遊びをせんとや

毎日できるだけアンテナを張って
おもしろがりながら楽しみたい。
人は「遊びをせんとや生まれけん」です。

乗り物百選飛行機、列車編 南仏、イタリアのたび⑤

2011-08-30 20:16:49 | 旅行
乗り物が好き
あえて順位を付ければ

①ダントツで列車(その国の国鉄)
②舟(フェリー、今回のようなヴォパレット)
③飛行機、車
の順かな?

やっぱり鉄ちゃんの血ですね。
今回参加のうちの父は無類の鉄ちゃんです。

まず飛行機今回はアリタリア
いつも思うんだけど
12時間もすごい高度で飛ぶにも
関わらず時間通りに飛んでるのは本当に
えらい!
ちょっと遅れたりするのとか
機材を入れ替えたりするのは
当たり前と思っていたのに
時間通り離陸していいのかと
行き帰り思った。

旅程を簡単に記すと

関空からローマでダイレクトで飛ぶ
フゥチミーノで一泊
翌日ローマから一挙にフランス、マルセイユに飛ぶ
そこから日本語ドライバーのミニバスに空港まで
迎えに来てもらって
サント・マリー・ド・ラ・メールまで足を伸ばし
昔たどり着かなかったサン・レミ・ド・プロヴァンスの
セント・ポール・モーゾール修道院(いわゆるゴッホが入院した精神病院)
の見学をしてリュベロンのボ・ニューに二泊

またミニバスに迎えに来てもらって
ゴルドの街(天空の城ラピュタのモデルになった)をさっと見て
セナンク修道院のガイドツアーに参加
ルールマランの街をさっと見て
エクス・アン・プロヴァンスまで送ってもらう

エクスで二泊
ここで急遽アヴィニョンの「橋」を見たいと
いうことになりアヴィニョンまでTer(普通列車)で日帰り旅行
翌日グラネ美術館を観て
TGVでニースまで一泊

ニースからエズまでバスで行って
その足でアンチーブまでバスで行き荷物をニースに
預けたままでアンチーブ一泊 

アンチーブからバスで途中で絶妙な乗り換えで
セント・ポール・ヴァンス マーク財団美術館を観て
ヴァンスまで
とって返してニース泊

ニース空港から再び飛行機でイタリア、ヴェニスへ

ヴェニスで島巡りなどして対岸キォッジャまで足を
伸ばし三泊

ヴェニスからユーロスターで
ローマに戻ってきて
二泊というダイナミックかつ忙しい旅程だった。

まずローマからマルセイユまでの飛行機
これはアリタリアオープン・ジョーでただで
着いてくる。
コルシカ航空、エールフランスとのコードシュア
ということでどの飛行機かなとおもっていたら
これ

                       

少し覚悟しました。
だってプロペラが黒いのよ!



ちょと怖い。
50人足らずの定員だったと思う。
正味飛んでいる時間は50分
天気は快晴 ゆれもせず、快適飛行だった。


ニース空港からヴェニスまでも
同じようにッダーウィン航空とアリタリアの
コードシュア
これはBABOO(なんだかなーと言う名前)と機体に書いてありました。

  
これこも40人ほどの定員 満員
私たちヴェニスで夏休みモード満載でした。

やっぱりプロペラがこれ!



さすがおしゃれなニース空港

               



一番すきなのは列車
ここも新しくおしゃれなエクスTGV駅(日本で言えば新幹線だけが止まる新大阪のような駅)
                  

5分くらい前にやっとホームが掲示されたバチャ、バチャ電光掲示板
          
                         
ニースまでのTGV
        

ダンナのキャンセルの席は
すでに売れてじゃかじゃか音の漏れる
Iチューンズを耳に入れている中年女性
食堂車もついていたのでビールを飲んだり
何か食べたりのあっと言う間に三時間あまり



エクスから急遽行くことになったアヴィニョンまでの普通列車TER




最初は構えていた。ひょっとしたら落書きだらけのすごい油断のならない列車でないかと
まず駅で切符を購入。朝早くだったので2つの窓口に一人ずつ
これが長い。一人のおばちゃんなんて1週間後のTGVの予約に優に30分は費やしていた。
一本列車を逃し、アヴィニョンまでの往復の切符を頼む。
こういう時にとってもスムーズに会話は進む。
お互い知りたい情報、伝えたい情報が限られているからだろう。
行きなんてパーム券まで買えて帰りは一本早い列車なら割引だけど
後の列車は割引ないよってことまでわかった。
カードで4人分支払って数分で完了
なんでできないフランス人?

