遊びをせんとや

毎日できるだけアンテナを張って
おもしろがりながら楽しみたい。
人は「遊びをせんとや生まれけん」です。

現代の工房

2019-07-30 06:46:00 | 日々のあれこれ
京アニ、、、。

痛ましい事件だった。

知り合いで「どうしてもアニメーターになりたい」と専門学校を卒業して勤め始めたはず。
もしや、、、。と思い。ラインを入れる。「元気?」

すぐに「元気です!」と返信。
あー良かったと思う。

ラインには
この春に念願かなってアニメの会社に就職できたが、あまりに仕事がきつくて
精神的にまいったこと。
週1回の休みしかないこと。
同じ専門学校の先輩で京アニに勤めた子がいること。

などが綴られていた。

この子はもともと絵が上手かったし、独学でパソコン技術も身につけていたが、
それでも専門学校ですごい授業を受けて自分の腕前をブラッシュアップしていった努力家だ。
一度スケッチブック持参で訪れ、説明してくれた。そんな風に鍛えられるんだと感心した。

今回、あの事件でどれだけのアニメの腕前を持っている子が亡くなったと思うと本当に悲しい。

思えば、現代のアニメーション会社は一つの絵画工房なんだなと思った。

ダビンチが工房を持ち弟子を使って制作したり、
狩野派絵師が工房を持っていたこととあんまり変わりがないような気がした。

そこには無名に近い絵師たちがたくさんいたと思う。

コツコツと努力を重ねてきた人。
もともと凄腕の天才肌の人。

きっと煌めくぐらいの才能が一度に失われてしまったことは、言葉を失う。

アニメが日本の誇りある文化であるにとして世界に認められ、広まっている。


ご冥福をお祈りします。




レオナルド・ダ・ヴィンチ 上下 ~私の夏の課題図書②~

2019-07-28 08:23:08 | ブックリスト
ということで、ダヴィンチである。



これは本屋に並んで随分考えてから購入。

例の自画像のために、なんだか、気難しい性格に思われているが、そうじゃない。


とっても、人付き合いが上手で穏やかな性格で、みんなの人気者だったようだ。
心優しい性格でそのために菜食主義者だったようだ。

渦巻く模様フェチで巻き毛から始まって植物、果ては水の流れにとても関心があったとのこと。

同性愛者で、サライというどうしようもない小悪魔と長い間、生活を共にした。

出会った時、とっても美しい少年だったそうだ。


最後まで持ち歩いていた聖ヨハネ サライがモデルだそうだ。

凄い最先端のファッションで2人でフィレンチェの街を闊歩していたらしい。
きっと美しい物が好きだったのだろう。

読んでいると、ほとんどがその当時仕えた権力者を楽しませるための宮廷付き舞台演出家だったようだ。
今で言えば宮本亜門、蜷川幸雄、みたいな、、、。
そうだったんだ。空き時間はほとんど、研究に没頭し、ほとんど、具体化されない道具(発明が早すぎたため)や
軍事戦闘機などを考えていたようだ。

