神奈川県立金沢文庫にて解脱上人貞慶(じょうけい)という鎌倉時代
はじめに南都で活躍したお坊さんだけに焦点を当てた展覧会が開催
されている。貞慶の八百年遠忌にあわせた展覧会です。
貞慶は、今、放映されているNHK大河ドラマ「平清盛」で後白河法皇
の後見人として活躍しているあの信西の孫にあたる人です。
今回の展覧会で貞慶上人についておぼろげに知ることが出来ましたが、
目的はもう一つ、東大寺の阿弥陀如来立像です。
解説によると、俊乗房重源の臨終仏と伝えられている端麗な阿弥陀像。
建に二年(1202)に造立が始まり、翌年像に舎利や経巻が納められた。
重源が私財を投じて快慶が制作、貞慶は開眼時に供養導師を務めた
とある。快慶の美しい仏像を間近で拝観でき心豊かになりました。
もう一体、十一面観音坐像(現光寺)です。座った姿が非常に珍しく知的で
涼やかな目をしておられ天平彫刻をほうふつとさせる健康美あふれる
上半身と伸びやかな脚部が目を引く仏像です。
その他多くの貞慶に関する、南都ゆかりの名宝を十分堪能しました。
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