車内は旅行者だらけで子ども連れのお母さんとかとても安全快適でした。
乗り換えのマルセイユ駅も新しくきれいで素敵な駅でした。



そしてなつかしのイタリア、ヴェニスのサンタ・ルチア駅 変わってない!

                

ヴェニスからローマまでのユーロスター
          
                    
飲み物とクッキーなどのサービスあり
シックできれいな車内
               

列車内には常にコンセントがあったのでここぞとばかり機器の充電


これも食堂車が着いていたので
                  



昼食に
サンドウィッチと言っても常に生ハムの
挟まったパニー二が来たのはなぜ?
ガラスケースの中にサンドウィッチが
あるじゃない?!
それを指させばよかった!
ちなみに息子もサンドウィッチと
言ったのにパニー二が来た。
解かってのか?店員!
でも文句を言わない日本人。
これがあかんのかな?

それもこれも許せる列車の旅
車窓は楽しめるし飛行機のように
どきどきしないし
結構今回は時間通り運行していた。
えらい!



所かわれば皿も回る  南仏、イタリアのたび④

2011-08-28 17:23:41 | 旅行
続いて食べ物の話
量が多い。
でも色々食べたい。
それをどう解決するか。
そこに立ちはだかる食事マナーと
言葉の問題

最初のホテルのレストランはスムーズだった。
私が片言の英語で「私たちは食いしん坊だが
胃が小さい。だからシェアしたいからお皿を
もう1まいずつ欲しい。」という事が
娘との合作英語で奇跡的に通じた。

ゆえに前菜と主菜2皿ずつ頼んで半ぶんこ
でちょうど良かった。

まずでも全員にアミューズが出てくる。
これは日本でもお通しということ。
次に前菜




これはニースのレストランのニース風サラダ
           


主菜が出て
フランスに入って初めてのきちんとした食事なので
デザートも頼んでしまった。
ガトーショコラ、
これはおいしかったんだけどなんせ大きい!

                                 


あとから思い返せばなかなかおいしい食事だった。

コーヒーだけ頼んでもとーってもおいしいプチフール



その後のフランスではなかなかこのお皿を持ってきてといことが通じなくて
こまった。
前菜3種、主菜3種頼むと「誰か食べないのか?」と聞かれたり
大変だった。


朝食ででてきたヌッテラというカカオ味のジャム

          

私は断然かの地の蜂蜜を押す。
尋常なおいしさではなかった。



         

テーブルクロスに刺繍してあるのはプロヴァンス地方のシンボルマーク蜂



たまには中華を食べようとガラスケースに入っている物を指差し「これ」という気安い店へ




                 

アンチーブの中華屋さんでした。
当地のカクテルという怪しげな飲み物



ライチの花(?)のような物が底に浮かんでいました

             


そして乗り物に乗ってるときの昼食なんかは駅で買って車中で食べた。
急遽アヴィニョンに行った時乗り換えのマルセイユの駅構内で見つけたマック

息子が喜んで注文で「えっーと、セットメニューってどうゆうんだっけ。」
そこで「ムニュ」というフランス語の定食という言葉を使えばよかったものの
つい「セット」と言ってしまった。
待てどくらせど注文の品は出来上がってこない。
フランスのマックは待たせるんだと思いきや遠くから大きな紙袋を抱えて
息子が「お母さーん!」と呼ぶ。
近づいて見るとハンバーガーが7つ。私が頼んだロールサンド1おじいちゃんの
頼んだハンバーガー1。計ハンバーガー8つ+ロールサンド1が
紙袋に入れられていた!セットってフランス語で7つのことだったんだ。
フランス語が多少わかる娘はコンビ二(モノプリ)でサラダを購入中。
食べました。行きと帰りで食べました。その日は夕食は部屋食にしました。


一番失敗したのが
ニースの海岸沿いの結構値の張るレストラン

フランス最後の夜だということで
気が緩んでいたのか疲れていたのか
「タルタルステーキ」を頼んでしまった。
ステーキなのに焼き加減を聞きにこないなと思って
ウエイターに「お肉はウェルダン」というと
顔色変わって英語が良くわかるウェイターが
慌てて来た。「タルタルはクックしない。」と
英語で言う。当たり前だなよな。タルタルって
生っていう意味だとわかっていた私。
なんで頼んだんだろう?疲れたとしかいいようがない。

で、私も「クックして。」と言ってしまった。
よく言うよ。相手は当然「No!]