彼が生まれたフィレンチェ、活躍したミラノ、ローマ
そして、フランソワ1世に請われて最後の地となったフランスロワール、黒リュセ

いずれも訪れたことがある地だ。最後のフランボワーズ城の黒リュセの館はこじんまりしたいい感じの館だった。

上巻で語られるダヴィンチの出生の事情や父親、母親との関係、彼が仕えた色々な権力者。

イタリア、ヨーロッパの歴史を垣間見ながら読み進め、その上を読んでの下巻は圧巻だった。

膨大な資料を自ら読み込み、精巧な筆致で描き進める。
客観的な資料を元に構成されているので、偏った見方がない。

立体的なダヴィンチ像が浮かびあがる。
さすが、スティーブ・ジョブスを物にしたウォルター・アイザックソン

ダ・ヴィンチは左利きだったためにほとんどの膨大な草稿、メモは鏡文字で書かれているそうだ。

下巻は「最後の審判」の謎から一気に「モナリザ」まで息もつかせずに読み切った感あり。



あんまり書くとネタばれになるが、モナリザの眉毛がかつては存在したというのもびっくりした。
眉毛があるとなんと表情が変わることだろう。










Think cleary  ~私の夏の課題図書①~

2019-07-27 08:01:53 | ブックリスト


今年の夏の私の課題図書
第1弾 Think cleary 
ロルフ・ドベリー著 この作者はスイス人です。

ビジネスマンが書いた啓発本です。

読んでだいぶ時間がたってしまったので、かなーり、内容忘れました。ハイ

でも心に残っているのは、「今の自分の状況に感謝しよう。」ということです。

今の幸せを十分実感して、謙虚に生活せよ。
今取り組んでいる事に集中して、自分のテリトリーを広げない。
という点。

肝に銘じておこうと思う。

自分の専門の輪の中身を充実させ、その輪を広げないようにしようというのはもっともだ。
人生終盤、この輪を自分なりに練り上げ、より素敵な輝きになるように日々がんぼろうと思った。

次は「レオナルド・ダ・ヴィンチ上下」

もうすで読了。もう、下巻の面白さと言ったら、、、。

フィンランド陶芸 芸術家たちのユートピア―コレクション・カッコネン ~東洋陶磁美術館~

2019-07-23 07:28:00 | 美術館、博物館
というわけで
松竹座昼の部が終了したのが、3時半で「飲みに行こか」となったけれど、あまりに時間が早すぎる。

ということでかねてより観に行きたかった東洋陶磁美術館の
日本フィンランド外交関係樹立100周年記念特別展「フィンランド陶芸 芸術家たちのユートピア―コレクション・カッコネン」」
へ。

御堂筋線で淀屋橋まででたら30分とかからない。
4時には到着。

ちょうどよかった。その時間にしてはでも、混んでいたと思う。



私、はっきり言ってマリメッコには全く興味がない。
あの大柄にいささかとも心惹かれないが、
陶器には多いに興味がある。
あの大味なテキスタイルが好きになれないということだと思う。
これってすごーく個人的なことなので、お好きな人は無視してください。
ちなみにうちの娘はマリメッコが大好き。です。

日照時間の短い北欧の方たちは室内でいかに快適にすごすかがとても重要だと思う。
オタク気質の私もそれはとても肌身にしみてわかる。

ということで陶器(土を焼いて釉薬を掛けるという行為で成り立つ美術作品)は素敵だった。

こんな色がでるんだと感動した。

ガラスが好きなのでそこに通じると思う。



名前も忘れたけどこの物語のような陶板の釉薬の色には心揺さぶられた。



ビーズを一つ一つ焼いて作った鳥。

すごく多用な表現を堪能した1時間だった。


七月大歌舞伎 昼の部 ~関西最後の仁左衛門渡海屋~

2019-07-22 07:09:02 | 歌舞伎
さて、連休最終日、昼の部

ここは、仁左衛門の「渡海屋」の知盛が関西で最後の上演だと思う。
典侍の局の孝太郎も好演だった。
菊之助の義経もしっとりしててよかったし。


予想通りの仁左衛門の力演。

序幕の「色気噺お伊勢帰り」は松竹新喜劇の焼き直しだそうで、初演だそうです。

解りやすい話でいいんだけど、人の美醜を笑いものにするという、テーマになんだかと私は思った。
でも、こう言ったわかりやすい芝居を取り入れていくという姿勢はいいと思う。

