きまぐれ日記

散策での発見や孫の成長などをきまぐれに綴ります

空海と密教美術展

2011-08-02 16:54:13 | アート・文化

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平安時代の初期、日本に真言密教をもたらした高僧、空海の精神を

伝える名宝を集めた「空海と密教美術展」が東京国立博物館で開催

されている。空海の書をはじめ、曼荼羅や仏像の傑作など国宝級の

作品ばかりを揃えた大掛かりな展覧会は魅力的である。

京都東寺講堂の密教彫刻8体による仏像曼荼羅は見事です。特に

帝釈天騎象像は気に入った。照明にくっきりと浮かび上がった帝釈天は

惚れ惚れするほど美しく、表情は自然で人魂が乗り移ったようである。

空海が唐からの帰国に際し、密教を広めるのに相応しい地を求めて

明州の港から三鈷杵を空中に投じたところ、それが遠く飛行して、

高野山中の松の枝に懸ったという伝承をもつ、三鈷杵(さんこしょ)

(飛行三鈷杵(ひぎょうさんこしょ) )も拝観してきました。