あやうくキャンルしてもらって「キングサイズのステーキ」
に替えてもらう。

海岸沿いで真っ黒に焼けた超ウェルダンのステーキは
当然まずかった。


そこで食べた海の幸の盛り合わせも頼んだ



                

おなじみロブスターの塩焼き



日本人としては2日に1回はお魚が食べたい

後から考えたら結構おいしかった鮭料理
プロヴァンス、ボニューで食べた。


    

珍しく少量で付け合せもおいしかった。硬い赤米(ここの名物)がついてていた。
ゆでるのだそうです。この赤米
と言ってもフランスではサラダの野菜


今回非常に充実していた生野菜サラダ
昔はイタリアに入るとぱったり食べられない生野菜サラダが
どこでも食べられた。
これはエクスで食べたプチトマトとモッチァレラチーズのサラダ





ここで登場するのが日本人の味方
リゾット


フランスのリゾット2種


エクスのマッシュルームのリゾット



      



ニースのグレープフルーツのリゾット
これは主菜だったのよ。

                         

フランスのリゾットは米が硬い!どう考えてもサラダ固ゆでブロッコリーのサラダ感覚

おじいちゃんが一番口に合った。ベニスの魚介のリゾット(ちなみに2人前から)


                                



日本人おなじみに近づくローマで食べた海老のリゾット


                      


イタリアに入ると俄然注文が楽になる。
ほぼ出てくる物が予測できる。
お皿問題も「オールトゥギャザー」と言えばどんな注文をしても
取り皿も持ってきてくれる気安さよ。
料理も気安く、私たち好み。

相変わらずおいしかった。ヴェネチアのイカ墨


     

不思議だったのがその「悪魔と天使」というレストラン
日本人が多かったがそのうちのカップルが二人で
揃って食べていてその後
男の子がチケッティの盛り合わせ
                       

女の子が食べてたのはパンナコッタ
店の人もこのオーダーは出す順番をまよったんだよね。


でも量の多さはフランス人でも残していた。
ローマのレストランでは付け合せの
フライドポテトが冷めているということで
取り返させたアメリカ人(?)がいた。
そのフライドポテトはどこに行ったのか?

大いなる残飯の行方を思えば
スタバのようにスモール、グランデのような
大きさが選べればもっといいのにと思った。
これはお金の問題ではなく食べ物を残すという
ことに罪悪感がある日本人の気質の問題だ。
しょうがないので少量、色々食べたい日本人は
こっそり皿を回す。

最初前菜を食べていた人のところに主菜の
皿が置いてあっても気持ち良く「フィン?」
と聞いてほしい。




   

所かわれば食前酒  南仏、イタリアのたび③

2011-08-27 22:18:44 | 旅行
当然習慣というものは国ごとに大きく変わる。
言葉も違うし、食べ物は違う。
食事習慣も全く違う。

食事習慣というかマナー。
フランスはあくまでも一皿ずつ
前菜、主菜、デザートとこだわる。
前菜の前にスターターと言うものも
つく場合がある。

                    

最初のホテルのアミューズ とても凝っていた


                  


子どもたちに不評だったが私にはおいしかったエクスのスイカアミューズ

   


      
でも一般的にこれがまた量がこれでもかと多い。
だいたいにおいて。

アペリティフという習慣もある。
これが今回意外に良い習慣だと
気が付いた。

メニューを見ながら何を食べるかを
検討する。言葉がストレートにわからない
物だから(英語併記が圧倒的に増えた)
何とか娘の電子辞書を用い、できるだけ
材料が何かくらいは当たりをつける。
その時何か飲み物を頼むのである。
お腹はとっても空いている

今回は色々飲んでみた。
無難な所でビール





                        ベニスのビール
           


     ローマのビール

  


エクスのホテルレストランで頼んだキール
ベニスのグランドカナルを観ながら飲んだ
氷のすぐ解けるジントニック
ローマの路地裏のテラス席で飲んだカンパリ

ボーイさんに「アペリティフ?」と言うと
とたんに少し見直した顔をされたり
「このおばさん本当にキールなんかのむんかいな」
と言った感じで「キール?」と聞きなおされたりしたが
料理の注文に続いて小さなボトルのワインや
グラスのハウスワインを頼むと納得顔になる。

