叙事詩 人間賛歌

想像もできない力を持つ生命の素晴らしさを綴っています !

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人間賛歌 乱世に勝つ生命観を持とう 九

2009年11月02日 | 乱世に勝つ生命観を持とう

 心の財(たから) *  

 人はだれでも幸福を求めて生きている。
 あるものは財産を求め、
 あるものは地位や名声を求め、
 あるものはスポーツや、精神の鍛練にそれを求める。

 たった一度しかない人生を、
 (本当はそうではないが、みんなそう思っている)
 あくせく忙しく、走り廻ってくらしている。

 末法の法華経の師・蓮祖聖人は、

 「蔵の財(たから)よりも身の財すぐれたり、
 身の財より心の財第一なり」  御書1173頁
  と言われている。

 蔵の財がいくらあっても、心が貧しければ幸せでない。
 身の財・特別な技能や才能、地位名声を持っていても、
 心が貧しければ、喜びは感じられない。

 心の財第一とは、
 心が豊かで、大安心の境地であり、
 この世が好きでたまらない、と大歓喜する心の状態だ。

 それらは、必ずしも財産を必要としないし、
 特技や特別な才能を持つ必要もない。
 財産はあっても、いつなくなるか分かりはしない。
 特技や才能があっても、歳をとると衰える。
 才能はあるにこしたことはないが、心に比べれば全てではない。

 困難を避けず、真正面から乗り越えて、
 鍛え抜いた心は、歳をとっても衰えない。
 (鍛えた筋肉でも歳をとると衰えるが、鍛えた心は衰えない。
   名著「人間この未知なるもの」の著者アレクセス・カレルの言葉)

 恐怖から開放され、大安心の境地に立ち、
 宇宙の真理と共に生きる大歓喜の心は、
 過去、現在、未来の三世に亘って続くと、仏教は教える。
 これが三世不変の心の財である。

 たぶん皆さんは信じないだろうが、これが真実なのだ。
 みんなが真実と思っているのは、夢の中の出来事を、
 本当の事と思い込んでいるに等しい。

 鍛えられた心は、人にやさしい心だ。
 自分が強くなければ、人にやさしく出来ない。
 よく鍛えた、やさしい心が心の財である。
 心の財第一を知ったあとは、心の財を積むことを心がけよ。
  と蓮祖聖人は教えている。

 続く  

 


 

 



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