きまぐれ日記

散策での発見や孫の成長などをきまぐれに綴ります

田谷の密教地底伽藍に涼を求めて

2010-07-23 23:00:00 | 史跡めぐり

Img_7386 Img_7398 Img_7403

今回の史跡めぐりは「田谷の密教地底伽藍に涼を求めて」岡本・玉縄・

長尾台・田谷を歩いてきました。

JR大船駅西口から柏尾川を渡り、すぐ階段がある。右へ左へ折れな

がら長い階段を上ると大船観音 と山続きの黙仙寺、曹洞宗のお寺に着く。

鎌倉の曹洞宗のお寺は、ここ黙仙寺と、隣の大船観音寺、それに龍宝寺

だけとか。一息入れて、かつてドリームランド線があったモノレール跡地の

尾根道を通り長尾台へ出る。平安末期に、この丘陵に空堀、土塁をもって

築いたという長尾砦跡である。この地があの上杉謙信の先祖である

長尾氏発祥の地とも言われている。

長尾氏を祀る御霊神社がここ長尾台と坂を下った田谷にある。

田谷の御霊神社すぐ近くに定泉寺(じょうせんじ)真言宗のお寺があり

本尊は阿弥陀如来である。境内には田谷洞窟といわれる鎌倉時代修行

として大勢の僧侶が真言をとなえながら掘り進んだもので上下三段、

延長1km余の壮大な規模の洞窟がある。公開されているのは250m程

である。入口でローソクに火をつけ洞窟内へ入る温度は16~17度ですが

湿度が高い。阿吽の獅子、龍、家紋、十二神将や金剛界曼荼羅などが

壁や天井に彫刻されている。

田谷に涼をもとめて訪れたが涼しさはあるが湿気があるのでそれほど

快適ではなかった。しかしこれが洞窟内の彫刻の保存には最高らしい。

洞窟の築造や彫刻など真言密教の修行のすごさをあらためて感じた。

 左 : 長尾砦跡の説明  中 : 御霊神社  右 : 定泉寺


奈良の古寺と仏像

2010-07-15 17:00:00 | アート・文化

            Img_7347             Img_3085

三井記念美術館にて特別展平城遷都1300年記念を會津八一の

うたにのせて「奈良の古寺と仏像」展覧会が開催されている。

この展覧会は法隆寺、東大寺、薬師寺、唐招提寺、興福寺、西大寺、

室生寺など奈良の古寺20寺院に伝わる飛鳥時代から室町時代の

仏像、仏像工芸品が展示されている仏教美術の大展覧会です。

特に法隆寺夢違観音立像が印象的でした。明るい表情と美しい均整の

とれた夢違観音像で、この名の由来は悪夢を見ても、この仏像に祈れば

吉夢に変えてくれるという信仰があり夢違観音と呼ばれる。

白鳳時代の作品で高さ86.9cmの銅造で、額に化仏をつけ、顔は丸顔

でやヽ鋭角的な唇に優しい微笑を浮かべている。また、上半身裸形で

身体は豊かな厚みがあり、天衣はゆるやかな曲線で、左手には小さな

水瓶をもっている。

仏像を見ると、なんとなく心がやさしくなれる。いい時間をすごした。


唐糸・日月やぐら特別拝観

2010-07-14 23:00:00 | 史跡めぐり

Img_7289 Img_7320 Img_7329

鎌倉ガイド協会主催の史跡めぐりは今回「東勝寺跡から伝説の唐糸・

日月(じつげつ)やぐらを特別拝観」ということで参加した。

まず、宇都宮辻子幕府跡、若宮大路幕府跡を見学して宝戒寺を参拝、

得宗大権現堂の由来を知る。青砥藤綱が十文を落とした滑川を渡り

東勝寺跡へ向かう。ここは 新田義貞の鎌倉攻めの時に北条一門が

ここに火を放ち自害したところ。東勝寺の奥に腹きりやぐらがあるが、

やぐらの中には石を積んだ高時の墓と伝えられる塔が寄せ集めて建っ

ている。ここからは特別に見学できたところです。まず、大町釈迦堂口

遺跡は北条時政邸跡との説があったが発掘調査で「青磁の鉢」等高価

な出土品などあり、未知の廃寺跡の可能性があるらしい。

唐糸草子ゆかりの「唐糸やぐら」、やぐら内部の壁面、納骨堂の丸い

穴を日輪に、二重に掘られた穴を月輪の形になぞらえた「日月やぐら」

を拝観した。

  左 : 若宮大路幕府跡  中 : 唐糸やぐら  右 : 日月やぐら


畠山重忠の滅亡跡をめぐる

2010-07-08 19:45:56 | 史跡めぐり

Img_7211 Img_7219 Img_7226

今回の古都鎌倉史跡めぐりは鶴ヶ峰に鎌倉武士の鑑『畠山重忠』滅亡の

跡をめぐりました。源頼朝の信頼が厚かった畠山重忠が頼朝死後、

北条時政の謀略で義時の大軍の騙し討ちにあい、無念の最後を遂げ

た『二俣川合戦』の史跡をガイド千葉敦さんの案内で鶴ヶ峰を訪ねた。

帰りに、友人と一献。

左 : 畠山重忠首塚   中 : 畠山重忠公碑   右 : 駕籠塚