「命のバトン」
3月5日、今年度最後のおはなし聴会をしました。
一年間、年長児の子どもたちに「命の尊さ」を伝えるために、言葉遊びをしたり、畑の物語を語ったり、
さつま芋の命をいただく前にみんなで感謝の気持ちを話したり、お父さんやお母さんが流す涙の意味
を考えたりといろいろな角度から話をしてきました。
この日は、年長児には最後のおはなし聴会、年中児には初めてのおはなし聴会となりました。
本堂で小さな手を合わせ、「なもあみだぶつ」と仏様のお名前を呼ばせて頂くことからはじまりました。
内容は、間もなく東日本大震災から3年が経ちます。 必ず伝え続けていかなければならない大切なこと。
おじいちゃん、おばあちゃんからお父さんやお母さんへ繋がれた「命のバトン」。
お父さんやお母さんが一生懸命生きて私たちに繋いでくれた「命のバトン」。
「このバトンを誰に繋いでいこうか?」と尋ねると、「自分たちが大人になって生まれてくる赤ちゃんへ」と答えてくれまた。
大変うれしかったです。
運動会で経験したリレーの話を思い出しながら、「とにかく転んでも躓いても次に待つ友だちに渡すために一生懸命走ったよね」
だから「命のバトン」も同じなんだよ。生きている限り転んでも躓いても立ち上がって次に繋げていこうとを話しました。
「生まれたときからみんなと同じ気持ちになってくださるのは、お父さんやお母さんのほかに阿弥陀様がおられること」
そして、「東日本大震災で悲しくも亡くなってしまった小さな命の分まで一生懸命生きてに繋げていってほしい」と伝えました。
また、「人の命を奪うようなこと(いじめや悪口を含め)はしてほいくない」ということも伝えていきました。
1年間子どもたちと過ごした「おはなし聴会」の時間はかけがえのない大切な時間となりました。
今すぐにこの子たちが理解できる、実行できると思ってやってきたものではなく、これから先いろいろなことを経験していく
子どもたちに「あ~、あの時こんな話聞いたことある」 またやり直せばいい、もう少し頑張ろう、優しくなろうと思ってくれれば
「それだけでいい」と思っています。
3月11日には、「命のバトン」の話を思い出してくれることを願っています。 合掌