遊びをせんとや

毎日できるだけアンテナを張って
おもしろがりながら楽しみたい。
人は「遊びをせんとや生まれけん」です。

フィンランドの風

2013-06-27 06:46:45 | 美術館、博物館
この前の土曜日にやっとこさ以前から訪れたかった
東洋陶磁美術館の「フィンランドデザイン展」に行く。



以前同じ職場で働いていた陶芸を趣味にしている年上の方と。

ガラスが一般的に使われ始めた1920年代から現代のイッタラまで
いかにデザインが進化し、変遷してきたか。

北欧の人たちの中に自然に日常雑器として浸透してきたかが
わかる。

ガラスの様々な表情が本当に面白かった。

もともとガラス好きだから、、、。

陶器も若干あったけど。


少し緑味がかった透明なガラスが大好き!

アアルトの花瓶もあった。



本当に木をくりぬいた型の中にガラスを溶かしこんで作ってるんだ!

館内に木型とガラス用の吹き道具があった。

私の好きなアラビアのルスカもあった。

溜息をつきながらちょうどいい量の作品を観終えて
あんまりそんな物を買わない私が
しっかりムーミンシリーズの愛らしい雑貨を友達のお土産に購入し



写真がでかいですが本当は8cm×5cmくらいの薄い金属の立体マグネットになっています。かわいい!


以前から行きたかった川向うの川床のようなテラス席があるイタリアレストラン
へ。涼しい風が吹き渡り曇り空でしたが、あまり日が照ってなかったのでなごみました。







曇り空でちょうど風も吹いていて

いい気持ちでした。




梅雨時のおやつ~プラムのクラフティ

2013-06-15 17:35:26 | 料理
ものすごい暑さが押し寄せた先週
やっぱり身に応えました。ハイ

自分が変温動物になったのかなと思えたほど。

しかもその日は午後から体育館すし詰め状態の観劇

帰宅したら後片付けもそこそこに寝てしまった。

今日はやっと雨が降ってそこそこ午後から気温がさがった。

梅雨時に生協で定期に注文したプラムが届いたので

娘が作ってくれたプラムのクラフティ

           

これがなんともプラムの酸っぱさが勝って
とっても美味しい!

 

冷蔵庫で冷やしても

レシピ(17cm×17cm×5cmくらいのグラタン皿)

Aプラム4個
 薄力粉30g
 アーモンドパウダー 20g
 キビ砂糖 40g

 牛乳 100ml
 生クリーム 100ml
 卵 2個
 バター 30g(本当は無塩がいい)

①プラムは半分に切って種を取る
②ボウルにAを入れてさっと混ぜる。
③牛乳に生クリームを少しずつ加えながら全体を混ざる。
④卵を加えよく混ぜ、バター(溶かした)を入れる。
⑤グラタン皿に入れて入れプラムを入れる。
⑥190℃10分、180℃20分焼く

日本の劇画家はかつての水墨画絵師  ボストン美術館展

2013-06-02 06:48:29 | 美術館、博物館
もうすぐ終わりだというので慌てて大阪市美術館へ行く

ボストン美術館展

    

「こんなにここきれいだった?」という声が聞こえるぐらい、シャンデリアが映えて
つくづくいい建物だと思う。

京都市美術館とここは対でこの美術館をなくすなんて
大阪の名所を一つなくすみたいなもんだ。

朝一番でネットで印刷した割引券を持っていると入口でチケットが買えるしくみ
しかも100円引き

並ぶほど混んでない。

こういう展覧会は入口付近が混むけどあとは空いているというのはどういうわけ?

伝雪舟という三幅の掛け軸に出会う。

きっと雪舟に違いないと直感する。

岡倉天心とフェノロサの直観が鋭く映える。

曽我蕭白の竜の絵は圧巻

宗達にも感じる大らかさがある。

楽々描いてるんだよーという観る者を楽にさせるような大らかな

ここでふと、これなんだか、、、。と思ったら
井上雄彦を思い出す。

バガボンドやスラムダンクの筆使いをふと思い出す。(と言って私
読んでないんだよなー、これ)

思えば井上雄彦なんて江戸時代に生きてたらきっと水墨画の絵師だな。

尾形光琳の「松島」はなんてモダンなんろう?
ここにレタリング文字を入れるとまるで観光ポスターになる。

この大胆さ、水墨のモノクロの美しさは日本の現代の
漫画、水墨画に繋がると思う。

最近漫画オタク文化というかそういう内に籠った物を
屈折して表現することこそ日本文化の神髄というか
世界に誇れる共通言語足り得るというか

日本の現代の誇るべき文化ではないでしょうか?

子どもの直観

2013-06-01 08:41:53 | 美術教育
教科書の載っているシャガールの「旅する人々」の鑑賞2年目

以前の記事はこちらシャガールの寂しさ

今回は全てのシャガールの情報を伏せて、「何が描かれているか。」

「この絵の中に入ったらどんなふうに思うか。」「この絵を観てどう思うか。」
という事を書いてもらう。

授業の中で全員に発言してもらう。

最初の「何」はものの3分もあったら9つの枠はみんな埋まる。

この絵の中に描かれているものはの時に

最後にこの絵が劇場のようになっているのを気付く生徒が多い。
今年のあるクラスの授業では「スタジアム」という言葉が出た。

「この絵を観てどう思うか。」では色の学習をした後なので
「原色に色分けされた4つの部分」や「緑の人々は囚人みたいに見えた。」
などなど、すごい直観の意見が出る。

 クラスによっては「気持ち悪い気味悪い絵」「楽しそうな絵」と
評判も別れる。

 この絵にそこはかとなく流れる私の感じる「寂しさ」「満たされなさ」
を生徒たちもみんなの意見を聞きながら少しずつ感じているようだ。
実際描かれているものはサーカスであったり、群舞であったり、楽団の演奏で
あったりどちらかというと人生のハレの部分である。
 
 昨日の1年のクラスではある生徒が物語を作ってくれた。

羽の生えた赤い天使と2つの顔を持つ女性と羽のある青い魚が
100年かかって群衆を救い、赤い花束で祝福しているのだと

それぞれの意見を聞きながら一つの物語を語るということで
みんながそれを受け入れていた。

思わず私が「すごい!」と拍手をしてしまった。
これはあんまり褒められたことではないが、だって教師の
価値観が場を支配してしまうから。

最後にシャガールがこの絵で何を伝えたかったかを書いてもらう。

そして、ユダヤ人迫害のアウシュビッツ収容所の話を入れた
パワーポイントでシャガールの人生を知らせる。

授業の終わりにその物語を語った生徒に
「本当にひどいですね。」と憤慨する。

「日本に生まれてよかった。」と言って子どもたちは
教室を後にする。

子どもたちの生の感性の発言がそれだけではなく
お互い誘発されて良き方向に向かうように
なってくれればいいな。