次の「厳島招檜扇」これはもう、口上の代わりの一幕。


片岡我當さんが舞台に立ててよかった。


総じて、私は夜の部の方が見ごたえがあったと思う。
芝居としてがっつり感があった。

連日の観劇で、少し疲れていた。
やっぱり、連日にすべきではなかった。
連日は疲れるので次からは違う日にしようと思った。年齢だね。



七月大歌舞伎 夜の部 ~関西で歌舞伎を愛する会40周年~

2019-07-16 21:56:42 | 舞台、映画、DVD
連休中日。

松竹座の歌舞伎



「関西で歌舞伎を育てる会」が発足し、道頓堀で関西歌舞伎が再開されてから
早40年。

思い返せば40年前、私は初めて行われた船乗り込みを観に行った。

感無量だった。初心者として観始めた歌舞伎が関西で年に一度は観られる。
その頃は中座が常設で時には朝日座なんて時もあった。

勘三郎一門もよく来てくれた。東西融合のガッツリ芝居が観られた。

そのうち、南座で顔見世以外も花形歌舞伎を演るようになったり、中村座が公演したりして関西の公演数も増えた。

学生時代はよく東京まで歌舞伎座、新橋演舞場はしごで観て夜行バスで往復なんてこともあった。
(遠い目)
名古屋の御園座、神戸市民ホールなんかもよく通った。

近年、歌舞伎会も役者充実時期に入り老若取り混ぜ見応えがある。

そんな中での40周年。

夜の部は珍しい芦屋道満大内鏡通称「別れ葛の葉」

よく観た。学生向けの歌舞伎教室で片岡秀太郎さん、先代芝翫さんや澤村藤十郎さんなんかが演じていた。
とっても切ない話。狐忠信と鶴の恩返しを、足して2で割ったような話である。

最後の子役を抱きながらの左の鏡文字、口で筆を咥えてなどケレンミもたっぷり。
1000年も生きた年上狐と安倍保名との恋もなんとも切ない。
私好きです、この芝居。近年あまり上演されなかったけど。
最後の道行きはあんまり観たことない。

良かったです、時蔵さん。
これ、あんまり若い役者さんだと母性が出ないのですね。不思議と。
当たり前か。

福助さんが倒れてから、毒婦から赤姫まで難なくやれる人が少なかった。
ここでバイプレイヤー的存在として、オールマイティーの時蔵さんが俄然生きる。
女方の役なら何度も及第点が取れる。貴重です、今。
及第点どころか、今回は時蔵さん大活躍と言った感じ。きっと松竹から
「今あんたが頑張ってくれへんかったら、できひん芝居がたくさんあんねん。」なんて
いう殺し文句を言われたと思うくらい良かった。

次の「弥栄芝居賑」は口上の代わり。
これはご愛敬でしょう。

最後の昭和8年初演の「上州土産百両首」は初めて観た。
こういうがっつり芝居は歌舞伎公演でやるべきである。
日本の芝居は生きていると実感する。

ここは捨て身の菊之助がすごい。
初演では、芝翫演じた正太郎を先代菊五郎、菊之助演じた牙次郎を先代吉右衛門。
なんとも贅沢な配役だろう。ここは両方の血を引く菊之助がこの難役をよく演じたと思う。(すごい上から目線(笑))
こういう芝居の上手さを感じさせる出し物を古典に交えて演っていかないと歌舞伎もしんどくなると思う。

時蔵と菊之助の芝居があったからこそ、今回はすごく厚みのある公演になったと思う。

何はともあれ、40周年、めだたい限りである。
昔、後援会に入っていて、何度か楽屋にお邪魔した藤十郎丈も元気で楽には舞台に上がらはると聞いてほっとした。

楽屋でお話を聞いていた時、ふらっと入ってきた今の仁左衛門さんが孝夫だった頃。一緒にトランプを始めはったのを
見たのは夢のような気がする。かれこれ40年前のことです。






ジョアン・ミロ  ~大山崎山荘美術館~

2019-07-14 07:15:58 | 美術館、博物館
土曜日

午前中は、ガスの点検。

午後からは、少し仕事。
そのあと、大山崎のサントリー大山崎山荘美術館へ



ジョアン・ミロの彫刻展



最近、彫塑づいてる。

これが良かった。予想をはるかに超えて

女性


頭と鳥


人物(頭と鳥)


