きまぐれ日記

散策での発見や孫の成長などをきまぐれに綴ります

国宝 東寺ー空海と仏像曼荼羅

2019-04-23 15:37:01 | アート・文化

   

東博へ東寺の仏像曼荼羅がまたやってきました。2011年( 空海と密教美術展 )以来8年ぶりの特別展「国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅」です。
東寺講堂の21体の仏像からなる立体曼荼羅のうち15体の仏像立体曼荼羅の展示で迫力があります。会場内はもちろん撮影できませんが帝釈天騎象像のみフラッシュなしで撮影することができました。
それと楽しみにしていた現存最古の彩色両界曼荼羅も見る事ができ満足な展示会でした。

特別展「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」

2018-02-16 16:58:43 | アート・文化

   

東京国立博物館にて真言宗御室派の総本山仁和寺と全国各地の御室派寺院の仏像や書画の名品を集めた展覧会が行われている。
会場は私のような年配の方が多かったが意外とすいていた。
感動したのは展示室に仁和寺の観音堂が再現されていたのだ。江戸時代の仁和寺再興期に再建され、僧侶の修行道場のため一般には非公開の観音堂を、展示室に再現され実際に安置されている仏像33体に加え、壁画も高精細画像で再現されていて観音堂の姿を体感できた。
又、葛井寺の本尊の千手観音像これも凄い。天平彫刻の最高傑作の一つであり優美な表情、均整の取れた体や衣の表現は、究極の天平美と言えるでしょう。40本の手で千手をあらわすのが一般的だが、本像は大手・小手あわせて1,041本をもち、合掌した手を中心に千の手が広がる本像の表現は見事である。千本以上の手を持つ千手観音像は、本像しか確認されていない。
それからもう一体、大阪・道明寺の本尊、十一面観音菩薩立像、頭上にいただく仏面から体側に降ろした右手の指先、台座の蓮肉に至るまで一材から彫り出す一木彫像である。胸飾や装身具もきわめて精緻に刻出されており、今回の展覧会でのお気に入りの一つとなった。
( 観音堂再現の展示室は写真撮影OKでした )

特別展 運慶

2018-01-13 16:41:47 | アート・文化

            

神奈川県立金沢文庫にて特別展「運慶-鎌倉幕府と霊験伝説」がはじまりました。
運慶は日本を代表する仏師です。本展示は運慶と鎌倉幕府との関係や、運慶仏が霊験あらたかなものとして信仰されたことに注目して、関連作品が展示されています。
画像 左から 金沢文庫前の掲示、梵天立像、大日如来坐像

企画展 甦る永福寺

2017-12-09 15:04:39 | アート・文化
      

鎌倉の新名所 鎌倉歴史文化交流館で史跡永福寺(ようふくじ)跡整備記念の企画展「甦る永福寺」が開かれている。
永福寺は、奥州合戦等で命を落とした源義経や藤原泰衡らをはじめとする諸霊を供養するため、源頼朝が建立した寺院です。壮大華麗な大寺院として隆盛しましたが、室町時代の火災以降は再建されず、のちに廃寺となってしまいました。
 本展は史跡永福寺跡の大規模な整備工事が終了したことを記念して、永福寺の出土品や関連資料を一堂に展覧してあり、現代に甦った永福寺の姿が観られました。

光明寺「寺宝特別展」

2017-04-14 15:58:04 | アート・文化

         

浄土宗の本山・光明寺にて「寺宝特別展」が開催されている。
国宝「当麻曼荼羅縁起絵巻」の写本2巻、「浄土八祖図」8幅、「涅槃図」1幅 の8点いずれも一般公開されるのは初めてとのこと。
また、古刹の多い鎌倉でも最大規模を誇る山門の「楼上特別公開」も行われていて、釈迦三尊、四天王、十六羅漢の各像を拝観できる。
天気も良く楼上から材木座海岸~江ノ島を一望、境内のソメイヨシノもまだ散らずに頑張っていました。(画像3枚目は毎日新聞写し)

