きまぐれ日記

散策での発見や孫の成長などをきまぐれに綴ります

源範頼の伝説の地をたずねる (その2)

2012-06-27 23:00:00 | 史跡めぐり

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京急追浜駅から海の方へ1.5km程行くと岡村製作所がある。

源範頼が榎戸に上陸したとき、この近在の平兵衛が裏山にあった洞窟

に範頼を匿った所が今の岡村製作所敷地内である。工場棟増設のため

洞窟は取り壊され、地蔵菩薩尊像が建立され、蒲地蔵菩薩尊像として

安置供養されている。工場の係員の案内で拝観した。

すぐ近くに、正禅寺があるが、蒲谷の姓のお墓が多くみられる。範頼は

蒲冠者と呼ばれていたが、蒲の一字を頂いた平兵衛の子孫が代々蒲谷

姓を名乗ったといわれる。

この後、旧太寧寺跡碑・野島公園・伊藤博文金沢別邸・九覧亭(金龍院)

を見学。

悲運の武将、源範頼について、いろいろ学んだ二日間の史跡めぐり

でした。

画像左から 蒲地蔵尊、正禅寺、旧太寧寺跡碑


源範頼の伝説の地をたずねる (その1)

2012-06-25 23:00:00 | 史跡めぐり

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源範頼は頼朝によって伊豆修禅寺に流されたあと、伊豆を秘かに逃れ

て三浦半島の浦郷(追浜)に上陸し、潜伏してこの地で自害したという。

この伝説の地を前半、後半の2コースにわけてたずねました。

京急金沢文庫駅に集合し京急線路に沿い北へ、15分程で太寧寺

(たいねうじ)に着く。住職の範頼について丁寧な説明を頂き

本尊の薬師如来像(伝 運慶作、俗称へそ薬師)や「源範頼の位牌」、

「範頼公画像」などを特別拝観した。また、境内には範頼の墓や

赤ひげ先生の小川笙船(しょうせん)の墓もある。

次は、称名寺の近くに位置する、薬王寺へ向かう。ここは範頼の

別邸があった地という。本尊の薬師如来像は古来秘仏とされている。

住職が古色蒼然とした「源範頼の位牌」を手に持ち範頼についての

お話があり、拝聴した。

画像左から 太寧寺、源範頼の墓、薬王寺住職の法話


東慶寺のイワガラミ

2012-06-14 23:00:00 | 史跡めぐり

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東慶寺のイワガラミとイワタバコを見に行ってきました。

開場前から大勢の人が列をなし順番を待っている。イワガラミは

ユキノシタ科のつる性落葉葉樹と管理者の説明がある。花はガクアジ

サイに似ている。清楚な花が仏殿裏山の岩壁を一面覆っている。

イワタバコも丁度見ごろであった。この後、建長寺に向うが、途中

円応寺の運慶作の閻魔大王坐像を拝観し冥土でのお願いをする。

建長寺では、新しくなった唐門を拝観、徳川2代将軍秀忠夫人(江)

の御霊屋の廟門を移築したもので改装され更に荘厳になった。

鎌倉駅前で昼から一献、そして帰路へ。

画像 左から 東慶寺のイワガラミ・イワタバコ、 建長寺の唐門


特別展 解脱上人 貞慶

2012-06-10 19:19:49 | アート・文化

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神奈川県立金沢文庫にて解脱上人貞慶(じょうけい)という鎌倉時代

はじめに南都で活躍したお坊さんだけに焦点を当てた展覧会が開催

されている。貞慶の八百年遠忌にあわせた展覧会です。

貞慶は、今、放映されているNHK大河ドラマ「平清盛」で後白河法皇

の後見人として活躍しているあの信西の孫にあたる人です。

今回の展覧会で貞慶上人についておぼろげに知ることが出来ましたが、

目的はもう一つ、東大寺の阿弥陀如来立像です。

解説によると、俊乗房重源の臨終仏と伝えられている端麗な阿弥陀像。

建に二年(1202)に造立が始まり、翌年像に舎利や経巻が納められた。

重源が私財を投じて快慶が制作、貞慶は開眼時に供養導師を務めた

とある。快慶の美しい仏像を間近で拝観でき心豊かになりました。

もう一体、十一面観音坐像(現光寺)です。座った姿が非常に珍しく知的で

涼やかな目をしておられ天平彫刻をほうふつとさせる健康美あふれる

上半身と伸びやかな脚部が目を引く仏像です。

その他多くの貞慶に関する、南都ゆかりの名宝を十分堪能しました。