神奈川県立金沢文庫にて「中世密教と玉体安穏の祈り」と題して
特別展が開かれている。
ボランティアによる展示解説がありました。ほかに解説を受ける方が
いなくマンツーマンで解説を受けました。
日本中世の密教においては、「玉体」(天皇の御身体)を守護し、
その健康を祈ることが、天下泰平・国家安穏の祈りと連動する重要な
儀礼となっていました。展示説明は、この「玉体安穏」を目的とした
「後七日御修法(ごしちにちのみしほ)」や「仁寿殿観音供
(じじゅうでんかんのんぐ)」といった密教儀礼、また、天皇を
密教により守護する作法などについて、大変親切にわかりやすく
説明してくださいました。
画像右 : 後七日御修法にも配置される「歓喜天立像」