国宝「一遍聖絵」

2015-11-19 14:43:51 | アート・文化
国宝「一遍聖絵」全十二巻のうち四巻が神奈川県立金沢文庫で展示が開催されている。
(画像右は 第三巻第一段 熊野権現に出会う場面の絵巻の一部)

        

宗教者一遍の行状を描いた鎌倉時代の名品で国内最古の絹本著色絵巻です。
一遍は念仏(南無阿弥陀仏)を唱えることで誰でもが往生を遂げることができると民衆に説いた僧侶で、鎌倉時代に新しく成立した仏教宗派のひとつ、時衆(時宗)の誕生に大きな役割を果たした。
十二巻のうち他の八巻は遊行寺宝物館、神奈川県立歴史博物館で共同展示されているようです。

  
金沢文庫の隣の称名寺の銀杏と近くのコウテイダリア(皇帝ダリア)がとてもきれいでした。

モネ展

2015-10-08 15:33:36 | アート・文化
    

東京都美術館でマルモッタン・美術館所蔵のモネ展が開かれている。
会場は思っていたより混んでいて、30分待ちの入場でした。

「印象、日の出」から「睡蓮」まで約90点が展示されているが、
何といっても、人気は印象派の由来となった「印象、日の出」である。

一列に並び歩きます。止まってはいけません、歩行鑑賞は5、6秒かな。
じっくり観たい方は後方で満足いくまで鑑賞できます。

日が昇り始め、空や水面が朱色にそめられていく瞬間が捉えられ
お気に入りの作品です。

「印象、日の出」は展示替えのため10月18日迄

燕子花と紅梅梅

2015-04-28 17:13:00 | アート・文化
根津美術館において、尾形光琳300年忌記念特別展と題し「燕子花図屏風」と「紅白梅図屏風」の二大国宝が同時展示されている。
今回は混んでいました。何と30分待ち。

燕子花図屏風

金色の光を背景に、群生するカキツバタ、濃淡のある緑青の絵具と、金地との境界がシャープで、くっきり浮かび上がる。平城天皇の孫の在原業平が主人公とされる「伊勢物語」中の、カキツバタを詠み込んだ和歌にちなむ造形らしい。が、故事を知らなくとも明快にして爽快。なにより、このリズム感がよろしい。

紅白梅図屏風

やっと出会えました。光琳の最晩年の作品らしい。
絵自体が対立した要素で描かれている。
花の赤に対して白
動かない梅の木、静に対し川の流れの動
金地に対し川の流れの黒
と、対立が観る人の心に安心感を与える。
また、川の水紋が抽象化されていて、何とも不思議な感じでいつまでも心に残る。

特別展鑑賞のあと、緑豊かな庭園を散策

石畳の小径を進み樹々の中へ入ってゆくと、「八ツ橋の池」と名付けられた池や茶席、石仏・灯篭などの石造物が置かれている。
そして、「燕子花図屏風」を彷彿とさせるこちらのカキツバタもリズム感がありよろしい。

日向薬師秘仏鉈彫本尊開帳

2015-04-24 13:58:25 | アート・文化
金沢県立金沢文庫で日向薬師宝城坊の本尊薬師三尊像が開帳されました。さっそく拝観してきました。

     

本尊薬師三尊像は平安時代にさかのぼり、表面のノミ目を残した独特の技法=鉈彫(なたぼり)による仏像で、弘明寺の十一面観音立像とともに全国的に知られる。
古代以来の薬師如来像の厳しさに比べ、日光、月光菩薩立像の表情や衣文・体躯は穏やかな表情がみられる。

