっと簡単に行ける伊丹市立美術館へ行こうということになった。

初期の作品群が一番好きかも。
鳥シリーズ


ヴェネチアシリーズ


何とも言えない色。釉薬独特の淡い色が溶け合って、わざと古色蒼然とした色に仕上げている場合もある。

2階の入り口も素敵


もともと建築家になりたかったけれど、お兄さんに反対されて、イラストレーターに、その後、陶工アラビア製陶所へ。

そこで花開く陶板。

そして、この人、建築家になりたかっただけあって、モジュールが気になるらしい。

レゴブロックのような作品に。
これも色が美しい。



そして最後は


フィンランド大統領私邸の壁に飾られた流氷(写真ネットからお借りしました)



すごいです。偉大なる芸術家です。

お父さんが蝶々の収集家だったそうなので
蝶の作品もたくさんあります。



この作品も写真には撮れなかったので、朝日新聞社さんのネットからお借りしました

お昼はお定まり白雪酒造で軽ワンプレートランチとビール飲み比べ。





この日も素敵な色に圧倒された幸せな1日でした。








花洛庵(野口家住宅) 日本の色ワールド 

2019-09-16 08:56:38 | 美術館、博物館
半月ぶりの京都

昨日はまた、すごーく暑い日だったけれど、湿度が低くて、日陰はひんやりといった天気。

今日までの開催だったので、勇んで出かけた。

烏丸から少し西へ行ったところ。花洛庵、野口家住宅。



日本各地の自然史博物館と提携して、文化と自然の出会い、日本の色の発祥と言った感じの展覧会。

要するに自然から生まれた日本の色展。
場所は野口家住宅、野口家は代々の呉服商。この家は伏見にあった小堀遠州宅を買い取り移築された。(明治時代)
今、奇しくも小堀遠州が主人公の話 葉室麟さんの「孤篷のひと」を読んでいる最中だったので、呼ばれてる気がした。



小堀遠州の茶室に何故か日本カモシカのはく製









虫、

蝶、








ガラスケースに入った羊歯、苔類もある。きれいだった。盆栽みたい。


植物染色


日本の丹頂鶴からの絵柄


お蚕さん


当然、岩絵の具


なんと、日本人は自然から豊かな色を採取したのか。

帰りに久しぶりに河原町のBAL(昔のイメージと違ってた。大人のマーケットに変身、地下に丸善もある)により、かねてよりの懸案事項だった小さなガラスの器を購入。

連休中日は少し半月盆でも出し、おしゃれに夕食。でもサンマの塩焼きと豆腐の味噌汁だけどね。










ワンスアポンアタイム...

2019-09-14 17:48:56 | 舞台、映画、DVD
観ました!
先週。


ワンスアポンアタイムインハリウッド

3時間近い長丁場ながらすっごく面白かった。

のっけからディカプリオが情けなくブラッドピットの肩に顔をうずめながら泣くのが可愛い。

ここは、ディカプリオの捨て身の演技が光る。

「ん?これ誰だっけ?」と凄さを感じるのはそうかー私の好きなアル・パチーノね。


そして天才子役ジュリア・バターズ


すごくかわいいです。

私はほぼリアルタイム。1970年は小学校6年生。

思春期に過ごした時代はアメリカ映画ハリウッドの黄金期と重なる。
不評だったらしいけど、すっごいデフォルメしたブルース・リー


こんな「感じ」だった。

そして1969年の8月の暑さの中ディカプリオが家に帰ってミキサーだ大量に飲むのは
砕けた氷の浮いたマルガリータ。わかるわー、これそのままミキサーグラス(そういうそうだ)を持って飲みまくる。


ハイボール持った写真しか見つからなかったけど。


この場面が妙に私のツボにはまった。夏の蒸し暑さ象徴するマルガリータ。

かのシャロン・テート事件のことはうっすらと知っていたけど、一応、ウイキペディアで概要を再度おさらいしていった。
シャロン・テートにそっくりなマーゴット・ロビー

何とも浮かれた1970年代の時代を体現していた。
あの頃のヒッピー文化はいったいなんだったんだろう?

結局この結末はタランティーノ監督の優しさなんだな。古き良き時代に対しるオマージュ。

ある新聞の映画評にこの結末に対する、すこぶる外れた評が掲載されていたのが、呆れた。
素人でもわかるのに。

なんにせよ、楽しめる映画でした。







身体のメンテナンス

2019-09-08 05:17:05 | 日々のあれこれ
9月です。

でも暑いです。

仕事場は最上階、容赦なく照り付ける太陽熱。

デスクワークは冷房ガンガンの部屋なので、限りなく寒暖差が半端ない。

まるでストーブを焚いているような暑さ。

炎天下での練習も始まった。

これも半端ない。若い頃と同じようにやっていると
くらくらっとして後が大変なので、、、。早々と日陰に入る。


駆け込むように週末。

8か月ぶりに歯科医で歯のお掃除。
いつもは空いている歯科医がなんだか虫歯の人がちらほら。

これが、また、口を開けているのがしんどい。

こういう時に年齢を感じる。もー開けている時間が長いとしんどいのだ。

歯が空き空きになったところで、ホームドクターのところへ
人間ドッグの結果と自分でつけたエクセルの血圧表を持って行く。

血圧下がりました。だんだん、下がっていく。上は120くらい、下が80台。

この調子だと薬はいらないでしょうとのこと。

診療所で計ると130、80くらい。
週末の病院は混んだました。40℃越えの熱がある人もいる。
みんなこの暑さでグロッキー気味なんだ。

で、早々に帰ってお昼。



さっぱりしたものしか口に入らない。
最後に残った御素麺にオクラ、トマト、パックの三杯酢につけたもずくをそのまま投入、スダチの輪切り
そこで素麺つゆをぶっかけにしようと思ったら冷蔵庫にない。
そこで冷凍した出し汁に薄口醤油、みりんをそのまま混ぜて投入。

ものすごくさっぱりした昼食になりました。

夜はとんかつしたけどね。

今朝、久しぶりに血圧、下が80切りました。


スタートダッシュで息切れ

2019-09-02 06:37:10 | 日々のあれこれ
第2ラウンド開始

早々に授業時間も増え、残暑と湿度の高さ、職業環境の悪さでやられました。

2日目くらいから息切れ。

血圧計を購入し、朝、晩計る。少しずつ下がってきている。

でも「あー今日は疲れたなー」の夕方はまた下の数値があがる。
なかなか下の数値が80を切らない。

晩御飯食べて、お酒飲んだ、お風呂に入ったあとだと異常に下がる。

私の本当の血圧はどうなんだ?

ネットで調べたら夜間は下がるのは当たり前らしい。

人間ドッグの結果も来て、血液検査の数値は悪くない。

はっきり言って加齢ですね。無理しないでボチボチ行こうと思いながら
スタートダッシュでいくつものプロジェクトを回そうとする。
これがあかんねんなー。息継ぎできなくて、窒息感がある。

日曜の朝、血圧測定一覧表作りました。
来週の土曜日はまたホームドクターに診てもらいます。



6月に漬けた我が家の梅酒、飲み頃になりました。
今年は納戸で一気に熟成させたから
なかなかの色あい。でも少し酸っぱかった。
砂糖が少なかったか梅が多かったか。


こんなことも楽しみ。