沿線の満開の桜を観ながら電車で東京へ向かう。
奈良・興福寺の創建1300年を記念し「 国宝 阿修羅展 」が
上野の東京国立博物館で始まった。会場にはさまざまな表情をみせる
八部衆像や十大弟子像、高さ3mを超す薬王・薬上菩薩像、精巧な浮き
彫りが施された阿弥陀三尊像、など仏教美術の優品が並び、いにしえ
の人々がお像に託した祈りが伝わってくる。
八部衆像は仏に仕える神だが、人間の姿でリアルに描写されている。
とくに、内面の微妙な心の動きまでを表現されている 阿修羅像 は
単独で展示室に安置され、360度・全方向から拝観できる。
表情が異なる三つの赤い顔に6本の腕をもつ超人的な姿、
少年のような伸びやかな身体で、静かな表情をたたえて立つ。
合掌に至る三つの顔と、一心にどこか、遥るかなところを見入っている
天平の瞳が、いつまでも心に残る。
その後、不忍池を散策。
ユリカモメが一列に整列して迎えてくれました。感激!