金沢文庫に隣接する称名寺のツツジも咲き始めました。

古田織部展

2015-01-08 15:08:10 | アート・文化
  

「没後400年 古田織部展」が松屋銀座店で開催されている。

古田織部は、信長、秀吉、家康ら天下人に仕えた武将茶人であり、千利休亡き後の茶の湯の世界において、天下一茶の湯名人として頂点に立ち、時代を動かした人物です。織部は、侘び茶を極めた利休とは対照的に、慶長年間の華やかな世相を踏まえて奇抜な創意と斬新な造形美を創出し、日本文化史上最も光輝く桃山文化を産み出した指導者として、その才能をいかんなく発揮しました。
庭園や茶室建築にも新しいアイデアを持ち込み、室町時代から続いた武家茶の空間を新たに再編した一方で、ゆがんだ茶碗や水指、花生や会席道具など、「織部好み」と呼ばれる斬新なデザインを茶道具に取り入れ大流行させました。(古田織部展パンフレットより)

天下一茶の湯名人として独自の茶の湯の美を追求した織部の人生と、織部が創出した、現代人の感性にも響く、新鮮な茶の湯道具の優品の数々を堪能してきました。

社寺建築見学会

2014-11-20 20:32:40 | アート・文化
市民大学(生涯学習)の「横須賀の近世社寺建築」講座FWで社寺建築の見学会に行ってきました。


浦賀駅集合して最初に西叶神社を見学(拝観)

    
左 : 格天井(ごうてんじょう)
中 : 向拝軒唐破風(こうはいのきからはふ)
右 : 拝殿頭貫

         
左 : 拝殿 幣殿 本殿
右 : 建築遺構説明


西叶神社から200m南へ歩くと 常福寺


電車、バスで移動(自由行動)して三崎の海南神社を見学(拝観)した。

見学した三つの社寺はどれも大きくて立派な建築物で、横須賀地区を代表するものでした。
生憎の雨になりましたが貴重な勉強をしました。

企画展 仏教美術逍遥

2014-09-19 15:24:44 | アート・文化



神奈川県立金沢文庫で企画展「仏教美術逍遥」が開かれている。




称名寺をはじめ、龍華寺、薬王寺などの鎌倉時代の仏教美術品が展示されています。



聖観音菩薩立像 龍華寺

蓮華座に立ち左手に未開敷蓮華を持って右手の指を捻じて花びらを開く手勢となる聖観音立像です。穏やかなお顔です。



阿弥陀三尊立像(善光寺式) 龍華寺



厨子入薬師三尊及十二神将・四天王像  寶生寺



幡頭 龍華寺

幡頭(ばんとう)は大規模な法会の際に堂内を尊厳するために使用された幡を吊り下げるための道具。
本品は想像上の生き物である龍と鷁(げき)の頭をかたどったものです。初めて見ました。



隣接する称名寺は真っ赤な色の曼珠沙華が咲き秋の装いです。

法隆寺~祈りとかたち

2014-06-17 15:49:05 | アート・文化

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東京上野公園の東京藝術大学美術館にて『法隆寺~祈りとかたち』

展覧会が開かれている。(6/22迄)

東日本大震災からの復興を祈念するとともに、新潟県中越地震復興

10年という筋目の年に法隆寺の寺宝の数々が公開されています。

美しい彩色が大変よく残る毘沙門天像、吉祥天像毘沙門天立像が

印象的であった。(いずれも国宝)


特別展 中世密教と玉体安穏の祈り

2014-03-01 23:00:00 | アート・文化

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神奈川県立金沢文庫にて「中世密教と玉体安穏の祈り」と題して

特別展が開かれている。

ボランティアによる展示解説がありました。ほかに解説を受ける方が

いなくマンツーマンで解説を受けました。

日本中世の密教においては、「玉体」(天皇の御身体)を守護し、

その健康を祈ることが、天下泰平・国家安穏の祈りと連動する重要な

儀礼となっていました。展示説明は、この「玉体安穏」を目的とした

「後七日御修法(ごしちにちのみしほ)」や「仁寿殿観音供

(じじゅうでんかんのんぐ)」といった密教儀礼、また、天皇を

密教により守護する作法などについて、大変親切にわかりやすく

説明してくださいました。

画像右 : 後七日御修法にも配置される「歓喜天立像」