何とも言えない滋味のあるマチエール
完全無二のフォルム
古い土物の器のような趣

ミロはどこにでも転がっている空き缶のような物と自分の創造物を組み合わせて、作品を作る。
その中に子供のような遊び心を感じる。
8年前に訪れたサンポール・ド・ヴァンスのマーク財団美術館の作品と観た目は違うがなんとなく底通する。

友人が、「私が拾ったただの石ころはミロが拾うと芸術品になる。」という言葉通り、なんとも素晴らしい作品に
生まれ変わる。

ロウで作った型にブロンズを流し込む。
その表面を荒く削って、薬品をかけることによってまるで陶器の釉薬のような表情が出る。

海底に沈んでいたギリシャ遺跡を引き上げたような。
薬品によって、また最後の磨き方によって、表面に光沢が出る。

なんとも艶やかな黒の中に緑青のようなみどりが浮かび上がっている作品もある。


これはまるで焼き物だ。

これも素晴らしかった
絵画の窓際の人物


当然、写真は撮れないので全てHPよりお借りしました。

最初の入ったカフェでリーガロイヤルホテル監修のミロをテーマにしたケーキ「赤」
美味しかったです。


午後4時過ぎにも関わらず結構人は訪れていたが、それでも静かに作品と対峙できた。


新館の常設展の部屋にも進む。

そこにあった、ヘンリー・ムーアの「トルソ」に不意を突かれる。


完璧な美しさに涙が出る。

閉館真近にお庭も回る。
ここに来る時は台風のような大雨か今日のような小雨か
どちらにしてもお天気が今一が多い。
まだ、咲いている紫陽花


どこか、モネの庭に通じる物を感じる。


唯一夏の晴れた日に子供たちと一緒の訪れた時に庭で遊んで印象に残っている。
ウサギ



JR山崎の駅前の雑貨屋さん


で探していた青磁の器、ガラスの花器、カクテルにも使えるワイングラス、アンティークの緑のガラスの器
お買い物センサー大発動でした。








大輪のユリ

2019-07-13 20:17:09 | 美しい物
連休です。

土曜日はガス点検が来るので午前中お家でまったり。
じゃない、ぐったりです。

何の掃除もしていないキッチンに洗い物がおいてあるにも関わらず、
ガスコンロの下の油まみれのコンロ下を見られました。

もーいいかー。

玄関のユリ


スーパーで税込み540円です。

なんてきれいに咲き誇っているのだろうと見とれました。



網代の花かご活躍してます。


夏の朝の誕生 

2019-07-13 09:52:04 | 美しい物
いよいよ大詰め

朝3時に起きて仕事。

なかなかテレワークが繋がらない。
パソコンの前で何度も首を振らされる。

20分経ってやっと繋がる。

資料の確認を終え、もう一つの仕事も終え、
いつもの時間に出勤

家の玄関を出るとコンクリートの壁に一つの命が誕生



なんて、きれいな羽なんだろうと思わず、見とれる。

これから1週間精一杯鳴いてね。


CLUBSEVEN ZEROⅡ ~2年ぶりの大盛り上がり~

2019-07-08 06:41:15 | 舞台、映画、DVD
日曜日午前中朝早く仕事。

ランチで友達と待ち合わせで
シアタードラマシティで2年ぶりの
CLUBSEVEN ZEROⅡの公演を観に行く

一昨年も、二年ぶりと記事をアップしてたから
2年ごとなんかな?



いやー笑った笑ったお腹の底から久しぶりに笑った。

今回は7人というギリギリの人数だからみんなほぼでずっぱり。

すごくパワフルで元気もらいました。



それにしても観客年齢高っ!
自分も上げてるから(笑)

今回クローバー型のペンライト登場
1,500円したので買わなかったけど。

大阪のお客さんの乗りのよさを改めて実感。

さ、来週は松竹座の歌舞伎。

もう一仕事山場があるけど、いい感じにメリハリ着いてます。