あてはフランスでは
小さなカリカリのフランスパンにタブナートと言って
黒オリーブを刻んだペーストのような物(でも味は漬物)
をつけて食べる。
イタリアではおきまりのグリッシーニ
小さなリングのよく塩味の効いたタラッリ  


                             



これだけで当座のひもじさは我慢できる。

この「どれ食べる~?」と言った時間が
なんとも豊かで良かったような気がする。

ふと思ったこれって私がいつも夕飯を
作りながら飲んでるビールやジントニックと
一緒だ。

キッチンドリンカーは食前酒だったんだ。


過酷な季候  南仏、イタリアのたび②

2011-08-27 19:17:11 | 旅行
私のヨーロッパ旅行のスケジュールのスタイルは
(ていうほど回数は行っていない。ほんの2回目)

大都市に降り立つ。その国のエアーでまずダイレクトに
入国する。関空からの直行便はたいがい夕方着くので
入国してすぐは心がちっこくなってるので
動かないでその空港の直結したホテルに一泊。

今回は次の日に他国に飛ぶ。
そしてまずは田舎でのんびり旅の疲れを取る。

そしておもむろに街を移動していく。

最後は回り回ってもとの都市に戻って
きて(今回はローマだが)じっくり
観光するというパターンだ。


目指すはマルセーユ。
少し寂しい気持ちもマルセーユで日本語
ドライバーに迎えに来てもらって
バンでプロバンスのボニューという村に移動する。

ボニューの村は本当にのんびりしていた。
見所といってそうなくて
村の一番高い所のホテルの最上階の部屋から
ぼーと村を眺めたかった。


                                   

その通りだった。
素敵なテラスがあってそこで日がな一日
本でも読んでと思っていたが、、、。

おっとどっこい日がな一日
強風が吹き荒れる。
といっても天気は上々。
晴れ渡った空に雲がその風に乗って移動する。
でもじっとしていられないくらい風は吹く。

なるほど、この村は写真で観るのが一番
そそられるようだ、、、。


                            

水もかなり硬いらしくて口のはたが切れたり
肌もがさがさになる。
息子にも「見るとこないやん。」
ぶーぶーいわれる。
エクスまで行く道すがら寄ったゴルドや
ルールマランの方が泊まるのは良かったと
言われる。

でも帰ってきて写真を観ると
やっぱりこの村に2泊して良かったんだと思わせる村である。


                                  



旅の初めの憂鬱   南仏、イタリアのたび①

2011-08-27 19:00:30 | 旅行
旅の初めに着いたのは大都市
初日は相変わらず、どぎまぎして
余裕のない気分で1泊目をすごす。

それが雨だったり、夕暮れだったり
空港が薄汚れていたりしたら
余計に心の容量が減る。

何とかならない物だろうかと
いつも思うが、
毎年のようにヨーロッパを訪れる
わけでもなく、記憶が薄れた頃に
また、このどぎまぎした初日が
訪れる。

あっしまった来ちゃった!
という感じ。

有名チェーン店のホテルの快適な一室



眠れない夜をすごす

明日は一息に南仏、地中海
天気がいいことを願って、、、。



夏のあれやこれやで過ぎていく

2011-08-21 23:22:03 | 旅行
もうのすごくハードスケジュールだった。
5個くらいの事象を裁きながら夏休み前半を過ごした。
ダンナの入院と家事全般と仕事と旅行の準備ともろもろの
日々の雑用と。 

例えば、保険の手続きとか子どもの学校の後援会費の
振込みだとか、、、。

毎日はこの雑事の連続だし、そのたんびに最良の判断を
しようとほんの短い間に決断を下し、
その下した決断に後悔し、
考え直し、運に恵まれ、なんとか乗り切った。

そして8月6日朝、全てを振り切って旅に出た。

最初の2日間、あまりに疲れていたので眠れない。

これからの二週間の重圧と期待と怖さで
全く一睡もできない。

しょうがないので読書をする。
村上春樹の「村上ラヂヲ」

旅の一泊目、何で来たんだろうっていっつもどきどきする。

言葉にはなれないし、水は高いし硬いし、
食べ物だって口に合うものにめぐり合うまでの勘は
まだ最初から出て来ない。

そうやって日常から完全に切り離された日々が始まった。